【#RealVoice2025】「貪欲に」新4年・金指功汰
大学サッカーラスト1年。
もっと言えば、15年間続けてきたサッカー中心の生活も残されたところラスト1年。サッカーを通してお世話になった方たちへの恩返しのためにも、後悔なくやり切りたいと心の底から思う。
去年は環境の変化に苦しみながらも、心身ともに成長できた1年だったと思う。
プレシーズンからTOPチームで活動し、ドイツ遠征にも帯同。自分の実力不足を痛感しながらも、自分ならTOPで活躍できると思っていた。
しかし、現実は甘くない。関東リーグに4試合続けてメンバー入りするも、全く出番なし。いつチャンスが来てもそれを掴めるように準備をし続けたが、チャンスは回ってこなかった。自分の実力不足だと分かっていても、どこかもどかしさを抱えて過ごしていた。
そして、4試合終わった後にBチームに落とされた。TOPチームで試合に出て活躍することを目標にしていた私にとって、Bチームに落とされることは目標から遠ざかることであったので、悔しさと共に自分自身に絶望した。
自分はここまでの選手なのかと半ば諦めかけていた。
それでも、「俺はこんなことで腐るような選手ではないよな」と毎日自分に言い聞かせ、モチベーションを保とうとした。もちろん練習で手を抜こうと思ったことは一度もない。
しかし、心の底から湧き上がってくるようなサッカーに対する情熱が明らかになくなっていた。モチベーションの低下と共にパフォーマンスは低下し、チームの成績も落ち込んだ。チームを良くしたいと思うも、正直自分のことで精一杯だったなと思う。
ある練習で、自分の寄せが甘くてミドルシュートを決められた。その練習後におざさん(小澤コーチ)にみんなの前でこう言われた。
「今は金指の良さが全く消えている。君の良さは愚直に謙虚にチームのために体を張ることなのに、全くそれがない。」言われた直後はみんなの前で指摘されたことで自分のプライドが傷つけられたので、上手くこの言葉を消化できなかった。
家に帰ってからも脳裏にこの言葉が残り続け、忘れたくても忘れられない。ただ、これは簡単に忘れて良い言葉じゃなかった。今まで自分が試合で活躍できていた時はどういう時だったのか、心の底からの情熱を持ってプレーしていたのはどういう時だったのかを、真剣に考えた。考えて考えた末に答えが出た。
「チームのために体を張って戦い続け、チームが勝利した後の他にも代えがたい喜びを味わうためにサッカーをしている。」のだと。
頭が整理できたことで、そこからはプレーに迷いがなくなり、何よりサッカーが楽しかった。迎えた2日後の東京海上フットボールクラブ戦。前半20分で自チームに1人退場者が出て、1-1のまま残り70分を戦わなくてはいけなかった。普通に考えれば、不利な状況だから焦りが出てしまうかもしれない。しかし、俺たちは違った。「1人少なくなった分1人1人がハードワークしよう。絶対チャンスは来る。」
集まってそう話し合ったときのみんなの目つきを見た時に、「負ける気がしない。」そう思った。
自分の仕事は声を出し続けて、これ以上の失点を防ぐこと。
あとはチームメイトがなんとかしてくれる。
結果、3-1の勝利。しびれた。
改めてチームワークの重要性やそれが生み出すパワーのすごさを感じた。個人的にもゴール前で体を張ってピンチを防ぎ、自らの役割を全うできたことに少なからず満足感を得ることができた。この勝利を転機として、自分の持ち味を再認識できたと同時に、チームの団結は深まった。
東京都社会人リーグを2位で終え、迎えた関東2部参入プレーオフ。一昨年は1回戦で敗れ悔しい思いをしたため、1回戦目に賭ける思いは強かった。対戦相手は東京国際大学。夏の全国社会人サッカー選手権の予選で負けたチームとの再戦だった。先制するも同点に追いつかれる。
しかし、焦らない。1年間を通して得た経験が活きた。
結果は3-1勝利。
チームの成長を感じることができた。しかし、2回戦目でPK戦の末敗退。
関東2部に上がれない悔しさと同時にもうこのメンバーで戦えないのかと思うととても悲しかった。
特に、4年生のやぐくん(谷口航大)・そうしくんとサッカーができないのかと思うと寂しかった。2人には本当にお世話になったし、一緒にサッカーができて本当に幸せでした。
来年は関東1部で戦うことになる。厳しい1年になることは間違いないが、仲間と本気でサッカーができる幸せを噛みしめて、1日1日を大切に過ごしていきたい。この3年間を振り返ると試合に出ることは多くても、結局は何も成し遂げていない。そして、TOPチームで関東リーグに出場することもできていない。
私に残された時間はラスト1年。とにかく貪欲になって、目標に向かって突き進む。お世話になった人たちへの感謝を忘れずに。

次のブログを担当するのは、岡井陶歩(國學院大學久我山高等学校)です。
ピッチ内では持ち前のテクニックを活かした正確無比なプレーが特徴です。技巧派SBとはまさに彼のこと。ピッチ外では、圧倒的主役。部室の笑いの中心にはいつも彼がいます。そんな彼ですが、録画面接に3時間を掛ける大物です。
この部員ブログでは、内に秘めた思いを綴ってくれることを期待しています。みなさん、お楽しみに!
◇金指功汰(かなざしこうた)◇
学年:新4年
学部:商学部
前所属チーム:早稲田実業学校高等部
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