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裕泉堂歌会の添削ってどんな感じ? ~梶間和歌の添削スタンスとその使い方~

「歌は精神8割、技術2割」というスタンスで梶間和歌は和歌を学び、また人に教えることもしています。

ただ、2割だからといって技術を軽視してよいということではありません。


どんなにすばらしい歌を詠むポテンシャルのある高潔な精神性の方であっても

それが定型に収まっていなければお話にならないし、
比喩という概念を知らない幼児の詠んだ事実と感情だけの五七五七七はべったりしたものにならないだろうか、
そもそも日本語が使えなければ日本語で和歌や短歌を詠むということはできません、

それが最重要でないだけで、技術2割がなければ良い和歌、短歌は詠めませんよ、

というつもりでおります。


そんな2割だが欠かせない技術部分、また時に、最重要だがメスを入れることの難しい8割の精神部分にも言及しながら、
講師を務める裕泉堂歌会で添削希望いただいたお歌を、梶間和歌は毎月添削しております。


なにかしらおもいをもって歌にしようとした結果の歌ですから、(なかには【添削するところがない】という意味で悩まされる歌もありますが)たとえ技術面がつたなくとも
「この歌はここがダメ。このようにしましょう。はい、次」というノリではできませんよね。毎回神経を使いながらそれぞれのお歌に向き合っています。

そんな添削について興味はあるが、また実際添削を受けているが、いろいろ疑問があるという方もおられるかと思います。

・そもそもどういう形でお願いするの? 添削料とか掛かるの?
・添削された結果は無条件に受け入れなければいけない?
・添削されたものをSNSに投稿したり、和歌や短歌の賞に出したりしてもいい?
・その場合自作として出しても問題ない?? 梶間和歌さんの添削が入った旨を書くべき?

など、など、気になることは様々ありますよね。


このあたり一度記事としてまとめたいと思っておりましたので、これを機に梶間和歌の添削スタンスについてご一読いただけましたら幸いです。
そして、これまでご縁のなかった方が裕泉堂歌会に参加したり、お歌の添削希望を出したりしてくださったとしたら、いっそううれしく思います。


裕泉堂歌会へのご参加はこちら。


添削についてはこのようなお言葉も。




裕泉堂歌会の添削ってどんな感じ? ~梶間和歌の添削スタンスとその使い方~

裕泉堂歌会の参加方法、添削希望歌の投稿方法

主宰である三鷹古典サロン裕泉堂様の裕泉堂歌会のページから、参加したい月のイベントページをクリックし、「チケットを申し込む」でまずは参加申し込み。

その後、3首の歌を用意します。
参加申し込みして完了、ではないのでご注意ください。

3首すべて添削不要、という方は、イベントページ内のお歌の投稿フォームの「作品(添削不要分)」というところにどうぞ。
歌会2日前(日曜日)の23時59分が投稿締め切りです。

3首すべて添削してほしい、という方は、イベントページ内のお歌の投稿フォームの「作品(添削希望分)」というところにどうぞ。
あわせて「目指したかった姿、伝えたかったことなど補足」というところに補足情報を入れていただきますと、あなたの意に沿った添削になりやすいかと思います。
歌会1週間前(火曜日)の23時59分が投稿締め切りです。

この歌は添削してほしい、この歌は添削不要、と計3首を振り分けることも可能です。
それぞれの締め切りに間に合うようご投稿ください。投稿が2回に分かれても問題ありません。ただし、計3首を越えないようご注意を。

参加申し込みとお歌の投稿は時間差があってもだいじょうぶですよ。
投稿締め切りぎりぎりまで悩んでもOK。ご自身のペースでどうぞ。


歌会の流れ

①歌会前日か当日に、その歌会に投稿されたすべての歌がメールで共有される
(添削希望の歌、添削不要の歌、どちらも互選の対象となります(2025年3月現在))

②歌会本番までに、票を入れたい歌を決める
(3,4首程度。どんなにお好きでも自分の歌には入れないでね! )

③歌会本番、zoomでつなぎ、投票
(リアルタイム参加できない方は、事前にメールなどで投票)

④zoom録画開始

⑤票の入った歌を中心に、参加者が感想や評を共有する

⑥添削希望の歌が画面・データ共有され、梶間和歌が評をしたり、添削プロセスを解説したりする


※歌会に出された他人のお歌は、原則【SNSなどでの口外禁止】です。どんなにすてきで、感動しても、許可なく口外することは厳禁です。どうしてもという場合は作者の許可を取ってください
ご自身のお歌の扱いは、作者のあなたの判断で、ご自由にどうぞ。


添削の追加料金は?

