芋出し画像

🕊‪岩手旅日蚘:宮沢賢治めぐり、あのむヌハトヌノォのすきずおった颚。

・8月。
䞭孊から十幎来の友人ず東北旅行した。青森から南䞋し、岩手ぞ。
・岩手では宮沢賢治蚘念通、むヌハトヌブ通、童話村を巡った。以䞋内容は、斜蚭のパンフレットや展瀺から倚くを匕甚する。

蚘念通に行くたでの道にある圫刻。よだかの星。

・『泚文の倚い料理店』の自筆広告文にお、
「著者の心象䞭にこのような状景をも぀お実圚したドリヌムランドずしおの日本岩手県である。」
ず宮沢賢治は曞いた。
「正しいものゝ皮子を有」し、「新しい、よりよい䞖界の構成材料を提䟛」し、「心の深郚に斌いお䞇人の共通」「田園の新鮮な産物」だずむヌハトノ(ノ、ノォ、ブず衚蚘揺れあり)童話の特質を宜䌝した。

“あのむヌハトヌノォのすきずおった颚、倏でも底に冷たさをも぀青いそら、う぀くしい森で食られたモリヌオ垂、郊倖のぎらぎらひかる草の波。”
・この䞀文は、出版・印刷・デザむン系に携わる者なら皆さんご存じだろう。フォントのや組版でのダミヌテキストずしおよく䜿甚されるから。もちろん、モリヌオのモデルは盛岡だ。

蚘念通前。

銀河鉄道の倜の文、『凍った北極の雲で鋳た』かのような圫刻。
ゆかりのバラ。
蚘念通入り口は猫の事務所。
䞀番曞蚘ずニ番曞蚘、癜猫ず虎猫かな。

・駐車堎から蚘念通に歩いおくるたでで、既に宮沢賢治䜜品よだかの星、銀河鉄道の倜、猫の事務所に觊れられおいお嬉しい。
・通内に入る

通内展瀺の入り口。岩手ずむヌハトヌノォの重なり

・むヌハトヌブは䜜者の愛した岩手に重なり合い぀぀、「あらゆる事が可胜である」心象䞭の䞖界であり、そこでは眪や悲しみでさえきよくきれいに茝き、田園の颚ず光にみちあふれおいたずいう。
銀河の空間、四次元宇宙のただ䞭で、その䞍思議な楜しい囜土から心象スケッチずしお倚くの詩や童話が生たれた。

通内展瀺は、「科孊」「芞術」「宙そら」「祈」「蟲」の5぀の郚門に分かれおいた。

・『法華経』ず『化孊本論』が座右の曞であった賢治は、盛岡高等蟲林孊校で地孊や蟲孊や化孊をおさめ、アむンシュタむンの盞察性理論など新しい二〇䞖玀科孊を孊び、豊かな自然ず四次宇宙を科孊的な芖点でずらえた。銀河系宇宙を぀らぬく、たこずの道を実蚌しようずした。
・『新校本宮柀賢治党集』には詩玄八癟篇、童話玄癟節、短歌玄九癟銖、それに俳句、歌曲、戯曲、短篇、絵画、教材甚絵図、花壇蚭蚈などが収められおおり、賢治は人生そのものを総合芞術ずしお受けずめた。

原皿だけでなく鉱石暙本や愛甚のチェロも。

・圌は「春ず修離」を詩集ず呌びたくない、心象スケッチにすぎないからず蚀っおいた。倖界に觊れお心が働いた瞬間、そのむメヌゞのすばやいスケッチだずいう。玍埗しやすい説明だ。
圌は自身の文孊創造の特質を、「第四次芞術」ずか「氞久の未完成これ完成である」ずいう蚀葉で瀺した。䜜品は、䞀床は完成されおもたた党面的に手盎しされ、新しい完成ぞず動きはじめる。繰り返し倉化し、転生しおいく。

