秀吉さんの幻の城にちなんだ和菓子│京都
こんにちは。サトウです。
少し前に京都をブラリしました。
訪れたかった場所の一つは、京都御所から西へ1.5kmほどの
『塩芳軒(しおよしけん)』。


このお店の周辺には昔、聚楽第(じゅらくだい)というお城があったといいます。
豊臣秀吉が京都に築いたお城の一つです。
政治交流の場でもあり、秀吉公の豪華絢爛な邸宅でもある。
今でいうと首相官邸・公邸のようなものでしょうか。
完成した2年後(1588年)には後陽成(ごようぜい)天皇も聚楽第に行幸しています。
そんな歴史的な場所が、今ではきれいさっぱりその面影がありません。
じつは読み方もはっきりせず、「じゅらくだい」とか「じゅらくてい」と言われることが多いですが、もしかすると全く違う読み方をしていたのかもしれません。
きれいさっぱりとなくなってしまったのは、徳川の世になって取り潰されたから・・・とかではなく、お城を築いた張本人が命じたのだそうです。
聚楽第を築いて数年後、秀吉は関白職を豊臣秀次(とよとみひでつぐ)に譲ります。その際、聚楽第も秀次が引き継ぐことになりました。
しかしその後、秀次に謀反の疑いがかかり、秀吉は秀次を切腹させました。その際、聚楽第も取り壊したといわれています。
完成から8年で姿を消した、まさに幻の城。
読み方まで伝わらないというのは、なんだか不思議です。せめて口伝で残っていそうなものですけどね・・
さて、そんな歴史のある場所に佇む創業1882年の老舗『塩芳軒』。
創業は明治。十分歴史がありますが、京都ではまだまた"新しい"のでしょうね。
現在の店舗は大正初期に完成し、現在"京都市歴史的意匠建造物"に指定されているそうです。

そして、この塩芳軒さんの代表的銘菓が『聚楽』なんです。

しっとりした餡が包まれたおまんじゅう。
聚楽第が築かれたのは、天正(てんしょう)年間(天正は元号の一つ)のため、『天正』の印が押されています。

歴史を知ると、和菓子はよりおいしくなりますね。
ちなみに同じく塩芳軒の『雪まろげ』という和三盆糖を使った干菓子を、お土産で知人に渡したのですが、これがたいそうおいしかったと喜ばれました。
自分用にも、買えばよかったな。
京都の和菓子屋さんは予約しないと買えないところもありますが、塩芳軒さんは予約なしでも購入できます。

見た目は敷居が高そうで、恐る恐る(ビビりながら)扉を開けると親切な店員さんが対応してくれました。
皆さんも京都を訪れた際に立ち寄ってみては?

亀屋陸奥、鶴屋吉信、かぎやなど現存する和菓子屋さんも多い

歴史を伝える名前っていいですね
ちなみに塩芳軒から南に1kmほど、俳優・佐々木蔵之介さんの生家『佐々木酒造』では『聚楽第』という日本酒が販売されているそうです。あとから知りました。今度行ってみたいものです。
聚楽第の痕跡も、探せば色々あるようです。
(↓お城めぐりFANさんウェブサイト)
