おまけ あかぎれの原因は、水じゃなかった
──指先を「使い続ける生活」という視点
あかぎれというと、
まず思い浮かぶ原因は、水仕事だと思う。
洗い物
洗剤
冬の手洗い
お湯と乾燥
たしかに、それは分かりやすい。
でも、私の場合は、
どう考えても腑に落ちなかった。
水仕事は、むしろ少ない
生活を振り返ってみると、
食器洗いは、ほぼ食洗機
水仕事は、手袋を使っている
長時間の素手洗いはしていない
それなのに、
親指と中指
爪の横
両手
この限定された場所だけが、
繰り返し割れる。
「手全体が荒れている」
という感じでもない。
じゃあ、何を一番使っているか
ここで視点を変えてみた。
水に触れている時間ではなく、
指先を使っている時間を考える。
すると、
仕事はパソコン作業
趣味もパソコン作業
スマホ操作
マウス・トラックパッド
親指と中指は、
支点になる
常に当たる
無意識に力がかかる
ほぼ一日中、
何かしらに触れている。
摩擦と圧は、目に見えにくい
水仕事は、
濡れる
乾く
という変化が分かりやすい。
でも、
マウスに当たる
キーボードの端に触れる
スマホを支える
こうした刺激は、
濡れない
赤くならない
その場では痛くない
だから、原因として見落としやすい。
爪の横が狙われる理由
指先の中でも、爪の横は特殊。
皮膚が薄い
動く
爪という硬い境界がある
ここに、
繰り返し圧がかかる
小さな摩擦が入る
結果として、
表面が硬くなる
内側で亀裂が進む
乾燥というより、
疲労に近い状態だったのかもしれない。
「保湿しても治らない」の正体
この視点で見ると、
保湿はしている
乾燥対策もしている
でも治らない
という状態の説明がつく。
問題は、
水分が足りない
ではなく使われすぎて、休めていない
皮膚が回復する前に、
また使われる。
その繰り返し。
だから、必要だったのは「休ませる設計」
この章の話は、
「水仕事は関係ない」と言いたいわけではない。
ただ、
原因を水だけにすると
対策がズレる
私の場合、必要だったのは、
強い保湿
よりも動かさない時間
摩擦を減らす工夫
夜の固定、
昼の手袋、
オイルで引っかかりを消す。
これらは全部、
指先を休ませるための手段だった。
あかぎれを「生活の結果」として見る
あかぎれを、
ケア不足
手入れの問題
として見ると、
自分を責めやすい。
でも、
指先を使う仕事
指先を使う趣味
指先を使う生活
その結果として見ると、
対策の方向が変わる。
足すより、減らす。
頑張るより、休ませる。
この視点は、
正解かどうかは分からない。
でも、
「ちゃんと保湿しているのに治らない」
その理由としては、
かなりしっくりきた。
もし同じように、
水仕事は少ない
でも指先だけ割れる
という人がいたら。
原因を
「乾燥」以外にも広げてみる。
それだけで、
ケアの組み立て方が変わるかもしれない。
最後に
私の中で一番腑に落ちたのが、これなんだよね。摩擦と圧力。
で、分かったところでこれは減らせないというか、増える一方。
