『イエスの生涯』覚え書き ~和歌の読書記録~
買い直した八木誠一の『イエス』が届く前に、遠藤周作の『イエスの生涯』を再読し始めたなう。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) December 22, 2025
Amazonによると、買ったの2005年か……20年持っている本だったか……。https://t.co/sigHCQiMFH#和歌の読書記録 https://t.co/9wWYNodPZ9
『イエスの生涯 (新潮文庫)』遠藤 周作
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) May 27, 2026
学生時代に購入し、続編の『キリストの誕生』とあわせて若いころ何度も読んだ。
ナザレのイエスをキリストとしてではなく人として捉える現在の……#読書メーター #和歌の読書記録https://t.co/HKIAYajOXI
学生時代に繰り返し読んでいた本の再読です。
『イエスの生涯』覚え書き ~和歌の読書記録~
買い直した八木誠一の『イエス』が届く前に、遠藤周作の『イエスの生涯』を再読し始めたなう。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) December 22, 2025
Amazonによると、買ったの2005年か……20年持っている本だったか……。https://t.co/sigHCQiMFH#和歌の読書記録 https://t.co/9wWYNodPZ9
若いころはしばしば読み返していました。
※特定の宗教への信仰はありません。私はナザレのイエスを人として捉え、尊敬する立場です。
いまは、本を読みながら疑問に感じたことがその場でチャッピーに尋ねられるので(もちろんそれが100パーセント正しいとは言わないが)、
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) January 23, 2026
読書がますます充実するし、読書スピードはますます遅くなる。#和歌の読書記録 pic.twitter.com/nCOg4UkGHC




読書スピードは遅くなるが、以前より意味のある読書ができていると信じたい。
参考
「もちろん洗者ヨハネ自身は武力による反乱など考えていなかったであろう。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) April 17, 2026
だが指導者の理念がどうであれ、民衆がその人を樹立して雪崩のように別の方向におしながされていく場合がある」p41
ある。#和歌の読書記録
ちょうどいまコテンラジオでは西郷隆盛編が放送されている。https://t.co/88meDjVaec#cotenradio
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) April 17, 2026
「指導者が民衆を引きずる時期がすぎると、今度は民衆が指導者をまきこみ、その意志とは別の方向に進むことをイエスはこの事件から学ばれた」p43
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) April 17, 2026
個人的には、西郷隆盛を悲劇のヒーローと見る立場ではないが、
力学として、遠藤周作の語る洗者ヨハネと民衆のそれに類似するものが、西郷隆盛たちにも働いた部分はあったとは思う。
「イエスはその生涯で一貫して守られたことーー人々が嫌悪する者、軽蔑する者、憎む者に自分だけは好んで近づこうとするあの愛の気持をこの旅行で弟子たちにみせたかったのである。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) April 17, 2026
そして(続く)」
「(続き)そしてそれは安息日などという律法だけに執着し、愛を忘れているエルサレム主流派にたいするイエス独自の反抗の姿勢でもあったのだ」p44
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) April 17, 2026
私はキリスト教に距離を置くが、こういう理由でナザレのイエスという個人には敬愛の気持ちを持っている。
「初期時代のイエスの動きの背景に、洗者ヨハネと民族運動との結びつきを私たちは無視するわけにはいかぬ。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) April 17, 2026
聖書作家たちがそれを曖昧にすればするだけ、この背景の重要さが聖書を今日、読む者に感ぜられるのだ」p46
「書かない」「あいまいにする」「距離を置く」
という姿勢自体がものごとを語る面もあるので。
「彼はもう一つのことも知っておられた。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) May 15, 2026
現実における愛の無力さということである」
「「奇蹟物語」は私たちにイエスが実際に奇蹟を行ったか、否かという通俗的な疑問よりも、
人々がイエスに結局は愛ではなく、徴と奇蹟しか求めなかったという悲しい結末を想像させる」p60-61#和歌の読書記録
聖書作者たちはどこまで自覚的に奇蹟物語を描いたのだろうか。
「彼等は民衆のうつろい易い心理を知っていた。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) May 15, 2026
やがて民衆たちがその熱狂からさめる時がくる。熱狂からさめて、イエスに幻滅する時がくる。
なぜならガリラヤの民衆はそれぞれの夢をイエスに托しているからにすぎぬ」p74
