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離れている間に愛は育つ

あの時期、寝ても覚めても私の頭から離れなかったあなた。

自分を見失うほどのストレスも与えてくださったあなた。

私を大きく成長させてくれた方でもありました。

お久しぶりです。ロンさん。

これです。

サンサーンスの「序奏とロンドカプリチオーソ」。

ハイフェッツの演奏が気絶もんだ。


コンクールでもよく弾かれる曲なんですね。

私は、20代で一時期お世話になっていたバイオリンの先生のもとで習いました。

今聴いてみると、レベルの違いはあれ私もこれを弾いていたのが信じられません。

20年たっていたら、細胞も全部入れ替わってもはや他人。

でもバイオリンを再開して2か月を過ぎたところで、基礎も思い出してきたし少し弾いてみようかなと、楽譜を引っ張り出して弾いてみました。

最初から最後まで、つっかえながら弾き進むうちに、昔の思い出と現在の立ち位置が交差します。

あ、ここ、弾けなくて何度も練習したな。

伴奏の人、今どうしてるかな。

弓、まったく飛ばなくなってるな。

なん?このハーモニクスどうやって弾くんだっけ??

もちろん、難曲なうえに当時だって余裕だったわけじゃないから、今は弾けません。体験です。

でも、不思議と指は覚えていたし、その頃より俯瞰で楽譜を見ているのに気づきました。

いっぱいいっぱいで弾いていた部分も、よく見れば単純な構造だったなとわかったり。

もっと引いて見ればいいんじゃないか。

若いころの恋愛もそうでした。

スキスキ、つらい、でもスキ。

周りが見えなくなってもう夢中です。

冷静に考えると簡単なことも、わからなくなってしまう。

若いころの曲への取り組み方も、似たような感じだったかもしれません。

押してダメなら引いてみろという余裕がなかった。

でも、これからもう一度練習するならもっと落ち着いて、分析して、楽しく弾けるような気がします。

バイオリンを弾いていなくても、バイオリンが上手になるための成長はしていたんじゃないか。

恋は愛になったのよ。

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