【北アルプス】霞沢岳西尾根|ピッケルを刺して登る急登と穂高連峰の絶景
静かな稜線を歩く時間が好きです。
今回歩いたのは、
北アルプスの 霞沢岳(かすみざわだけ)西尾根ルート。
登山口からいきなり笑ってしまうような急登。
場所によってはピッケルを雪面に突き刺しながら、一歩ずつ登っていきます。
森林限界を越えた先で待っていたのは、
目の前に広がる穂高連峰の大展望。
冬ならではの景色に出会えた山行でした。
はじめに
霞沢岳は上高地の西側に位置する北アルプスの山です。
一般的には徳本峠から登るルートが知られていますが、
今回歩いたのは 冬季限定の西尾根ルート。
急登が続くバリエーションルートですが、
山頂からは穂高連峰を真正面に望む展望が広がります。
この記事では
・霞沢岳西尾根のルート状況
・冬季の急登区間の様子
・山頂からの展望
をまとめています。
冬の霞沢岳を検討している方の参考になれば嬉しいです。
山行概要
山名:霞沢岳
山域:北アルプス(上高地周辺)
日付:2026年3月14日
天候:晴れ
コース:
坂巻温泉 → 釜トンネル → 霞沢岳西尾根 → 霞沢岳 → 往復
距離:13.6km
累積標高:+1,581m / −1,581m
行動時間:約9時間
体力度:★★★★☆
(急登が長く続くため冬山経験者向け)
コース全体図

坂巻温泉からスタートし、釜トンネルを抜けて西尾根へ。
同ルートを往復しました。
この山を選んだ理由
・好天が期待できる予報だった
・以前から歩いてみたかった霞沢岳西尾根
・冬季限定ルートに惹かれた
・直近の記録がありトレースが期待できた
・山頂から穂高連峰を正面に望める展望
登山口まで
今回のスタートは 坂巻温泉。
まだ暗い早朝に出発しました。
しばらく道路を歩き、
冬季ゲートを越えて釜トンネルへ向かいます。
釜トンネルまでは車の通行があるため注意が必要ですが、
トンネルからは冬季閉鎖区間となり、静かな道になります。
トンネルを抜けた時には、
青空が広がり「今日は良い一日になりそうだ」と感じました。

登山開始
登山口に着くと、
ヘルメット・アイゼン・ピッケルを装着。
そして登り始めると…
いきなり急登。
思わず笑ってしまうくらいの斜度でした。
最初の尾根までの短い区間かと思っていましたが、
実際にはその先も急登が続きます。
雪が増えてくると、
場所によっては四足歩行のような体勢で登る場面もありました。

中盤:西尾根の急登
西尾根の特徴は、とにかく斜度のある登り。
斜度のある場所では
ピッケルを雪面に刺して体を支えながら登る場面もありました。
雪の状態によって難易度は大きく変わりそうです。
それでも時々視界が開けると、
遠くの山が見え始め、期待が高まります。
途中では 大正池も見えました。
モフモフの雪の区間もあり、
足取りが軽くなる場面も。
それでも基本は急登。
なかなか気の抜けない登りが続きます。

森林限界と穂高連峰
森林限界が近づくにつれ、
景色への期待が高まっていきます。
そして樹林帯を抜けると――
目の前に穂高連峰。
思わず足を止めてしまう景色でした。
振り返ると、
登る前は見上げていた 乗鞍岳 が、
ほぼ同じ目線に見えます。

岩壁と痩せ尾根
このルートで少し緊張するのが
森林限界付近の岩壁。
古い残置ロープがあり助かりました。

岩壁を越えると、
今度は 痩せ尾根。
ステップが小さいため、慎重に通過しました。
振り返ってみると
思ったより短い区間で少し安心。

山頂
最後はゆるやかな登りになり、
霞沢岳の山頂へ。
山頂では最高の景色が待っていました。
目の前には 穂高連峰。
奥には
笠ヶ岳〜双六岳の稜線。
右を見ると
尖った 常念岳 と
蝶ヶ岳〜大天井岳 の稜線。
さらに遠くには
・八ヶ岳
・南アルプス
・中央アルプス
振り返ると
・乗鞍岳
・焼岳
そしてその奥には
大きな 白山 がどっしり構えていました。

山頂の時間
無風の山頂。
貸し切りの北アルプスで
カップラーメンを食べる時間。
とても穏やかなひとときでした。
下山
下山でも岩壁は注意が必要です。
慎重に通過し、
急登の尾根を下っていきます。

笹が出てくると、
登山口までもうすぐ。
釜トンネルを抜け、
最後は道路歩きで坂巻温泉へ戻りました。
駐車場情報
坂巻温泉旅館 駐車場
駐車台数:約20台
料金:1日1,000円
トイレ:あり
入出庫:5:00〜19:00
この日は4時頃に到着し、
5台目くらいでした。
出発時点で満車の張り紙がありました。
日帰り入浴:600円
湯の華があり、硫黄の香りがするいい湯でした。
コース状況・注意点
・坂巻温泉から登山口までは道路歩き
・釜トンネルのゲートまでは車通行あり
・登山口からすぐ急登
・斜度のある雪面ではピッケル必須
・森林限界付近に岩壁あり
・岩壁通過後は痩せ尾根
※雪の状況によって難易度は大きく変わると思います
※2026年3月時点
振り返り
行ってみたかった
霞沢岳西尾根ルート。
高い場所が得意ではない自分にとって、
少し悩むコースでもありました。
もし厳しそうなら
途中で待つことも考えていました。
それでも
一緒に歩いてくれた山友さんのおかげで、
無事に山頂へ。
穂高連峰を正面に見る景色は
冬ならではの特別なものでした。
北アルプスを満喫できる、
とても印象に残る山行でした。
北アルプスには、急登の尾根を登り詰める冬ルートがいくつかあります。
▶︎ 常念岳東尾根|北アルプス屈指の冬尾根
▶︎ 爺ヶ岳東尾根|長く続く急登の尾根ルート
おわりに
静かな稜線を長く歩く時間が好きです。
静岡の山を中心に、
毎週末山を歩いています。
このNOTEでは
・山行記録
・静岡の山
・長く歩ける稜線ルート
を中心に書いています。
▶ 山行記録まとめ
マガジン「一座ずつ、山行記録」
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