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趣味で続けた俳句が、和歌ガチ勢の私を少し優しくした話

三鷹古典サロン裕泉堂 吉田裕子さんが句会を始める、と聞き俳句を始めたのは4年ほど前のことです。

人生を懸けて和歌に取り組んでいる私にとり、句会に参加した動機は「和歌のための勉強・刺激になりそう」という程度のものでした。
裕子さんがやるなら間違いなく楽しい会になるし、俳句をとおして和歌とは異なる美学や文体、発想に触れられるかもしれない。そう思い参加してみたのです。


そこから気づけば4年が経っていました。この間、俳句について体系立てて勉強したことはありません。
歳時記も持っておらず、ウェブで検索するか月1回裕泉堂で借りて読む程度です。
毎月、句会の前日になって「あ、明日句会だ! 」と気づき、その夜と翌日の道中で4句プラスアルファをひねり出す。そんなことが何度もありました。

準備不足・勉強不足を自覚しつつ、それでも提出する。
その繰り返しで、裕子さんの句会がスタートしてから一度も欠席することなく4年強になります。


同じ状況を何度か経験したある日、ふと気づきました。


同じく裕子さん主催、私が講師を務める「裕泉堂歌会」
こちらの参加者には、もとからセンスがよく、国語力もあり、読ませる歌を詠む方もいれば、
勉強の仕方がわからないのかな、または勉強に充てる時間やエネルギーのないなかで、ありあわせの知識と身近な経験から歌を創って出しているのかな、と見える方もいます。
文法に弱さのある作品、詩情の扱いに弱さのある作品、時に音数の合っていない作品に出会うことも。

以前の私は、そうした作品を見るたびに「な、なぜ……???」と思ったものでした。
なぜそうした歌を詠むことができるのか、ほんとうに、心底わからなかったのです。


けれども、自分が俳句で同じようなことをしていると気づいたとき、そうした歌を詠む詠み手の心情がはじめて理解できた気がしました。

彼らは「手を抜いている」のではなく、そもそも短歌や和歌に人生を懸けていない。
自分の人生を豊かにする趣味として・・・・・の熱量で関わっているだけなのです。
それは、私が俳句に対して持っている熱量と同じなのでした。きっと。

俳句に人生を懸けていないから、「句会前日にひねり出し、電車に乗る10分で推敲し提出する」ぐらいの向き合い方になる。
多くの歌会参加者も同様で、和歌や短歌はあくまで趣味・経験の一部として嗜んでいるにすぎず、歌会にもその熱量で参加しているのだ。
ああ、そういうことか、と腑に落ちた瞬間でした。

ほとんどの方にとって、和歌や短歌は人生の一部であり、人生そのものではないのだ。
私にとって俳句が人生そのものではないように。


それ以来、歌会でのコメントや添削の仕方が少し変わりました。
以前より優しくなった……かどうかはわかりませんが、人それぞれ短歌や和歌に向き合う熱量差があるのだということを前提として見られるようになった、という感じです。
「月1回、会の前日にやっつけで取り組むなにかを趣味として持つ」ことが、人に対する理解や寛容さにつながったのだと思います。

とはいえ、これは数年前の話ですが、開始当初十数名いた和歌講座の受講生が12ヶ月後4名になっていたような和歌ガチ勢(教育者としてはショボすぎる)梶間和歌です。
一足飛びに聖人になどなれません。歌会において「お、おう……」と思う瞬間はその後もあります(ないときもありますよ! )

ただ、間違いなく、以前より参加者一人ひとりの背景に思いを馳せられるようになった。
講師として言うことは言うが、「この作者は私とは別の個人。和歌や短歌に人生を懸けてはいないのだ」という前提で接するようになり、物腰がいくらかは変化したか、と思っています。


そんな私の変化の延長線上にある話として——

「三鷹駅前のびのび句会」が4周年を迎えるタイミングで、合同句集が完成しました。
拙いなりに気に入りの十数首を収めていただいています。
配布用も手元にありますので、ご興味ありましたらお気軽にお声掛けくださいませ。


実は、2周年のときにも句会の皆で合同句集を創りました。
こちらの配布用は残り数冊ですが、まだありますので(2026年1月12日現在)、お早めに。

2周年、4周年どちらの句集も無料ですし、送料もどうかお気になさらず。
(いやいやそれでも送料が気になってしまうという方は、ぜひ、無料で受け取ったうえでnoteのチップなどで応援していただけたら有難いです)

「句集が欲しい!」のご連絡はこちら。
waka-kajima☆hotmail.co.jp(☆→@)


自分が「趣味で取り組む分野」を持ったことで、「趣味で取り組む熱量で和歌や短歌に取り組む方々」のことがすこし理解できるようになった。
句集完成を機に、少々恥ずかしいですが、その過程を言葉にしてみました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


句会へのお誘い

吉田裕子さん主催「三鷹駅前のびのび句会」へのお申し込みはこちら

会場に来られない方の参加も可能です。


梶間和歌の俳句


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この記事を書いた人

photo by ミカアンドロイド

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