不要です! 歌会への参加料金のみでだいじょうぶ。

あなたはあなた自身のために添削を希望してくださるのだと思いますが、実際にはそのおかげでほかの参加者も
「こういうことに気をつければいいのか」
「こういうコツがあるのか」
などと気づくきっかけを得ています。

ご自覚があろうとなかろうと、添削希望それ自体が歌会への貢献。
安心して、歌会参加費のみで添削サービスもご利用くださいね。


うまく詠めかった、意図が伝わっているか不安、などの場合

お歌を投稿する際、フォーム内の「目指したかった姿、伝えたかったことなど補足」というところに補足情報を書き込んでください。
長文になる場合、フォームに直接書き込むのは難しいので、メモ帳などに書いたあとフォームにコピペするのがよいかと思います。

※「目指したかった姿、伝えたかったことなど補足」に書き込まれた補足情報がよくわからない日本語になっている場合、歌と、補足情報の文脈から推測、判断して添削することになります。
そうなるとあなたの詠出意図に沿った添削ができない可能性も高まります。KajimatGPTへのプロンプト入力は正確に!


※「目指したかった姿、伝えたかったことなど補足」が正確な日本語だったとして、それに沿うことが歌を良くすることにつながらない、と判断された場合、梶間和歌はその判断(良心)に従い添削いたします。
大切なお歌に対して心を込めて添削してはいますが、そもそも梶間和歌の和歌、短歌に向き合う姿勢、思想があなたのそれと相容れない場合は、梶間和歌に添削依頼しないほうがお互いのため。この点なにとぞよろしくお願いいたします。


添削例が意図と違った場合

リアルタイム参加の場合はその場でお伝えいただけましたら、可能なかぎりその場で別の添削例を考えます。
ただ、時間の制約もありますので、事前に添えられる「目指したかった姿、伝えたかったことなど補足」で正確に伝わるようなるべく努めてくださいませ。
私も正確に読み取るよう努めますので。お互いに歩み寄ろうとする優しい世界。


添削例が好みと違った場合

納得できなかったならば、添削例を受け入れる必要はありません。
もとのお歌を完成形としたり、自分なりに推敲を続けたりしてください。


添削例がすごい! 好き! 自詠として発表してOK?

梶間和歌の添削の場合、【添削例をご自身の作として発表することはOK】です。
SNSへの投稿、和歌や短歌の賞への投稿など、ご自由にどうぞ。

裕泉堂歌会は少人数、内々の歌会なので、裕泉堂歌会に出されたお歌は【不特定多数に対して公開されていない】扱いとなります。
つまり、それらのお歌は未発表扱い。【既発表作品は応募不可】である各種賞や大会に投稿することも可能です。
(これが、他の参加者のお歌を無断でSNSに公開してはいけない理由のひとつです。その歌の発表場所は作者が決めるものであり、他者が勝手に発表してはいけない)

それは、裕泉堂歌会に出したお歌そのまま、また梶間和歌の添削の入った形、どちらも同じ扱いです。
SNSやブログだけでなく、賞や大会にも、出したいと思ったらどんどん出してください。

SNSなどで発表する場合も、
「梶間和歌さんに添削してもらった♪ 」
「元の歌はこうだったのに、こんなにすてきになった♪ 」
などと添えても、添えなくても、私の場合はどちらでも問題ありません。

投稿前の梶間和歌への許可取りなども不要ですよ。
もちろん、してくださっても構いませんが、しなくても問題ありません。


※梶間和歌の場合はこのとおりですが、ほかの方の添削サービスではスタンスの異なる可能性があります。添削を担当なさる先生や教室主宰者に都度確認してください。


添削例の一部を取り入れ、一部は元の歌のままにしてもいい?

