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【南アルプス深南部・水窪】黒沢山〜黒山〜中ノ尾根山周回|44.3km・累積3467m・GWの笹薮縦走

はじめに

春のGWは、深南部へ。

新年に立てた目標の一つ、
黒沢山と中ノ尾根山を線でつなぐこと。

去年は天候に恵まれなかったGW。
今年は晴れ予報を信じ、水窪へ入りました。

この記事では、

・黒沢山〜黒山の笹藪の実際
・中ノ尾根山のテント泊事情
・下山ルートの注意点

を中心にまとめます。

深南部を「歩いてみたい」と思っている方の
判断材料になれば嬉しいです。


山行概要

  • 山名:黒沢山・黒山・中ノ尾根山

  • 山域:南アルプス深南部(長野・静岡県境/水窪)

  • 日付:2023年4月28日〜29日(2日間)

  • 天候:2日間とも晴れ

  • コース:奈良代林道〜奥布山〜シャウヅ山〜黒沢山〜黒山〜中ノ尾根山(泊)〜白倉山林道〜高森山

  • 距離:44.3km

  • 累積標高:3,467m

  • 行動時間:14時間59分

  • 体力度:★★★★★(ロング+笹薮耐性必須)

  • 標準CT比:150〜170%


コース全体図

※奈良代林道起点の周回ルート。
黒山周辺の笹薮区間と、中ノ尾根山直下が核心部。


この山を選んだ理由

・新年の目標だった黒沢山〜中ノ尾根山の接続
・天気が2日間安定
・GW前半で混雑を避けられる
・深南部を「点」から「線」に変えるため

水窪の山域は、
一座登るごとに立体的に見えてくる。

去年歩いた黒法師岳方面や、
丸盆岳の記憶が今回の山行につながりました。

丸盆岳東尾根で感じた深南部の厳しさと楽しさ。
その延長線上に、この黒沢山〜中ノ尾根山の縦走があります。

▶︎ 【丸盆岳東尾根】深南部の核心を味わった一日


コースの様子と感想

奈良代林道〜黒沢山

林道歩きからスタート。
奥布山・シャウヅ山までは比較的歩きやすい。

奥布山

黒沢山手前から急登。
危険箇所はありませんが、体力を削られます。

この区間はまだ“優しい深南部”。

笹藪が始まる

黒沢山〜黒山(笹核心部)

黒山周辺の笹は、これまで歩いた中でもかなり濃い部類。
体感としては、丸盆岳東尾根の核心部に近い印象でした。

▶︎ 【丸盆岳東尾根】笹藪と急登が続く深南部の一日

黒沢山を越えると、徐々に笹が濃くなります。

黒山周辺100mは、
丸盆岳東尾根クラスの笹密度。

・踏み跡はあるが埋もれがち
・足を高く上げ続ける必要あり
・重荷だと消耗が激しい

危険箇所はありませんが、
体力消耗が最大のリスク。

黒山周辺

黒山〜ヒコウキ平〜中ノ尾根山

激藪を抜けると、
“深南部らしい気持ちのいい笹原”へ。

ヒコーキ平へ向かう

ヒコウキ平付近は移動するだけで笹が波打つ。
ここまで来ると達成感があります。

中ノ尾根山直下で一時的にドコモ電波あり。

最後の登りは素直な急登。

遠州最高峰・中ノ尾根山へ到着。

遠くに不動岳、丸盆岳、黒法師岳、バラ谷ノ頭

テント泊

中ノ尾根山でテント泊

この日はやや冷え込みあり。
ダウンがあれば快適だったかもしれません。

水は多めに担ぎましたが、
結果2L余らせて下山前に破棄。

装備判断は今後の課題。

富士山が染まる

2日目 下山ルート

中ノ尾根山からの下山は注意。

・ガレの縁と笹薮が交互に現れる
・鹿道に誘導されやすい
・際どいトラバースあり

中ノ尾根山からの下山

白倉山林道では鹿多数。
落石待ちもありました。

白倉山林道

最後は林道高森線経由で高森山へ寄り道。
急登ですが問題なし。

高森山へ寄り道

コース状況・注意点(2023年4月時点)

黒山周辺

・半径100mは踏み跡が埋もれる
・ルーファイというより笹薮の“突破力”が必要
・ロング経験者向け

中ノ尾根山稜線

・分県ガイド掲載でも油断禁物
・鹿道多数
・ガレ縁の際どい区間あり

携帯電波

・中ノ尾根山直下のみ一時的にドコモ圏内
・それ以外はほぼ圏外

向いている人

・藪耐性あり
・ロング縦走経験者
・単独判断に慣れている人


振り返り

去年は天候に恵まれなかったGW。

今年は、
黒沢山と中ノ尾根山をつなぐことができました。

44km、累積3,400m超。
数字以上に、笹と向き合った2日間。

それでも、
朝日に染まる中ノ尾根山の笹原を見たとき、
すべてが報われた気がしました。

水窪の山は派手ではないけれど、
歩くほどに奥が深い。

去年の記憶が、
今回の判断を支えてくれました。


おわりに

静岡の山を中心に、
毎週末、稜線を歩いています。

派手な山よりも、
静かな山・深い山・条件を読む山行が好きです。

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