【#Real Voice 2024】 「今を生きる」 2年・岡井陶歩
スタメンもほとんど無く、シーズンのほとんどをベンチかベンチ外で過ごし不完全燃焼に終わった昨シーズン。
「どうせ試合に出られないから、筋トレするわ」
「どうせ試合に出られないから、自主練で追い込むわ」
この言葉を何度言った事だろう。
シーズンが終わり、1年間を冷静に振り返った時に、この言葉で溢れていた事を思い出した。
もちろん、
試合に出られないから先を見据えて筋トレをする、自主練で追い込むという意味でこの言葉を使っていたわけだが、
サッカー選手として
1番向き合わなければならなかった
「試合に出られない」という現状を蔑ろにした。
ちょうどその時期にYouTubeで、ドラマ「下町ロケット」のモデルになった、技術者の植松努さんのスピーチを目にした。
このスピーチでは、子供の頃、先生から「どうせ無理」と夢を否定され続けた経験について語り、さらにこう続けた。
「この『どうせ無理』という言葉がおそろしい言葉なんだなと思いました。これは人間の自信と可能性を奪ってしまう最悪の言葉です。でもとっても簡単な言葉なんです。これを唱えるだけで何もしなくて済んでしまうから、とっても楽チンになれるおそろしい言葉でもあるんです。」
このスピーチを聞いた時、昨シーズンの自分がまさにこれに当てはまると思った。
少し違う点を挙げるとしたら、
僕の場合、
他人によって自分の自信と可能性を奪われたのでは無く、
自分自身によって自信と可能性を奪っていたこと。
だからこそ、シーズンが終わって後悔をした。
今シーズンはそんな弱い考えの自分を捨て、目の前の試合に出る為に全力を尽くした。
とにかくサッカーに向き合った。
それもあってか、Iリーグ18試合全ての試合でスタメン出場をさせてもらった。
自分のアシストで勝利したこと、
マッチアップを完封したこと、
チームとして完璧な試合で勝った事、
初ゴールを決めて、その後逆転負けをした事、
ボコボコに負けた事、
自分のミスで失点した事、
沢山のことを経験した。
そしてこの経験は、自身を成長させてくれた。
シーズン終盤になってくるにつれ、自信もついてきたし、自分自身に可能性を見い出す事が出来た気がする。
でも、今シーズンの自分を評価して良いかと言われたらそうとはならなかった。
理由は簡単。
目標を達成できなかった。
「トップチームに昇格する」
シーズン初めの兵藤監督(兵藤慎剛監督)との面談で、このような目標を言った。
今シーズンの始動から現在まで、この目標がブレる事は無かったし、ずっと意識していた。
だから、
Iリーグでスタメンで出続けていても満足する事は無かったし、
常に上を目指して取り組んだ。
関東リーグ後にたまにある練習試合にも、呼ばれた事がなかったし、
新人戦もほとんど出ないまま、明治に敗れて終わってしまった。
でも、この悔しさと自分の目指す夢が、
今シーズンの自分の原動力となった。
強くなる為に、戸山のジムに入会し、浦川(2年・浦川舜)にフォームを教えてもらいながら筋トレを1日2回にしてみたり、
速くなる為に、塩貝(NECネイメヘン所属・塩貝健人)が教えてくれた瞬発メニューをやってみたり、
守備を改善する為に、サイドバックの選手のプレーを見まくったり、
走り切る為に、月オフにランメニューを取り入れてみたり、
正解不正解はわからないけど、
とにかく色々チャレンジしてみた。
やるしかなかった。
実際、
去年に比べて強くなったし、
速くなったし、
シーズン終盤足を攣りにくくなった。
こんなことを言うと、
牧野(2年・牧野羽瑠)が「そんなんで満足してないでもっと上目指せよ」と相変わらず喝を入れてきて、
作和(2年・高橋作和)が「お前俺よりカラダ弱いよ」と圧倒的自信みたいなものを披露してきて、
浦川が「確かに陶歩速くなったわ」と個性を活かした共感をくれることが予想されるが
そんな事はさておき、
自身の中で少しの成長を実感できた。
この成長が少し評価されたのか、Iリーグが終わってから少しの期間トップチームの練習に参加させていただいた。
チャンスをもらった。
ここでアピールできれば関東のベンチに入る事も可能だったし、来シーズンの序列にも関係する。
とにかくここが勝負だと思い、練習に参加した。
2週間で落ちた。めちゃくちゃ悔しかった。
何も出来なかった訳でもなかったけど、インパクトは残せなかった。
勝負の世界において逃してはいけない、
重要な1回のチャンスを逃した。
上に行く選手は与えられたチャンスをしっかり掴む。
とにかく自分の実力不足を感じた。
今シーズンの成長では、まだまだ自身の価値を証明する事はできなかった。
結局、来シーズンも今シーズン同様、
天皇杯社会人チームからのスタートになった。
振り出しに戻った。
悔しすぎたし、心が折れかけた。
じゃあ、
ここで諦めるのか。
文句を言うのか。
「どうせ無理」だと、楽な方に逃げ、自身の可能性をなくしてしまうのか。
違う。
次のチャンスを掴む為に、
やれることを全てやらなければいけない。
今シーズンを遥かに超える成長をしなければいけない。
サッカーでの悔しさは、サッカーで晴らすしかない。
認められる為に、上の人よりも努力をして、
結果を出すしかない。
結果を出して、自分自身の価値を証明する。
ONE OK ROCKの「キミシダイ列車」という歌にこんな歌詞がある。
「過去の自分が今僕の土台となる」
高校の時選手権で優勝できなかったのは、
それまでの取り組みが足りなかったから。
今シーズンチャンスを掴めなかったのは、
昨シーズンの弱い考え方があったから。
じゃあ、
1ヶ月後、半年後、1年後、2年後の自分を作るのは、
「今」の自分。
1ヶ月後、半年後、1年後、2年後、
誰にも負けたくないなら、
いつ来るかわからないチャンスをしっかりと掴みたいなら、
いつどんな時も支えてくれる家族に、恩返しをしたいなら、
関東リーグでチームを勝たせる選手になりたいなら、
日本一になりたいなら、
何より、
プロサッカー選手になりたいなら、
「今」を全力でやるしかない。
道のりは簡単じゃないし、
1つ壁を乗り越えたらまた大きな壁が立ちはだかって、
悔しいことの連続だと思うけど、
ここから先の2年間、
「どうせ無理」は自分の中に存在しない。
沢山の人に支えてもらいながら、
大好きなサッカーが出来るこの環境に感謝して
「今」を全力で生きる。
今の自分は全てにおいて未熟かもしれないけど、
もっと速くなって、
もっと強くなって、
もっと上手くなって、
必ず大成する。
そして、最後に勝つ。
サッカーを楽しみながら。
最後にこのブログを読んでいるであろう兄に一言。
明日がんばれ、応援してる
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。これからも応援よろしくお願いします。




次のブログは新谷さん(新谷美羽・帝京大学高等学校)です。
学部や授業のクラスや遅刻防止班など、何かと共通点が多い彼女。部内の文化構想学部の中で1番成績も良く真面目な彼女ですが、浦川のノリにも対応可能と実は万能型。
そんな彼女はどんなブログを書くのでしょうか。楽しみです!
◇岡井陶歩(おかいとうあ)◇
学年:2年
学部:文化構想学部
前所属チーム:國學院大學久我山高校
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