就職面接で落とされたのは全部自分が原因なのかな?~心理師が「原因帰属」について解説~
「落とされた。自分は実力不足だ」と思っていたけど、、
心理士はわりと転職活動をすることが多いです。
非常勤の組み合わせで生計を立てている方が多く、そういう方は環境を変えやすかったり、
そうでなくとも、スキルアップを続け、より良い条件の求人に応募する文化が浸透してたりするからだと思います。
かく云う筆者も2回転職活動を経験していて、普通の会社勤めの方と比べると、転職することへの抵抗感は薄いんじゃないかなーと思います。
おそらくそれは、過去の転職活動がまあまあの成果だった、というのも大きいかもしれません。
そう、「希望通りばっちり!」ではなく、「まあまあの成果」なのです。
でも今思えば、今の職場環境がベストだなとも思っています。「まあまあ」と評価したのはあくまで当時の主観から。
なぜ「まあまあ」としたのかは、実は2回目の転職活動の第一志望は、今勤めている所ではなかったからなのです。
理由は簡単で、「第一希望のが給料が高かったから」(笑)
なので第一志望を最終面接まで行って落とされた時は悔しかったし、自分の実力不足を嘆きました。
ただ不思議なもので、その当初第二志望だった今の職場に入ってしまえば、スキルアップの機会も多いわ、人間関係も悪くないわ、余裕のある生活ができるくらいの給料も出るわで、「すみません。こっちのが良かったっす。」と思うことがとても多かったのです。
やっぱり本当の意味での職場とのマッチング感は、入ってからでないと分からないものですよね。

転職活動について思うこと
そんな「転職活動経験者」であり、かつ「就職活動のサポート業務経験のある心理師」が、転職活動について思うこと、具体的には「気落ちすることなく転職活動をするコツ」として大事にしている心理学の考え方があります。
今回の記事はそのコツについて掘り下げてみました。
転職・就職活動中の方、もしくは今シーズン思うような転職・就職活動の成果を得られなかった方が、ニュートラルな気持ちでこれからに臨んでいただけるような内容になっているかと思います!
「原因帰属」について
「原因帰属」とは、心理学用語で「人の行動や結果の原因をどれ・誰にするかを判断する過程」のことをいいます。
例えばあなたは、テストで良い点を取った時、
「一生懸命勉強したから。」
「友達のアドバイスがあったから。」
「問題が簡単だったから。」
などなど、どんな風に考えることが多いですか?
もしくは、チーム競技で負けちゃった時はどうでしょう?
「自分のあの動きが失点につながった。」
「あいつのあのプレーが致命的だったんだよな。」
「みんなたまたま疲れてて調子が悪かったのよ。」
傾向として、どの考えが近いですか?
今の例、「一生懸命勉強したから。」、「自分のあの動きが失点につながった。」は、
原因を「自分」に、
「友達のアドバイスがあったから。」、「問題が簡単だったから。」、「あいつのあのプレーが致命的だったんだよな。」、「みんなたまたま疲れてて調子が悪かったのよ。」は、
原因を「他人」や「偶然」など、外の物事にひもづけています。
こんな風に、色々な出来事の原因をどこ・誰にひもづけるかは、人によってちょっとずつ違います。
そして、そのひもづけ方が違うと、その人がその時にどう感じて、その後どんな風に行動するかも変わってきます。
良いことの原因を自分にすると、自信はつくけどちょっと尊大になりがち。
悪いことの原因を自分にすると、ストイックになれるけど落ち込みがち。
良いことの原因を周囲にすると、謙虚に見られるけど自信はつかない。
悪いことの原因を周囲にすると、落ち込まないけど成長しない。
…こんなところでしょうか。
転職活動の話に戻すと、、
それでは、筆者が転職活動で第一志望に採用されなかった原因は、本当に「実力不足」だけでしょうか?
確かに、どこかで自分の至らない部分を見出されたのかもしれません。実際に思い当たる節はあります。ですが、他にも原因がありそうですよね。
例えば、
「面接官との相性が悪かった」とか、
「もう少し違う経験のある人を採りたかった」とか、
「募集要項に書かれていない部分、たとえば職場の雰囲気とかを考慮すると、合わない感じがした」とか、
実力不足以外の原因もたくさん考えられそうです。
特に落とされた原因が、「募集要項に書かれていない部分、たとえば職場の雰囲気とかを考慮すると、合わない感じがした」とかだったら、対策のしようがないですよね。志望者は職場の雰囲気なんて知らないですから。
でも、採用する側から考えたら、「なるべく職場の雰囲気に合った、長く働いてくれそうな人を選びたい」と思う可能性は十二分にありますよね。
落ちた原因は色々あって多分誰もわかんない
そう、採用面接は、学校のテストのように「勉強すればするほど点数が取れる」ような簡単なものではなく、むしろ志望者側が知りえない不確定要素がふんだんに詰まったものなのです。
もちろん採用者側も、未知の志望者のことを面接の中で多く知ろうとし、自社とマッチしているかを全力で検討していると思います。
でも、限られた時間で見極めるのはとても難しいはず。採用側も完全無欠の目を持っているわけではありません。意外と落とした人の中に探していた人材がいたりするのかも。。
そう考えると、落とされた原因は究極のところ分からないし、正当な判断じゃないことも多いのかもしれません。
恋愛ですら(?)付き合ってみて相手と自分が合ってるかどうかを見極められるのに、就職活動はそうはいかないですから、志望者にとっても採用者にとっても、本当に難しいことをしていると思います。
つまり気落ちすることなく転職活動をするコツは、、
ここまで読んでくださった方はお察しかもしれませんが、つまり気落ちすることなく転職活動をするコツは、
落とされた原因を極端に「自分」に紐づけないことです。
理由は上の方に書いてある通りですね。
ただ、活動が長期化して色々な会社から不採用通知をもらっていると、「自分が悪いのではないか」、「自分がスキル不足だからじゃないか」、「自分は社会から必要とされていないんじゃないか」と、どんどん考えがネガティブな方向に向かっていきます。
そんな時に、「自分以外の部分にも原因があるはず」と、別の視点を持つことはなかなかに難しい。
だからこそ、この「原因帰属」の話を覚えておいて、色々な視点で不採用の理由を考えるように心がけることが、
自分を責めすぎず、気落ちしすぎることなく、
改善点があるのなら改善させ、次のステップに進む、
そんな効率的な活動に繋がっていくと思うのです。
まとめ
結局のところ、落とされた原因は分からないことが多いし、一つとも限らない。自分が完全に悪くて落とされたという可能性は多分低い。だから、落とされたからと言って、自分を完全否定するのは違うと思う。
…と思うようにしてから、筆者はだいぶ楽になりました。
そして、「転職活動が上手くいかなかった」とその時は思っても、入った職場が意外と自分に合ってた、なんてことも経験しました。
さらに今は、自分の思い描く働き方に近づくための活動は、これからもまだまだ続けていけると思っています。
この記事を読んでくださったあなたはどうでしょうか?
転職・就職活動に疲れていたら、この話を思い出して下さると嬉しいです。
筆者のPodcast番組「カウンセラジオ」では、このお話以外にも、気落ちしてしんどい時の対策や、対人関係でよくある現象の解説など、色んなお困り事の解決に役立ちそうな心理学・カウンセリングの豆知識を、ゆるっとお伝えしています。
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