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【深南部】中ノ尾根山|笹薮が消える残雪期、27kmを歩く雪山ピストン

はじめに

中ノ尾根山は、静岡百山・水窪百山にも数えられる深南部の一座で、
浜松市最高峰として知られています。

笹薮が濃く、シーズン中でも歩く人は少ない山。
ましてや雪で林道が閉ざされる時期に、日帰りで歩くなど
山を始めた頃の自分には想像もできない選択でした。

今回は、冬型が緩んだ晴天の一日を狙って残雪期の中ノ尾根山へ。
雪に覆われたことで一変したルートの歩きやすさと、
深南部らしい静けさ、そして仲間と歩く時間の価値についてまとめます。

「笹薮が理由で敬遠していた」「雪の深南部が気になっている」
そんな方の判断材料になれば嬉しいです。


山行概要

・山名:中ノ尾根山
・山域/エリア:南アルプス深南部(静岡)
・日付:2025年3月22日
・天候:快晴
・コース:権現ゲート前駐車地〜中ノ尾根山ピストン+ヒコーキ平寄り道
・距離:27.2km
・累積標高:+2426m/−2432m
・行動時間:10時間43分(休憩1時間02分)

🗺️ 中ノ尾根山

※中ノ尾根山を権現ゲート前から往復する残雪期のピストンルート。
距離27km・累積標高2400m超の深南部らしい雪山ロングコースで、ヒコーキ平へ寄り道。


この山を選んだ理由

・静岡百山/水窪百山のピーク
・残雪期なら笹薮が雪の下に隠れる
・冬型が緩み、深南部でも安定した晴天予報
・信頼できる仲間と日程が合った
・「今なら行ける」と思えたタイミングだった


コースの様子と感想

登山口〜中ノ尾根山登山口

林道歩きからスタート。
始めは、まだ雪の少ない林道を歩く。

新雪はふかふかで、ラッセルは正直きつい。
それでも足元のストレスが少なく、
「この山、こんなに素直だったっけ?」と思えるほどでした。

白倉橋を越え、中ノ尾根山登山口へ。
静かで、人の気配がほとんどないのが深南部らしい。

笹藪はすべて雪の下

登山口〜山頂(稜線)

尾根に乗ると、徐々に展望が開けてきます。
ガレの縁を通る箇所は、雪がある分ライン取りに注意。

笹原は完全に雪に埋まり、歩きやすい場所を選びながら進行。
稜線ではズボりやすく、ワカンがあるとかなり楽でした。

ノートレースの山頂に立った瞬間、
みんなで「ドーン」と立てたあの空気感は忘れられません。


下山・ヒコーキ平

下山途中でヒコーキ平へ寄り道。
雪がなければ笹で苦労する場所も、この日は快適そのもの。

風は次第に弱まり、
中ノ尾根山、信濃俣、富士山、大根沢山の並びをじっくり眺めることができました。

「雪の深南部って、こんなに優しい顔をするんだ」
そう思えた時間でした。


コース状況・注意点

・尾根沿いに微妙なトラバース箇所あり
・ガレ場の縁は雪がある分、立ち位置に注意
・稜線はズボりやすく、ワカン推奨
・雪庇は少なめだが、稜線歩きは慎重に
・水場/トイレ:なし(事前準備必須)


装備メモ

・12本アイゼン(登りで使用)
・ワカン(稜線・笹原で活躍)
・ロング行動に備えた行動食多め
・晴天でも防寒対策は必須


振り返り

中ノ尾根山は、決して派手な山ではありません。
でも、静かで、懐が深くて、何度も訪れたくなる山です。

山を始めた頃、
「どうやって登ればいいんだろう」と悩んでいた自分が、
今こうして残雪期の日帰りで歩いている。

それはすべて、一緒に時間を共有してくれた仲間のおかげ。
みなさん、本当にありがとうございました。

笹薮が理由で避けていた方、
雪の深南部に一歩踏み出してみたい方に、
ぜひおすすめしたい一座です。


参考リンク

▶︎厳冬期の深南部ロングはこちら|バラ谷ノ頭 30kmピストン

深南部を、全身で味わう一日。
▶︎不動岳ぐるり周回(26km)

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