現代のインフルエンサーや芸能人の炎上にも似たようなものを感じる立場です。
「共観福音書やヨハネ福音書に記述されたおびただしいイエスの奇蹟物語は私たちに
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) May 15, 2026
彼が奇蹟を本当に行ったか、否かという通俗的な疑問よりも、
群衆が求めるものが奇蹟だけだったという悲しい事実を思い起こさせるのである」p84-85
キリスト教を理解したくて教会に通っていたが心に吹く冷たい風の冷たさの増すばかりだった学生時代、
遠藤周作のこれらの文章や、エルネスト・ルナンや八木誠一のイエスの伝記を読み、悲しい同意をした記憶がある。
「我々の人生にはその人の純粋さを考えれば、自分の賤しさに心が痛むというような誰かに時としてめぐりあうことがある」p92
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) May 15, 2026
「イエスは自分の死までの弟子たちの弱さを肯定はされたが、
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) May 16, 2026
同時に、おのが死によってこの弟子たちが結束することにすべてを賭けられていた」p150-151#和歌の読書記録
「自分を愛してくれる者のために死ぬのは容易い。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) May 16, 2026
しかし自分を愛してもくれず、自分を誤解している者のために身を捧げるのは辛い行為だった」p152
「政治革命家(として死んだ者)はやがて人々の記憶から消える。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) May 16, 2026
だがイエスのように政治を無視した愛を説いたものは人々の心に語り伝えられるだろう。(略)
カヤパはユダヤ教を脅かすものとして、この時、イエスの教えを無視できなくなっていたのである」p176
だから石打刑でなく十字架刑。
十字架刑は政治犯に対する刑罰だそうです。
石打ち刑は宗教的に問題とされたものへの刑罰。
イエスは愛を説いたと私は考えるが、歴史上少なからぬ信仰者が現実的な効果を求めてイエス(イエス・キリスト)に祈ったというところに、人間の業の深さを感じる。
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) May 16, 2026
「自分たちが助かるためにイエスが死なねばならぬというのは、彼等(弟子たち)にとって観念ではなく、具体的な事実だったのである」p210
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) May 16, 2026
遠藤周作は、弟子たちが裁判でイエスを否認することで罪を不問にされたと聖書を読むので、この書き方になる。
私もおおむね同意する。
この感じ方から生まれるキリスト観が、生前のイエスを知らないパウロ(ポーロ)のキリスト観と異なるのは、当然だと思う。
どちらが正しいとかいうことではなく。
「私たちは聖書を読む時、この事実ではないが魂の真実であるものを、今日の聖書学者たちの多くがなすように否定することはできぬ」p223
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) May 16, 2026
これは正岡子規とその信奉者にもぜひ伝えたい文章ですね。
その信奉者(略)
私には、イスカリオテのユダがある時期、イエスの一番の理解者であった可能性が感じられる。#和歌の読書記録
— 梶間和歌@令和の京極派 (@WakaKajima) May 27, 2026
以上です。ありがとうございました。
ご興味を抱かれた方は、ぜひ本文をお楽しみください。
※本記事の書籍リンクにはAmazonアソシエイトを利用しています。
和歌の読書記録
X(旧Twitter)版 和歌の読書記録
ハッシュタグ #和歌の読書記録 にて日々つぶやき、ツリー表示させております。
記事化する前のポストもこちらから見られますので、ご興味ありましたら覗いてみてください。
本をプレゼントする
Amazonウィッシュリストを公開しております。
読者の皆様より折々たくさんの本を頂き、和歌学習の大いなる助けになっております。ありがとうございます。
和歌物語の維持メンバーになる
和歌創作や発信といった活動を、経済的な不安定さに左右されることなく、これからも精力的に続けてゆきたいと願っています。
基本的な作品や文章などは、できるかぎり無料または低価格で、広く開かれた形で届けてゆきたい。
そのためには、この活動を支える側に回ってくださる方の存在が欠かせません。
「梶間和歌の活動や生き方に意義を感じている」
そして
「経済的に余裕がある」
という方には、この活動の維持メンバーとしてご参加いただけましたら幸いです。
noteのチップやメンバーシップなど、 ご無理のない形で、ぜひ。
もし、寄付という形に躊躇のお気持ちがありましたら、低価格のコンテンツのご購入という形でも等しく有難いです。
もちろん、作品や記事を読んでくださること、私の発信を受け取ってくださること、それ自体が私にとって大きな力。
経済的に余裕はないけれど価値や意義を感じている――そんな皆様からのスキやシェアなどにも、あらためて、心より感謝申し上げます。
今後とも、それぞれの領分において世界を美しくしてゆく営みを、楽しんで参りましょう。
この記事を書いた人


いいなと思ったら応援しよう!
応援ありがとうございます。頂いたサポートは、書籍代等、より充実した創作や勉強のために使わせていただきます!