【南アルプス】笊ヶ岳|ランカン尾根から登る周回23.5km・累積3200mの静かな展望ルート
はじめに
南アルプスの前衛に位置する 笊ヶ岳(ざるがたけ)。
山頂からは南アルプス主峰が目の前に広がる、展望の素晴らしい山です。
今回は以前から歩いてみたかった ランカン尾根 から笊ヶ岳を目指す周回ルートを歩いてきました。
コブの多い尾根、藪や倒木、岩場など変化の多いルートで、累積標高は 3200m超え。
登山口にも注意書きがあるように、遭難が多い区間としても知られています。
この記事では
・ランカン尾根の雰囲気
・コースの様子
・歩いて感じた注意点
をまとめました。
笊ヶ岳を目指している方や、ランカン尾根が気になっている方の参考になれば嬉しいです。
山行概要
山名:笊ヶ岳・小笊ヶ岳・布引山・桧横手山
山域:南アルプス(山梨・静岡)
日付:2024年5月8日
天候:曇りのちガス晴れ
コース:老平駐車場 → ランカン尾根 → 小笊ヶ岳 → 笊ヶ岳 → 布引山 → 桧横手山 → 広河原 → 老平
距離:23.5km
累積標高:3213m
行動時間:11時間34分
体力度:★★★★☆
(長時間行動とアップダウンに慣れている方向け)
※標準CT:19時間24分
コース全体図

老平駐車場からランカン尾根を登り、小笊ヶ岳・笊ヶ岳を経て布引山から周回するルート。
この山を選んだ理由
笊ヶ岳はこれまでにも何度か登っていますが、今回は以前から気になっていた ランカン尾根 を歩いてみたくて計画しました。
このルートは正規登山道ではなく、登山口にも注意書きがあります。
その分、人も少なく静かな尾根歩きを楽しめるルートです。
笊ヶ岳は何度登っても魅力のある山ですが、ルートを変えると山の印象も大きく変わります。
静岡周辺の山を線でつなぐように歩いている中で、
「まだ歩いていない尾根」を一つずつ辿ってみたいと思っています。
コースの様子と感想
登山口〜ランカン尾根
老平の駐車場からスタートし、ランカン尾根へ取り付きます。

取り付きからいきなり急登。
斜度のある登りが続き、序盤からしっかり体力を使います。
それでも尾根に乗ると、イワカガミが咲いていたり、小さなバイカオウレンが見られたりと春の山らしい景色が続きました。
この日は3人での山行。
急登でも会話が続くお二人に感心しながら、ゆっくりペースで進んでいきます。
ランカン尾根
ランカン尾根は想像以上に コブの多い尾根 でした。
登っては下り、また登る。
このアップダウンが続くため、距離以上に累積標高が増えていきます。
途中には
・倒木
・藪
・岩場
などもあり、変化の多い尾根です。
岩場では順番を待ちながら慎重に通過。
安定して登っていく二人を見ながら、自分はドキドキしながら登っていました。

小笊ヶ岳〜笊ヶ岳
標高を上げていくと残雪が出てきました。
5月上旬でしたが、ところどころ雪が残っています。
この日は滑り止めが必要なほどではありませんでした。

小笊ヶ岳に着く頃にはガスが流れ、南アルプスの山々が少しずつ姿を見せてくれました。
そしてすぐ先に 笊ヶ岳山頂。
何度来てもいい場所です。
南アルプスの主峰が目の前に広がり、
深南部の山々を眺めながら山座同定を楽しみました。

笊ヶ岳〜布引山
笊ヶ岳から布引山へ向かう稜線は残雪がやや多めでした。
歩いていくと布引山の展望地に到着。
順番に岩の上へ立ちます。
そして全員同じ一言。
「おぉ〜…」
目の前に広がる南アルプスの景色。
思わず声が出てしまう展望です。
稲又山、その奥には青薙山。
以前歩いた稜線を思い出しながら、しばらく景色を楽しみました。

下山
布引山からの下りは斜度が急で、一気に標高を下げます。
標高が下がると イワカガミロード。
足元にはたくさんの花が咲いていました。
途中では
・山芍薬
・ギンリョウソウ
なども見られ、春の森を感じながらの下山です。

広河原付近では丸太橋が流されており、渡渉に。
冷たい水が気持ちよく、いいクールダウンになりました。
梯子や吊り橋を越え、最後は無事に老平へ。
長い一日でしたが、楽しい山行になりました。

コース状況・注意点
ランカン尾根は正規登山道ではなく、登山口にも注意書きがあります。
実際に歩いて感じた注意点をまとめます。
尾根のアップダウンが多い
コブが多く、登っては下る区間が続きます。
累積標高がかなり増えるため、体力配分が重要です。
藪・倒木・岩場あり
整備された登山道ではないため
・倒木
・藪
・岩場
などが頻繁に出てきます。
登山経験者向けのルートです。
残雪(春)
今回も笊ヶ岳〜布引山間に残雪がありました。
※2024年5月時点
状況によっては滑り止めが必要になる場合もあります。
下山ルート
広河原方面は
・渡渉
・梯子
・吊り橋
があり、最後まで気が抜けません。
振り返り
笊ヶ岳はこれで 5回目 になります。
それでも山頂に立つと、また来たくなる山です。
同じ山でも、ルートが違えば景色も印象も変わります。
静岡の山を中心に歩きながら、
これからも一つずつ山を線でつないでいきたいと思います。
よければフォローしていただけると嬉しいです。
参考リンク
4回目の笊ヶ岳の山行記録はこちら
→ 【南アルプス】笊ヶ岳|青薙山〜布引山46km周回・白峰南嶺の静かな縦走(テン泊)
いいなと思ったら応援しよう!
ここまで読んでくださりありがとうございます。
チップは、次の山へ歩き続けるためのエネルギーになります。
無理のない形で応援していただけたら嬉しいです。