今年観た舞台【2025】
こんにちは、わきうしと申します。
普段は演劇系の大学に通う学生として過ごしております。しかし学生劇団を立ち上げたり、自主公演を行っている人々を横目に時々劇場に行く…くらいのゆるーい学生です。
けっこうな年数を大学で過ごしたものの、未だに演劇についてわかっていることは「面白い作品もある」ということだけ。要するに、あんまり演劇についてわからないまま、面白いものを観れたら嬉しいなくらいで劇場に通っています。
つまりこの記事は、ライト観劇勢のゆるーい観劇まとめ記事となっております!個人的な記録なので読みづらい点もあるかとは思いますが、なにとぞご容赦ください!!
観劇記録
1月 現地2本
6日 シス・カンパニー公演『桜の園』@SkyシアターMBS
25日 た組『ドードーが落下する』@近鉄アート館
2月 現地3本
1日 ハイバイ『て』@兵庫県立芸術文化センター中ホール
6日 KERA CROSS『消失』@サンケイホールブリーゼ
22日 Q『キティ』@ロームシアター京都ノースホール
3月 現地1本/配信3本
26日 南極『wowの熱』@新宿シアタートップス
(配信にて 果てとチーク『きみはともだち』/「『HUNTER×HUNTER』THE STAGE」/「『HUNTER×HUNTER』THE STAGE 2」)
4月 配信1本
劇場で観劇せず。
(配信にて 上田航平単独公演『劇団をつぶした男』)
5月 0本
観劇せず…。
6月 現地5本
28日 『Take me out』@兵庫県立芸術文化センター中ホール
29日 若手ショーケース企画 ”ENGEKI FRONT+” @THEATRE E9 KYOTO
(灯座『あの日の忘れ物』/ベイビー、ラン『君のからだは川になる』/社会の居ヌ『立ツ鳥跡の天秤に鳴ク。然レド生きた空は在ル。』/劇団ゆうそーど。『せまいね、刹那!』)
7月 現地6本
1日 ダウ90000『ロマンス』@近鉄アート館
4日 ダウ90000『ロマンス』@近鉄アート館
12日 iaku『はぐらかしたり、もてなしたり』@吹田市文化会館中ホール
19日 よるべ『三角窓の片隅は』@ウイングフィールド
20日 まど劇『つきなみ』@京都市東山青少年活動センター
27日 ムニ『始まりの終わり』@アトリエ春風舎
8月 0本
観劇せず…。
9月 現地5本
4日 ウンゲツィーファ『旅の支度』@ムリウイ
5日 南極『ゆうがい地球ワンダーツアー』@彩の国さいたま芸術劇場小ホール
6日 いいへんじ『われわれなりのロマンティック』@三鷹市芸術文化センター星のホール
20日 『Eriまたは吸血鬼についての調査記録』@イロリムラプチホール
28日 劇団アンゴラ・ステーキ ✕ ベイビー、ラン『Dorama for Airports』@スモールシアターKIKI
10月 現地4本
5日 バック・トゥ・バック・シアター『いくつもの悪いこと』@ロームシアター京都サウスホール
11日 Bunkamura Production 2025『アリババ』『愛の乞食』@森ノ宮ピロティホール
17日 Z system『ひとのこ』@ウイングフィールド
25日 食む派『暮らしとペニス/音楽とヴァギナ』@スタジオ空洞
11月 現地6本
2日 KAATプロデュース『最後のドン・キホーテ THE LAST REMAKE of Don Quixote』@SkyシアターMBS
14日 笑の内閣『こまばサクラの園』@THEATRE E9 KYOTO
15日 Bunkamura Production 2025『リア王』@SkyシアターMBS
27日 ニッポン放送×南極『SYZYGY』@ニッポン放送イマジンスタジオ
28日 ゴジゲン『きみがすきな日と』@ザ・スズナリ
29日 阿佐ヶ谷スパイダース『さらば黄昏』@小劇場楽園
12月 現地3本
7日 餓鬼の断食『DOGHOUSE』@ロームシアター京都ノースホール
?日 Nana Produce『青春、絶望を笑う』@近鉄アート館
?日 白いたんぽぽ『ハートの有無にかかわらず』@ウイングフィールド
総括
2025年に現地で観た舞台は35本!配信で観た舞台は4本!合計39本となりました。思っていたよりも少ない。
下半期にドッと観劇をしていたので、体感としてはもっと観ていた印象でした。チケット押さえたけど体調を崩していけなくなって前日にキャンセルの連絡をしたものとかもあるから、本当はあと3本くらい観てたはずだった(それでも少ないけど…)。
この本数に落ち着いたのは、4月5月8月と観劇をしていない月があったからですね。この月何してたのかな…とカレンダーを見てみたら、
4月:大学が始まったタイミングで忙しかった
5月:お笑いライブに行っていた
なんですが、8月だけ夏休みだったはずなのにほぼ何の予定もなくて謎でした。家で映画を観てた…ような気がする。
今年は南極を追いかけて度々東京に行きました。もともと関西発の劇団(のはず)だけど、私が知ったのは2024年秋の『バード・バーダー・バーデスト』から。これが私の人生ベスト演劇で、そこから絶対に全公演追いたい!となって実際追っています。今年の作品もみんなそれぞれ面白かった。