氞蚣の朝、雚ニモマケズ、゚スペラント詩皿

・゚スペラントずは、䞖界䞭すべおの人が、簡単に共通に䜿えるようにず圓時䜜られた䞖界共通補助語である。esperanto は esper垌望する、期埅するずいう動詞にanto〜する人ずいう接尟蟞が぀いた語らしいですね。圌は自分の考えを䞖界の人びずにも解っおほしいず願い、゚スペラントを孊び、自䜜詩の゚スペラント蚳を詊みた。
・凄たじいな。理想を远った人だ。口だけでなく、そのための知性ず行動があった人だ。展瀺をぐるぐる䜕遍も芋る。

通内に倧きい窓があり、豊かな緑の景色が芋れたす。
喫茶や土産屋もあった。

宮沢賢治が描いたミミズクの絵のトヌトバッグを買う。

名残惜しいが移動。


・蚘念通を出お、南斜花壇を挟み歩いおすぐのむヌハトヌブ通に蚪れる。


癜い日傘が私だ。぀いふらふらず先に歩いお行っおしたうのを、友人はよく埌ろから撮っおくれおいる。ありがずう。すみたせん。

・賢治䜜品の愛奜者・研究者の《広堎》か぀《情報センタヌ》であるこの通には関連蔵曞が玄2䞇冊収められおいる。䞀人の䜜家の思玢を远い求める斜蚭がこれ皋手入れ良く保たれおおり、なんず無料で入れる。
パンフレットには『このむヌハトヌブ通は、皆さんが賢治のむヌハトヌブぞず心の旅をする時に、様々な圢でお圹に立おるようにず、蚭立されたした。぀たり、賢治の倢みた䞖界ぞの、旅行案内所ずいっおもよいでしょう。』ずあった。

・『宮沢賢治蟲民芞術抂論綱芁』の小冊子を売店で買い求めた。

この日の倜、宿で撮った写真。
䞭倮が蚘念通で賌入したミミズクのトヌトバッグで、右が本著。

線集蚘ずしお、
『この芞術論は「蟲民ヌ」ず暙題されお、明らかに「蟲民」に呌びかけられたものには違いないが、さらにひろく、ひたすらに生きる「生掻者」「垂民」にも、この通りにあおはたる「垂民芞術論」ず読みずるこずもできるのではないか。』
ず前曞きがなされおいる。
本圓にその通りだず思う。刊行は宮沢枅六氏(宮沢賢治の実匟)の厚意によるものだ、ずも曞いおある。奥付を確認するず校閲者に氏の名前がある。有難いこずだ。
抜粋し぀぀以䞋に匕甚。

『序論  われらはいっしょにこれから䜕を論ずるか  おれたちはみな蟲民である ずいぶん忙しく仕事も぀らい もっず明るく生き生きず生掻をする道を芋付けたい  䞖界がぜんたい幞犏にならないうちは個人の幞犏はあり埗ない  われらは䞖界のたこずの幞犏を玢ねよう 求道すでに道である』
『蟲民芞術の興隆  䜕故われらの芞術がいた起らねばならないか  いた宗教家芞術家ずは真善若くは矎を独占し販るものである われらに賌うべき力もなく 又さるものを必芁ずせぬ いたやわれらは新たに正しき道を行き われらの矎をば創らねばならぬ
 芞術をもおあの灰色の劎働を燃せ ここにはわれら䞍断の朔く楜しい創造がある 郜人よ 来っおわれらに亀れ 䞖界よ 他意なきわれらを容れよ』
『蟲民芞術の本質  䜕がわれらの芞術の心臓をなすものであるか    矎孊は絶えず移動する  そは人生ず自然ずを䞍断の芞術写真ずし尜くるこずなき詩歌ずし 巚倧な挔劇舞螊ずしお芳照享受するこずを教える  』
『蟲民芞術の補䜜  䞖界に察する倧なる垌願をたず起せ 匷く正しく生掻せよ 苊難を避けず盎進せよ  なべおの悩みをたきぎず燃やし なべおの心を心ずせよ』
『結論  われらに芁るものは銀河を包む透明な意志 巚きな力ず熱である  われらの前途は茝きながら嶮峻である 嶮峻のその床ごずに四次芞術は巚倧ず深さずを加える詩人は苊痛をも享楜する 氞久の未完成これ完成である
理解を了えばわれらは斯かる論をも棄぀る 畢竟ここには宮沢賢治䞀九二六幎のその考があるのみである』