もちろんOKです。ご自身の判断でご自由にどうぞ!

その場合ですが、
「梶間和歌さんの添削でこのようになりました♪ 」
という旨の言葉は、あっても問題にはしませんが、ないほうがうれしい……というのが正直なところです。


添削結果がすべて受け入れられた場合は、題材はともかく歌の形には梶間和歌の美学、美意識がある程度反映されています。
ですので、そこに梶間が関わっていること、添削者が梶間であること、などおっしゃっていただいても問題ありません(言わなくてもOK。どちらでもよい。梶間は気にしない)

いっぽう、添削結果の一部・・が受け入れられた場合、
「私の美学では、この上の句にこの結句処理はあり得ない」
「私の美学では、この構造を取ることはあり得ない」
などの可能性があります。
そうした「梶間和歌が絶対にやらないこと」すべてをシェアすることは不可能ですから、添削結果の一部のみお歌に取り入れられた場合にそうしたことが起こるのは仕方ない。それ自体まったく問題ありません。

ただ、その場合に、「梶間和歌さんの添削で・・・・・・・・・・こうなった」と言われてしまうと、ちょっと複雑な気持ちになる、というところがあります。
梶間和歌さんの添削でそうはならないので。絶対に。


なので、添削例まるごとではなくその一部(上の句だけとか、この言葉だけとか)をお歌に取り入れる場合は、

・梶間和歌の名前を出さず、自詠として出す
・添削を一部参考にしたことは言うが、梶間和歌の名前は出さない
・梶間和歌の添削の一部・・を取り入れた、という言い方をする

のどれかにしていただけますと、とてもとても有難いな、と思っております。


とはいえ、「梶間和歌さんの添削でこうなりました♪ 」のような書き方がされたとして、私がブチ切れたり、問題にしたりすることはありませんので、
「過去にそう書いちゃったことがあったかも! 投稿を遡って削除しなきゃ……」とドキドキしないでいただけたらうれしいです。

純粋に、私はこういうスタンスですよ、その理由はこれこれですよ、という部分を受け取っていただき、今後可能なかぎりそれに沿っていただけましたら、だいじょうぶですよ。


まとめに代えて ~あの梶間和歌を育てたのはあなた~

最後、長くなってしまいましたね。
いろいろ書いたことでかえって混乱させることがないとよいのですが、なにか疑問点などありましたらこの記事へのコメントやメール、LINE、また歌会の場などでお気軽にお尋ねください。
waka-kajima☆hotmail.co.jp (☆→@)

(LINEのお返事は遅くなりがちです)


現在は裕泉堂歌会など、特定のルートでしか添削を受け付けていないのですが、
過去、和歌・短歌添削を一般に開放していたころ、当時はそれ自体で1首何円という形で頂いていたのですが、まあ、梶間も人として未熟だった部分がありまして、

「わざわざお金を出して自詠を良くしようとする方なのだから、当然よく勉強されているのだろうし、向上心がおありなのだろう」
「あれだけブログで文法の重要性や古典和歌のすばらしさを訴えている私に添削を求めてきたということは、よほど覚悟していらしたのだろう」

という前提で、愛は込めつつも、なかなか厳しい言葉でバッサリやってしまう、ということがありました。

一度マジ切れされた時には前提の違いが理解できず、こちらもポカーンという感じでしたし、
添削ではないのですが和歌の動画講座を持っていたころ、画面の向こうで涙を呑んでいた受講生もいたかもしれない、といまとなっては思います(報告は、いまのところ来ていない。しかし十数人いた受講生のうち最後まで残ったのは4人だった。怖いもの見たさで覗いてみたい方はこちらからどうぞ! )

「趣味で短歌やってみました♪ 文法? なにそれおいしいの??? 」
という方が私のところに来る、という想定がまったくなかったのですね。

そう、世の中ガチ勢だけではない、ガチ勢でない方も(ブログを読まずに)私にアドバイスを求めてくる可能性がある、ということを当時の私は理解していなかった。


そんな私も時を経て柔らかくなり(?)、
自分はガチ勢であり続けながら、必ずしもそうでない方々に届きやすい言葉で必要なことを伝えるとか、相手の詠歌レベルや精神状態に合わせてアドバイスを変えるとか、
そういったことがいくらかはできるようになりました。

