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AI時代の課長と僕 〜デジタル格差を超える、ちょっといい話〜シーズン2 第2話:課長のAI活用が社長の目に留まる

月曜日の朝、課長のデスクに内線電話がかかってきた。

「もしもし、田中です」

「田中課長、秘書室の高橋です」

「秘書室?」

課長の顔が緊張で強張った。

「社長が、田中課長とお話ししたいとのことで」

「え、社長が!?」

「はい。今日の午後3時、社長室にお越しいただけますか?」

「わ、わかりました」

電話を切った課長は、真っ青な顔で僕のデスクに駆け寄ってきた。

「山田君、大変だ!」

「どうしたんですか?」

「社長が、俺を呼んでるんだ!」

「それは、すごいじゃないですか」

「すごくない! 何か悪いことしたかな!?」

課長はパニックになっていた。

「課長、落ち着いてください」

「落ち着けるか! 社長室なんて、30年働いて初めてだぞ!」

「でも、悪い話じゃないと思いますよ」

「本当か?」

「はい。きっと、課長のAI活用の取り組みを評価してくれてるんですよ」

「そうかな...」

課長は不安そうだった。

「じゃあ、午後までに資料作らないと」

「資料?」

「ああ。社長に説明するための資料だ」

「課長、何も持っていかなくても大丈夫ですよ」

「いや、手ぶらで行くわけにはいかん」

課長は急いでパソコンに向かった。

午前中、課長は必死に資料を作っていた。

「AI君、手伝ってくれ。社長向けのプレゼン資料を作りたいんだ」

課長は初めて、自分からAIに頼っていた。

「これまでの取り組みと成果をまとめてください」

ChatGPTが、素晴らしい構成案を返してくれた。

「おお、さすがAI君」

課長は感心しながら、そこに自分の言葉を加えていった。

「パスワード10回間違えたこと」

「ププロントと呼び続けたこと」

「でも、諦めなかったこと」

すべて、正直に書いた。

午後2時30分、課長は緊張した顔でネクタイを締め直していた。

「山田君、どうだ? 変じゃないか?」

「完璧です、課長」

「資料は?」

「ちゃんと印刷しました」

「よし...じゃあ、行ってくるよ」

「頑張ってください」

課長は深呼吸をして、社長室に向かった。

僕は、心の中で祈っていた。

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