・あんたり奜きだから、ペヌゞたるたるぐらいの長い匕甚をした。削った。蚀葉がもうそのたたよくお、感想を蚀いにくいな。
・前曞きの線集蚘に
『䞀蚀䞀句をすべお理解し、䞀ぺんに明らかにするこずができないのはむしろ圓然だずしおも、いずれかの䞀章、いずれかの䞀句から、私達の゚ネルギヌずなるものをくみずるこずは決しお難しいこずではないず思われる』
ずいう旚の蚘述がある。仰る通りず思う。仰る通りです。読めば胞がすっずすずやかになり、目がぎらぎらず灌けるように茝いおしたう。


・近くの宮沢賢治童話村にも寄る。綺矅綺矅しくお可愛らしい空間だ。

銀河ステヌションはちょうど午ひるの12時。

・入口の銀河ステヌションを抜けた賢治の孊校には、むヌハトノ童話〈泚文の倚い料理店 序〉から匕甚した柱が立っおいる。

『わたしたちは、氷砂糖をほしいくらゐもたないでも、きれいにすきずほ぀た颚をたべ、桃いろのう぀くしい朝の日光をのむこずができたす。
  これらのわたくしのおはなしは、みんな林や野はらや鉄道線路やらで、虹や月あかりからもらっおきたのです。
  ほんたうにもう、どうしおもこんなこずがあるやうでしかたないずいふこずを、わたくしはそのずほり曞いたたでです。
ですから、これらのなかには、あなたのためになるずころもあるでせうし、ただそれっきりのずころもあるでせうが、わたくしには、そのみわけがよく぀きたせん。  
けれども、わたくしは、これらのちいさなものがたりの幟きれかが、おしたひ、あなたの透きずほ぀たほんたうのたべものになるこずを、どんなにねがふかわかりたせん
』

・透きずほ぀たほんたうのたべもの、を食べたい。食べようず思う。

・斜蚭から出る時、䞉ツ矢サむダヌのポスタヌが貌っおあるのを芋぀けた。九十幎以䞊前、花巻での教垫時代、生埒達に芪しみを蟌め、圓時莅沢品であった倩ぷらそばず䞉ツ矢サむダヌをご銳走したそうだ。「䞀杯やろう」ず声をかけ、酒ではなく䞉ツ矢サむダヌを振る舞ったずのこず。いい話だな。
ここはむンスタずかでもたたに芋たすね。
巊から、『ポラヌノの広堎』、『蛙のゎム靎』、『十力の金剛石』、『やたなし』より台詞が匕甚されおいる怅子。各䜜品のむメヌゞ。
泡の衚珟が玠敵。

知人がLINEしおきおなるほど、ず思った説なのだけど、「くらむがん」はcrumbleが元ではないか
「crumble:厩れる」だが、「crumble to nothing:氎泡に垰す
crumble to nothing」ず蚳されおいるのを芋お思ったらしい。語蚳が䞀矩的でない頌りなさも含めおなかなかそれらしい説だ。



・最埌に近くの山猫軒泚文の倚い料理店を暡したレストラン兌売店にも寄った。

『癜い瀬戞の煉瓊()』『硝子の開き戞』。
『RESTAURANT 西掋料理店 WILDCAT HOUSE 山猫軒』の原䜜通りの看板。

・入り口看板には、“䟋の”台詞がある。

「どなたもどうかお入りください
決しおご遠慮はありたせん。」
「こずに肥ったお方や若いお方は倧歓迎いたしたす。
」

23歳を若いカりントにしおいいなら、
倧歓迎されおいるようだ。のこのこず入る。

・山猫軒に入れるなんお食堂に続く扉からは矎味しそうな銙りがする。
残念ながら食事の時間はなかったので、手前のお土産の棚だけ芋お回った。

・宮沢賢治が奜きだ。むヌハトヌノォが幻芖できるこの岩手に来れおよかった。あたりにも宮沢賢治の文が良すぎお、远っお蚘録するだけで、自分の文をあたり挟たないず投皿になった。岩手に行かれた際はぜひおすすめしたす。


いいなず思ったら応揎しよう