それはもちろん、私が日々心を鍛えるということをしてきた結果でもありますが、
裕泉堂歌会の添削希望を何度も何度も出し続けてくださる方々から私が影響を受け、変化した部分も大いにあります。

どんなお歌が来ても、それに対して(愛を込めながら)バッサリ、ということはもうしていませんし、
そのお歌やその方の良さがなるべく引き出せるよう、その方の大切にしたかったであろうことがなるべく尊重できるよう、添削例の形を選び、アドバイスの仕方を考えています。


和歌作者である梶間和歌を育てたのは新古今和歌と京極派和歌、またその作者たちですが、
添削者や歌会講師としての梶間和歌を育てたのは歌会参加者の皆様です。

ここに改めて感謝申し上げます。
そして、この先もその営みに関わっていただけましたらうれしく思いますし、
この記事を読んで新たにそこに関わりたいと思ってくださる方がおられましたら、大変、大変幸いです。


長文をお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、裕泉堂歌会にてお待ちしております。


裕泉堂歌会に参加する

裕泉堂歌会はだいたい月1回、火曜日21時から、オンラインで開催しております。
リアルタイム参加できない方も後日アーカイブ視聴可能。
海外からの参加者もおられますよ。日本中、世界中どこからでもご参加くださいね。

主宰は三鷹古典サロン裕泉堂様、講師は梶間和歌が務めております。


講師経歴

玉葉風雅見ざる歌詠みは遺恨のことなり。

1986年、島根県生まれ。
2009年~13年、自作の詩歌の対面販売に従事。

2012年、近代短歌に触れて短歌を詠み始める。
その年の夏、式子内親王の和歌に衝撃を受け、古典和歌、特に中世の新古今和歌、京極派和歌に傾倒。

2014年、ながらみ書房『短歌往来』3月号「今月の新人」に作品寄稿。
2020年、ながらみ書房『短歌往来』4月号の特集に評論寄稿。
同年5月、私家版歌集『生殖の海』上梓
2021年、現代短歌社「現代短歌新聞」4月号「島根県の歌人」に作品寄稿。
2022年、ながらみ書房『短歌往来』8月号に作品寄稿。
2023年、ながらみ書房『短歌往来』9月号に作品寄稿。
2024年、隠岐後鳥羽院和歌大賞 令和5年古事記編纂一三〇〇年記念大賞、令和6年城南宮・鳥羽殿賞受賞。

2021年~22年、オンライン講座「歌塾」講師。
2023年~、裕泉堂歌会講師。

新古今和歌と京極派和歌の良き読者を増やすことを生涯の仕事とする。
心の友は藤原定家、心の師は永福門院と光厳院。(2025年現在)


和歌活動を応援する

梶間和歌がつつがなく和歌創作、勉強、発信を続けるため、余裕のあります方にお気持ちを分けていただけますと、
私はもちろん喜びますし、それは日本や世界の未来のためにも喜ばしいことであろうと確信しております。

「この無茶苦茶な生き方を見ていると勇気がもらえる」
「こういうまっすぐな人が健康に安全に生きられる未来って希望がある」
なんて思ってくださいます方で、余裕のあります方に、ぜひともご支援をお願いしたく存じます。


noteでのサポート、その他様々な形で読者の皆様にご支援いただき、こんにちの梶間和歌があります。ありがとうございます。

特にこのたび令和5年の隠岐後鳥羽院和歌大賞で古事記編纂一三〇〇年記念大賞を受賞し、表彰式を含む大会のツアーに申し込み、ツアー代金(9万円弱)は生活費と別に工面することになりました。
そちらのツアーには無事参りましたが、翌年また城南宮・鳥羽殿賞を頂き、表彰式ツアーへの参加を希望しております。お気持ちとお財布事情の許します方に、ぜひともご支援を頂けましたら幸いです。

令和5年、6年分ともに、ツアーの様子はこのマガジンで連載して参ります。どうぞお楽しみに。


今後とも、それぞれの領分において世界を美しくしてゆく営みを、楽しんで参りましょう。


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