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「甘い上司」でいい。信じて任せることが、僕の厳しさだ

若いころ、怒鳴る上司の下で働いたことがありました。
「仕事は厳しくあるべきだ」「甘い顔をするとナメられる」と言われた。
それでも僕は、違う道を選んだ。
「甘い上司」でいい。信じて任せることが、僕の厳しさだ——。

僕は、ずっと“軍隊型マネジメント”にあらがって仕事をしてきた。
上からおさえつける。怒鳴って従わせる。
「なんで俺の言うとおりにやらないんだ」と怒る。
そんなやり方で人が育つわけがないと思っていた。

30年前、社会に出たばかりの頃は、それが当たり前の時代だった。
でも僕は、あの息苦しさがどうしても嫌だった。
“怖さ”ではなく、“信頼”で人を動かしたかった。
だからこそ、どの職場にいても、少しずつ自分なりのマネジメントを模索してきた。

僕のやり方は、よく「部下に甘い」と言われた。
でも、僕の中ではむしろ逆だと思っている。
僕は、メンバーに「工夫」を求める。
言われた通りではなく、「自分で考えて、やってみる」ことを求める。

たとえ失敗しても、考えて動いた結果なら、それは成長の証だと思っている。

僕が口にするのは、たいていこのひと言だ。
「ここだけは外さないで。あとは自由にやってみよう。」

ルールで縛るよりも、信頼して任せる。
だから、チームには自然と笑いが生まれる。
真剣に議論して、ふざけて笑って、また真剣に戻る。
その切り替えができるチームほど、成果を出す。
外から見れば“ゆるいチーム”に見えるかもしれないけれど、
中にいる人間からすれば、けっこう厳しい。

“自由”って、実は責任が伴うからだ。
自分で考えて決めるからこそ、失敗の言い訳ができない。
それでも、「任された」という信頼があるから、みんな本気になる。

時々、「仕事はもっと厳しく、辛いものだ」と言う人もいる。
でも僕は、仕事が“楽しい”という感覚こそが、人を動かす原動力になると思っている。
楽しいとは、ラクをすることじゃない。
自分で考え、工夫して、仲間と笑いながら挑戦すること。
その先に、やりがいや誇りが生まれる。

僕はこれからも、「楽しく働く」ことを真面目に追求していきたい。
それは決して甘さではなく、厳しさの形を変えたものだと思っている。
笑いながら本気で挑戦できるチームこそ、最強だ。

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