第36回 Asta Kaskがスウェーデン語で歌うのを捨てたらアメリカでグリーンデイを超えられるか?

世の中には誤解されてる歌というのがある。
特に有名なのはThe Policeの大ヒット曲、日本人も大好きな"Every Breath You Take" 「見つめていたい」で、ロマンチックなラブソングのように思われてるが、歌詞を読むと明らかにキモいストーカーの歌だ。
主人公はとっくにフラれてるのに「君が息をするたび 僕はこれからも見つめているよ」などと言っているのだ。
こんな歌をカラオケで恋人の目を見つめながら得意になって歌ってたらサブい。
全く日本人というのは英語に対する理解力が無さ過ぎる…と思ったら、向こうでも勘違いしてる人は多いそうで、普通に結婚式で歌われたりしてて、曲を書いたスティングさんも苦笑いしてるとの事。
もちろん僕も知らなかった。
じゃあ意味の解ってない歌を唄うのはカッコ悪い事なのか?
僕は昔、どうって事ないバンドでベースを弾いてた事があり、そこでスウェーデンのハードコアバンド「アスタカスク」の"Dom Får Aldrig Mej"のカバーをやっていた。
スウェーデン語なので全く意味も解らないまま、ただ耳コピして、
♪めいっ めいっ めいっ どんふぁー あるどぅりっめいっ!
などとコーラスも入れてたのだが、「見つめていたい」のように、多分何か恋愛の歌なんだろうなと思える曲とは違って、何ひとつ取っ掛かりの無い言語なので、今思うとだいぶ頭が悪い。
それでも僕らはアスタカスクが大好きだった。彼らが何を歌っているのかが知りたくて、本屋にスウェーデン語辞典を買いに行ったほどだ。
まぁ3500円もしたので悩んだ末に購入は諦めたが…
アスタカスクの素晴らしい所を挙げると、独特のメロディとか、アレンジのセンスとか、スウェーデン語の何とも言えない響きの暖かさなど幾らでもあるのだが、
何よりも1番の魅力は「全員で楽しそうに演ってる事」だと思う。メンバー写真を見ても本当に仲が良さそうなのだ。
僕なら男のメンバーと、こんなにくっ付いたり笑ったりして写真に写りたくない。
まるでアイドルじゃないか。
もしかして僕が歌ってた"Dom Får Aldrig Mej"も、近藤真彦の「ギンギラギンにさりげなく」みたいな歌詞だったのだろうか?
♪赤い革ジャン引き寄せ〜 恋のバンダナ渡すよ〜
だとしたら死ぬほど恥ずかしい。
しかし今は便利だ。スウェーデン語でもGoogle翻訳で一発。
「Dom Får Aldrig Mej」は「奴らは俺を捕まえられない」という意味で、社会に飲まれてなるものかというメチャクチャPUNKな歌だった!
恋のバンダナの歌じゃなくて本当に良かった。

◎この1曲。
Inget Ljus
(何を言ってんのか解らなくても100点満点のPUNK ROCKだって事に疑いの余地は無し)
