【#RealVoice2025】「信じてんぜ」新4年・谷岡拓
初めに、2025シーズンの早稲田大学ア式蹴球部への多大なるご支援、ご声援、心より感謝申し上げます。
自由をサッカーに置き換えた人生も、残り1年となりました。今シーズンの振り返りと私の想いを、なるべく端的に、この場を借りて綴らせていただきます。
今シーズンは、思いのほか長引いた怪我からのスタートだった。完全復帰は離脱してから約5か月かかった。この離脱期間は辛かったかと言われればそうではなく、ただ、「なんで治んないんだろうな」と。何というか、リハビリはリハビリで楽しんでやっていた。
そうして一番下のカテゴリーからスタートした。ここからが大変だった。
正直、人生で一番弱いチームだった。
練習の強度もないし、ぐだるし、パスは繋がらないし、勝てないし。
でも、その環境に置かれた以上、そこでやるしかないと自分に言い聞かせた。
声も出したし、身体も張ったし、とにかく全力でやった。
でもその先に待っていたのは、失点、負け、負け、負け。怒り、疑問、怒り、呆れ。
そんな感じ。
少し脱線するが、サッカーの煽りや文句、イライラをそのままぶつけられる所が本当に嫌いである。
人間から理性を取った、感情だけの何かを、スポーツだから、真剣だからという理由で許容している。
通常の世界じゃあり得ない。
なんでそんな言い方するんだろう。人のせいにしてるだけやん。
こんな場面に多々出会い、嫌というほど感じてきた。
いわゆる「コントロールできなくなった感情」。
でもこの時、私は思いっきりこれをする側になっていた。
トッピングで、呆れを追加で。
そんな状態の私にも、向き合ってくれた人がいた。
私の未熟な部分に向き合うきっかけをくれて、成長できた。
早稲田大学ア式蹴球部3年目、多くの出会いと発見に恵まれた年だった。
まず、「近藤さん」というコーチに出会った。
そして、前年度主将を務めた「伊勢くん(R7卒・伊勢航)」と少しの間だが、一緒にプレーすることができた。
「近藤さん」は、練習に向き合う姿勢や諦めない気持ち、そして何より、サッカーに対する、圧倒的な、狂気的とも思える熱量を教えてくれた。
「伊勢くん」は、指示の仕方、気の配り方、喝の入れ方、ピッチ内外の盛り上げ方、総じて、仲間との接し方を学ぶことができた。
今考えると、この経験が、私の人間性を成長させてくれた。
しばらくして、ありがたいことにFCカテゴリーから何人か同期が落下してきたため、試合も善戦できるようになった。
少なくとも私は、本気で勝ちたい、そして勝てると思えるチームになっていた。
夏合宿からFCカテゴリーに移り、新しいチームメイトと切磋琢磨していく新しい日々が始まった。
ここからは、とにかく毎日練習が楽しかった。
もちろん、チームとして落ち込んだ時期もあったけど、それも含めて充実していた。
ここでは、4年生への結束。
4年生のために、勝ちたかった。
装飾する言葉もいらないぐらい、ただ純粋にそう思わせてくれた4年生だった。
トップチームに上がれず、悔しい気持ちが絶対あるのに、生意気な後輩達を引っ張り続けてくれた。代表して怒られるのは大体4年生だったし、常に4年生としての振る舞いを求められ続けていた。
能力や知識なんかじゃなく、4年生の行動がこのチームに結束をもたらしていた。
こんな先輩に出会えたことは自分の財産だし、目指すべき姿になった。
結果には残らなくても、FCの後輩全員の記憶にはずっと刻まれている。
(なんかいいエピソードないかなって考えたけど、ハンドして退場する姿や、前プレでへばっている両者情けない姿しか浮かばなかったので、思い違いじゃないことを願っている。)
4年生が引退し、トップチームで活動できる機会をいただいた。
練習でも活躍なんて滅多にできないし、要求もフィジカルもレベルが今までとはまるで違う。
まさに、「現状維持のままだとできない環境」。
なんとも、非常にありがたい。
そういう環境を求めて、今まで生きてきた。
静学も早稲田もそうだ。
だから、
16年分のチャレンジをぶつけようと思う。
そして学生最後の時間を使い、
「自分が一番下である環境での生き方」「望んだ結果が出ない時の泳ぎ方」を、十分に学びたいと思う。
卒業した後、社会という激流の中で生きていくために必要だと多くの大人と話して感じた。
最後に、「プロを目指していないのになぜサッカーを続けているのか」と聞かれることが今年多かったので、今の自分なりの考えを述べて終わろうと思う。
では、なぜサッカーを続けているのか。
「私は、仲間と日本一を達成したいからだ」


次のブログは青柳龍次郎(前橋育英高等学校)です。
役職「エース」として君臨する彼は、その役職に恥じぬ活躍を今シーズンしてくれました。来シーズン、関東1部で爆発間違いなしなので、「ア式ってそんな役職あるの」と聞かれそうです。
説明文考えておきます。
そんな彼が何を想うのか。
非常に楽しみです。
◇谷岡拓(たにおかたく)◇
学年:新4年
学部:社会科学部
前所属チーム:静岡学園高等学校
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