南極の舞台はいつも人間が目の前で何かを演じることのパワーを感じさせてくれます。演劇は演者と観客全員で1つの幻想を立ち上げる芸術だよな!と、なんで私が演劇を好きになったのか思い起こさせてくれる。なんか毎回その熱量に泣かされちゃうんですよね(もちろん内容もぶっ刺さってますよ!)。今「演劇観てみたいんだよ~」って言われたらまず最初に南極を勧めるかも。それくらい好きです。
南極に引っ張られて、今年観た舞台のうち9本が東京の作品です。やっぱり東京は公演数が桁違いですね。1本の公演を軸に旅行計画を立てる時に、観たい作品が多すぎて悩むことがあるなんて。関西も京都・兵庫・大阪と色々なところに劇場があるので、他の地方に比べたら恵まれているんだとは思いますがそれにしても…。
どの公演も面白かったけれど観れてよかったと思うのは、やはり『われわれなりのロマンティック』。クワロマンティック(自分が他者に抱く好意が恋愛感情か友情か判断できない/しない)のパートナーシップを軸にレズビアンやアセクシャル、事実婚、ポリアモリーなど様々な人の繋がりを描いた作品でした。
観客の属性によって誰に感情移入するかはそれぞれだと思うのですが、私は割といろいろな登場人物たちの背景まで考えて涙が止まらなかったです。あと序盤の主人公のまっすぐさには救われたなぁ…。
必ずしも全ての関係が分かりやすいハッピーエンドで終っていくのではないところもよかったです。とはいえ、対話のできる教育水準の高そうなキャラクターしか登場しないところには、何かの問題を描くときの難しさがあるよなぁ、とも思いましたが…。
『悲劇喜劇』という雑誌の9月号に、戯曲が掲載されているので興味のある方にはぜひ読んでいただきたい…!
セクシュアルマイノリティーに関連した作品でいうと、果てとチーク『きみはともだち』、まど劇『つきなみ』もよかった。
『きみはともだち』は「色々と分かり合えないことがある中で、それでもあなたと友達でいるためにはどうすればいいのか?」ということがとてもとても丁寧に描かれていました。自分が受けてきた被害と、きっと周りにしていたであろう加害について考えさせられます。大学のエントランス的なところにある椅子に座って観たんだけど、大泣きしてしまった。周りの人めっちゃ怖かっただろうな。
『つきなみ』はリアルな会話劇パートと、叙情的な詩やダンスのパートの融合が素敵でこれもまた演劇のすばらしさを感じて魅入ってしまう舞台でした。そしてなにより少女たちの青春の、楽しい部分や苦しい部分がすごく鮮明に描かれていて、自分のあの頃もひっくるめて抱きしめてあげたくなった。すごく輝いていたあの頃に感じていた様々な感情が思い起こされました。
どちらもオンラインショップで台本データを販売されているので、こちらもよかったら読んで見て欲しい。
逆に関西の劇団は全然今年観れてないんですけど、Z system『ひとのこ』と餓鬼の断食『DOGHOUSE』はどちらも劇作家の筆力を感じて素晴らしかったです。
これを20代前半で!?って感じ。こんなに自分と違う属性の人々をとらえられるものなんだ…。私と同年代の方が……。
もちろん何歳の方が作った作品であったとしても同じように素晴らしく感じたとは思うんですが、やっぱり衝撃は受けますよねぇ。
『ひとのこ』は1人の男性の死を、様々な視点から捉えた作品。人間は多面的な存在だし、感情というのは複雑であることがひしひしと伝わってくる舞台でした。1人の人間に対する感情を、好きとか嫌いとか、そんな簡単な一言では片付けられないよね……。
『DOGHOUSE』は過疎地域にある寺院で巻き起こる騒動を描いた作品。それぞれの登場人物の事情、立場、割り切れない感情、それによって立ち上がってくる人間の生々しい部分がエグかった。
人間ってそうだよな~~って感じ。でもそれがどうしようもなく不快というよりかは、めちゃくちゃすぎて逆に笑ってしまうというか。納得がいくというか。
話題性の高さもあって東京にばかり目が行ってしまうのですが、もっと関西の舞台を観ていきたい!という気持ちになりました。
ざっとこんな感じでしょうか。今年は明確にnot for meだぜ!という作品には当たらなかったので、テンション高く観劇を楽しめました。
私の筆力がないばっかりに舞台美術とか音響照明、役者さんの素晴らしさに全然触れられていなくてすみません。全てのバランスによって演劇はできている。
演劇はギャンブル性の高い娯楽だと思います。基本的に公演期間が短いから、評判を観る前にチケットを取らないといけないし。あとどうしてもその作品を観た人の絶対数が少ないから、人と感想を共有しにくい(マイナスな感想だとなおさら)。
でも「モノ消費からコト消費へ」とか言われている時代と演劇の相性は悪くなさそうじゃん?と思ったり。素人考えすぎるのかしら。なんとか観劇人口が増えて、いろんな人がカジュアルに舞台を見に行く世界になったらいいな~、といち観客ながら願っております。
少なくとも私は演劇のおかげで人生が輝き、楽しく生きられています!
マジで毎日楽しいよ。
2026年もいーっぱい観劇を楽しめる1年になりますように!!!
もう1つの趣味であるお笑いライブをまとめたものはこちら。
