堀河百首 暁の心を読む
もともとFacebookグループとamebloに掲載していた「堀河百首」各題の心を読む連載ですが、
Facebookグループの閉鎖に伴い、noteに集約することにしました。
今回のテーマは「暁」です。
堀河百首 暁の心を読む
「暁」をめぐって
「あかとき」の変化した語で、「夜」を中心とした時間区分で考えるときの夜明け直前、まだ暗いうちを指す語です。
夕べ→宵→夜中→暁→朝
夜に何事かがあった(または、なかったが、そのなかった「夜」が意識された)、その前提での「暁」「朝」という使い方になりますね。
「堀河百首」での16首を読みましたが、
明けぬなり
暁になりにけらしな
で始まる歌がそれぞれ3例ずつありました。
「堀河百首」は歌人がこの100題でおのおの渾身の歌を詠んだものではなく、切磋琢磨し影響し合っていた歌壇のようなものから発展したのだ、
という説もありますし、そうした影響関係の表れなのかもしれません。
ほかには、「有明の月」を用いたものが多かったのと、
「にはとり」「鳥(鶏の意)」のほか、鶏を意味する「木綿付鳥」「八声の鳥」の詠まれた歌が見えました。
意外だったのは「鴫」「鴫の羽掻き」が4例。
「鴫の羽掻き」は夜中のイメージでしたが、『歌枕歌ことば辞典 増訂版』によると
夜明け方にくちばしで何度も羽毛をかく鴫の動作にたとえて、暁がたになっても男の来ない夜の回数を書き数える女の恨みを表す閨怨の歌の常套句となった。
ということなので、暁のものとして描くのが正しいのか……。
夜を前提として、その夜の明ける直前の時刻を指す「暁」という題なので、自然、恋の気配のある歌が多くなるようです。
雑の題なので、あまり季節を限定しない詠み方がよいのかな、と想像しました。
梶間和歌の「暁」詠
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