【連載2回目】ど田舎に移住した私が、自費出版をやめて税金で本を作り全国流通させるまで
前回はこちらから。
公共性を担保した私的移住エッセイ(☺️)
この立ち位置がなんとも難しくて難しくて、頭抱えました。
移住当初は自費出版を考えていたので、プライベート話ダダ漏れ、公共性ほぼなし、みたいな原稿しか残っていなかったのをほぼ1から書き直しです。
地名は入れるけどPRに寄りすぎないとか、感情は書くけど私事は伏せるとか、そういった公共性と私性のバランスをとりながら物語として成立させるのが至難の業なのだ。
しかも当たり前だが答えがない。周りは公務員。所属は旅行会社。相談できる相手はチャットGPTくらいの孤独な日々が続きました。
(((((((めちゃくちゃ病んでました)))))))
無事20篇ほどのエッセイの大修正を終えて、大きな印刷機でガガガと原稿が刷られたときは感動した。そこに係長、課長のハンコが押されていく安堵。
私は誤字脱字大魔王なので係長と課長の校閲にはほんとうに救われました。ひとりで本作ってたら心折れてたな、確実に。
装丁さん印刷屋さんを選べる自由とまたも大量の書類地獄
「本を作る」となったときに一番に考えたのが、「装丁は池田彩乃さんにしよう」ということでした。
私の大好きな作家さんであり、装丁さんです。2024年のうちに相談してみると、ちょうど2025年のGWごろから動けるとのことだったので、お願いしました。印刷会社さんは池田さんの信頼する業者さんへ。
自分で本の世界観を決められたことは本当の本当に光栄なことです。文字と同じくらい、いやそれ以上に本が持つ空気を変えるものだから。
この自由を手にいれるために役所内で行われるのが「随意契約」です。
随意契約とは、競争入札によらず、発注者が任意に契約相手を選択して契約を締結する方法です。一般的に、公共事業や物品調達などで、競争入札が原則とされている中で、例外的に認められる契約方式です。
まぁこれにも多大な書類が必要になるのだな☺️
地獄記録は省略します☺️
「町内に配るんでしょ?」「いえ、ちがいます」
さて、私が本を作ってることも周りに認知され始めて数ヶ月経ちました。
考えるは、配布先です。いえ、取引先です。
町の公共配布物なら町内の観光案内所や旅館におくのが普通。あって道の駅とか?まぁ百歩譲って但馬区域から出ることは想定されてないでしょう。
「観光協会とか図書館に配布するんだよね」
「いえ、全国の書店におきます」
「全国・・?書店・・?」
「はい」
「町のこと発信するのに、町の中で収まってたら広がりません。全国に”書籍”として流通させたいです。」
「前例にないですね」
「町として利益を生むのは・・」
言われますよね、言われました。当たり前です。
「起業人事業費で利益を生むことは問題ないそうです。総務省に確認しました。」
これから起業人やってみたい人は覚えていてください。起業人は町に利益を生んでも問題ありません。
前述しましたが、町のPRを町の広報物で町内で回していても、そこから大きな輪には広がりません。私は偶発的に「読み物」としてこの町に出会う人を増やしたかったのです。
それが、全国流通であることと、定価をつけて書籍にするということでした。
理解してくれた上司、ありがとうございます!!
次回、私の鬼のような営業活動が始まります🦢
