【ぶんぶくちゃいな】中国市場残酷物語:値引き、値引き、値引き……の「勝者」は誰?
先日、香港からの帰り道、香港の空港でどこでも見るような世界的著名コーヒーチェーンでない新しいカフェがオープンしているのを目にして、物見遊山で入ってみた。ぱっと見たところ、店の内装はゴージャスというか「ぎんぎらぎん」で、初見では思わず「インド産マハラジャのコーヒー店?」などと思ってしまったのだが……

入ってみると、店内とサービスは至って普通で、コーヒー豆を購入できるスペースがある一方で、テイクアウト用のコーヒーをオーダーできるカウンターがあり、同行者と、まぁ初めてだし一杯飲んでみるか、と相成った。
そして受け取ったのがこれ。

パッケージはなんだかうやうやしいけれども、実は空港内でまだ搭乗ゲートまで移動しないといけない身には大変助かる設計になっていた。「アイスクリーム? 頼んでないけど」と思った隣の小さなパッケージには生クリームが入っていて、自分で入れて飲む仕組みになっている。
帰国してからその様子をSNSにアップしたら、すぐさま友人から「シンガポールのコーヒーショップだよ」とリプライがついた。シンガポール有名な茶葉ブランドTが近年始めた系列店だという。どおりで、店を見た瞬間に脳裏にTの店舗が浮かんだはずだ。そういうことだったのか。
続いて、北京在住の友人から同様のコメントがついた。「シンガポールに行ったとき空港で見たけど、お値段が高くて素通りした」とのこと。ふむ、わたしも陰でよく「空港税」と呼ばれる「空港特別価格」にはわりと神経質なほうだけれど、あのとき「コーヒー飲みたい」という思いと、他の著名コーヒーショップと比べて、あの店が特に高いとは思わなかった。新体験もできるし……
と考えてふと、ああ、そうか、と気がついた。
もちろん「空港税」もあるだろうが、北京在住の友人が「高い」と感じたのは、中国では今、コーヒー、特にテイクアウトコーヒーは「コーヒーブランド大戦争」の真っ最中にあるからだ。1杯20元(約400円)程度、あるいはそれ以上していたコーヒーが、昨年初めからテイクアウトコーヒーのブランド競争に突入し、1杯9元(約185円)レベルに、さらに6.9元(約142円)まで値下がりした。
筆者はまだそれらのコーヒーを飲んだことはないが、世界的にコーヒー豆市場全体が値上がりを続けている昨今、いったい消費者はどんなコーヒーを飲んでいるのか、ちょっと不安になる価格設定である。
そのコーヒー戦争がこのところ、さらに激化しているというので、そこをいとぐちに現在、中国で展開されている「テイクアウト/デリバリー」戦争をのぞいてみたい。
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