『生殖の海』 2021年版 第二章「母として行く道」
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『生殖の海』 2021年版 第二章「母として行く道」
おほかたのうきにつけてはいとへどもいつか此よをそむきはつべき
薄雲に匂ひ添ひゆくしのゝめのほがらほがらと明け暮るゝ空
ひとたびはいな玉の緒はこゝろからなびく霞の春の夜の夢
きのふけふ空とぢ果つる五月雨に濃き橘の濃さいやまさる
卯の花をくたす五月雨おくるともなほもの思ふ秋の夕暮れ
とけて寝ぬ夜のさむしろに霜こほるそれだに照らす月さしのぼる
風寒み庭の雪げをながむればむなしかるべき枝に匂ふ花
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