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【南アルプス深南部】不動岳周回|28km・累積3000m “GPSが使えない中で判断し続けた1日”

GPSが、ほとんど使えませんでした。

現在地はズレ続け、ガスで視界もない。

それでも進むか、引くか。

「今ここはどこか」
を自分で判断し続ける時間。

南アルプス深南部での1日は、
“判断し続ける山行”になりました。

※このコースは3年後に再訪し、展望も含めて歩くことができました。
同じルートでも、条件で印象が大きく変わるのが深南部の面白さだと思います。

▶︎【南アルプス深南部】不動岳ぐるり周回|長すぎない深南部を味わう一日


はじめに

南アルプス深南部は、一般的な登山道とは少し違います。

・人が少ない
・ルートが長い
・そして“自分で選ぶ”場面が多い

今回の不動岳周回は、
その特徴がよく表れているルートでした。

この記事では

・矢筈山〜六呂場山のルート状況
・迷いやすいポイント
・実際に感じた難易度

をまとめています。

深南部に興味がある方の参考になればと思います。


山行概要

山名:不動岳・鎌崩岳・六呂場山・矢筈山 ほか
山域:南アルプス深南部(水窪周辺)
日付:2022年4月30日(日帰り)
天候:曇り〜ガス(朝方一部青空あり)

コース:
戸中川林道 → 矢筈山(南峰)→ 矢筈山 → 六呂場山 → 不動岳 → 鎌崩岳 → 不動岳登山口 → 林道 → 戸中川林道

距離:28.1km
累積標高:+3,073m / −3,071m
行動時間:9時間01分

体力度:★★★★☆(ロング+ルート判断あり)

標準CTとの比較:標準19:37に対し9:01(約46%)


コース全体図

GPSがズレていたので実際に歩いたコースと違う区間があります


不動岳を中心に、矢筈山〜六呂場山をつなぐ周回ルート。六呂場山前後が核心部。


この山を選んだ理由

GW前半の天気予報を見て、
勝負できるのはこの日だけ。

日帰りで行ける範囲で検討し、
不動岳周回を選びました。

黒法師岳や丸盆岳、不動岳はこれまで寸又峡側からつないできました。

▶︎【黒法師岳周回|2泊3日40km】

▶︎【丸盆岳東尾根|激薮+残雪の核心】

▶︎【不動岳東尾根|41kmピストン】

いずれも“深南部の核心”と呼ばれるルート。

今回はそこから視点を変え、
はじめて水窪側から不動岳へ。

同じ山でも、アプローチが変わると
見えるものも大きく変わると感じました。

これまで歩いてきた深南部の山を、
線でつなぐような感覚もありました。


コースの様子と感想

■ 林道〜矢筈山

林道歩きからスタート。

序盤からGPSが不調で、
現在地が大きくズレるトラブル。

登山口でも不安になりましたが、
地形(尾根の向き)と事前情報をもとに進む判断をしました。

結果的にルートは正解。
こういう場面での判断は、深南部では特に重要だと感じます。

赤テープがありがたい

■ 矢筈山〜六呂場山

矢筈山でガスの上に抜け、
一時的に青空が広がる場面も。

青空と雲海

この区間は広い尾根で、
踏み跡やテープが複数ありルート選択が必要です。

尾根が広いため、
「どの尾根に乗っているか」を常に意識して進みました。

六呂場山前後は、
細尾根やコブが連続する核心部。

コブが連続

基本は“左側に巻き道”があり、
地形を見ながら進むと安定しました。

左側に巻き道

■ 六呂場山〜不動岳

徐々に疲労が溜まる中で、
急登と笹薮が続きます。

急登と笹薮

背丈ほどの笹をかき分けながら進む区間もあり、
体力的にも消耗しました。

鹿の平というより白の平?鹿道が多く、
進行方向を意識しないとルートを外しやすい印象です。

鹿道に引き込まれないよう、
“進行方向の維持”を最優先に判断しました。

ガスも濃くなり、
視界が効かない中でのルート判断が続きました。

視界が効かない中でのルート判断

■ 不動岳〜鎌崩岳〜下山

不動岳に到着するも、
山頂はガスの中。

不動岳

本来の展望は見られませんでしたが、
このルートをつないだ達成感は大きいものでした。

※この日はガスで展望は得られませんでしたが、
3年後に再訪した際は、深南部の稜線が広がる景色を見ることができました。

同じ場所でも、条件次第でまったく違う表情になる。
それもまた、この山域の魅力だと感じます。

▶︎【南アルプス深南部】不動岳ぐるり周回|長すぎない深南部を味わう一日

鎌崩岳方面は笹薮が続き、
歩きやすい場所を選びながら進みます。

下山は長い林道歩き。

最後まで気を抜かず、
無事に周回を終えることができました。


コース状況・注意点

・矢筈山周辺
 踏み跡・テープが複数ありルート不明瞭

・六呂場山前後
 細尾根・アップダウンあり
 基本は進行方向左側に巻き道

・鹿の平(白の平)周辺
 鹿道多数で迷いやすい
 → そのまま進むと尾根を外す可能性あり

・不動岳周辺
 笹薮あり(背丈レベル)

・GPS不調時
 地形判断が重要

※2022年4月時点


振り返り

今回の山行で強く感じたのは、
“判断する場面の多さ”でした。

GPSが使えない
ガスで視界がない
踏み跡が複数ある

その中で、どこを進むかを決め続ける。

深南部の面白さは、やはりここにあると感じます。

今回はガスの中の不動岳でしたが、
3年後、同じルートを景色の中で歩くことができました。

同じ場所でも条件で印象が大きく変わる。

それもまた、この山域の魅力だと思います。

展望が得られた再訪記録はこちら
▶︎【南アルプス深南部】不動岳ぐるり周回|長すぎない深南部を味わう一日日

少しずつですが、
深南部の理解が“点”から“線”になってきたように感じます。


おわりに

静岡の山を中心に、
毎週末、稜線を歩いています。

派手な山よりも、
静かな山・深い山・条件を読む山行が好きです。

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