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【#RealVoice2025】「いま、ここを本気で生きる」2年・戸祭博登

大学サッカーが始まって約2年。
振り返れば、この2年は順風満帆とは程遠かった。



レベルの高い環境でもう一度自分を成長させようと始めた大学サッカー。
覚悟はしていたけれど、やっぱり思うようにいかないことの方が多かった。





大学1年の春、最初はCチームのベンチ外からのスタート。
ここからトップチームで活躍するために、少しずつ練習を積み重ね、ステップアップしていこうと思っていた。





しかし現実は厳しく、怪我に悩まされ、ピッチを離れる日々が続いた。





気づけば1年目だけで5、6回は怪我をし、何度も離脱を繰り返していた。
Cチームはインディペンデンスリーグ(以下、Iリーグ)に出場していたが、自分はなかなか試合に絡めず、ようやく第7節で初めてIリーグベンチ入り。
調子を上げて、さあこれからと思った矢先にまた怪我をしてベンチ外に戻る。
その繰り返し。
練習や紅白戦にすら出れないこともあった。



昨シーズン、Iリーグを含めて公式戦に出た時間は合計90分にも満たなかった。
出ても後半残り10分程度。
試合に出られない自分を、誰よりも自分自身が一番分かっていた。



怪我をするのも、パフォーマンスを維持できないのも、結局は自分の実力不足。
同期が上のチームで活躍する姿を横目に、焦り、苛立ち、悔しさ、そして自分への失望。
負の感情が常に付きまとった。





4年生が引退して新シーズンを迎える直前、冬のオフシーズン。
「ここで変わろう」と思い、体力をつけて評価を上げるために走り込みを続けた。





しかし、オフシーズン終盤に第五中足骨を痛めてしまった。





新シーズンはリハビリからのスタート。
ちょうどカテゴリー分けという大切な時期にプレーできず、走って積み上げたものも振り出しに。
いや、それ以上に逆効果。
努力したはずなのに裏目に出る。
何度も怪我を繰り返してはいたが、怪我をしないようにできることはやっていたつもりだった。
チームメイトがグラウンドでバチバチ争っている姿を見て焦りが止まらなかった。





それでも復帰し、今年はIリーグ全試合にほぼフル出場。
去年あれほど出たくても出られなかったIリーグ。
出場できるようになったからには、一試合たりとも無駄にできないと強く思って毎試合に臨んだ。



去年の経験があったからこそ、どんな小さな準備も怠らず、毎試合「最大限の準備」を重ねることができた。
その結果、少しずつプレーでも手応えを感じられるようになり、結果も出始めた。
また、怪我とも向き合い続けた結果、第五中足骨の怪我を最後に、それまで悩まされていた離脱は一度もなくなった。





振り返れば、この1年半で一番大きく変わったのは「自分との向き合い方」だった。
約1年前から、自分と向き合う時間を意識的に増やした。その中で気づいたのは、自分の中心にある考え方だった。




それは「いま、ここを本気で生きる」ということ。





正直、過去の後悔も未来への不安も、数え切れないほどある。
「あの時、無理しなければ」
「もっと努力していれば」
「こんな上手い奴らに勝てるのか」
「このまま何も残せずに大学サッカーが終わるのか」



そんな思いが頭をよぎることは、今でもある。
でも結局未来の自分を作るのは「いま、この瞬間」の行動の積み重ね。
未来への不安を消すには、とにかく「いま」行動するしかない。
過去に起きたことは、いまここには関係ないし、未来がどうなるかも、いまここで悩むべきことではない。
だから「過去」も「未来」も見えなくなるくらいに「いま」にスポットライトを当てる。



もちろんそれは簡単じゃない。
「結果を出したい」「上に行きたい」という思いが強ければ強いほど、過去の失敗や未来の不安に揺さぶられることもある。
でも常に戦うのは他の誰でもなく、自分自身。
理想の自分を追い求めるために、ただ「いま、ここを本気で生きる」。





約20年間、サッカーを中心に歩んできた人生の中で自分がたどり着いた答えがこの言葉だった。
どんな状況でも、この言葉が自分の心を支えてくれる。



大学サッカーは自分を大きく成長させてくれる存在。
実際、この2年間で人としてもサッカー選手としても大きく成長できた。
ただ、それはサッカーに対して、そして自分自身に対して本気で向き合い続けてきたから。



チームには世代別代表やプロ内定の選手など、他にも自分よりレベルの高い選手がたくさんいる。
そんな上を目指し続けられる環境は自分にとって大きな刺激だし、この環境でサッカーができることを幸せに思う。



残された大学サッカー生活では、サッカーを通して自分を一回りも二回りも大きな人間へと成長させたい。
どんなに小さな一歩でもいい、とにかく行動し続けることを大切にしていく。





大学サッカーはまだ続く。
理想の自分には、まだまだ遠い。
それでも、理想の自分に一歩でも近づけるように、これからも「いま」に全力を注ぐ。すべては、自分がもっと上に行くために。


次回は大泉学園が誇る頼れる学生コーチ。平野裕大(大泉高等学校)です。
ピッチ上では的確なコーチングでチームを引き締める一方、練習中に繰り出される低弾道ロブキックはまさに彼の持ち味。今年からさらに頼もしくなり、Iリーグで一緒にプレーしていてもその成長を強く感じます。ピッチ外では気さくで話しやすい雰囲気を持ち、周囲からも信頼される存在です。そんな平野がどんなブログを書くのか、お楽しみに!


◇戸祭博登(とまつりひろと)◇
学年:2年
学部:政治経済学部
前所属チーム:早稲田実業学校高等部


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