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世界一おいしい米粉パンは自分で作れる!「失敗しないレシピ」にこだわる教室を主宰|江口つぐみさん

小麦粉の代わりに米粉を使ったグルテンフリーの米粉パン。もちもちとした食感で消化が良く、アレルギー対応食としても注目を集めています。この米粉パンの魅力に憑りつかれて教室を主宰するのが、3児の母でもある江口つぐみさんです。

「自宅で作る米粉パンって最高においしいんですよ!」と熱量たっぷりに語るつぐみさん。彼女が夢中になる米粉パンにはどんな魅力があるのか、その出会いや教室を始めたきっかけについても聞いてみました。

はじめての米粉パン作りは大失敗!

つぐみさんが米粉パンと出会ったのは、今から4年前のこと。ナチュラルフードに興味を持っていたため、「体にやさしい」といわれる米粉100%のパンの存在を知ると、すぐに作ってみようと思い立ちました。

もともと趣味で小麦粉のパンを作っていたそう。しかし、グルテンが含まれていない米粉100%のパンを作るためには、使用する材料が違うということに戸惑ったそうです。

「米粉パンのレシピを見ると、材料に『サイリウム』という粉が必要だと書いてあったんです。でもそんな謎の粉、聞いたこともないし、なんだか怪しいなと……。その頃、私は次女を妊娠していたので、体に悪そうな食材は極力避けたいと考えていたんです」

米粉パン作り成功の要となるサイリウム(オオバコ)粉末

サイリウムとは、オオバコという植物の種子の皮を粉末にしたものです。粘り気のある性質を活かして、米粉のつなぎの役割をします。決して怪しい食材ではないのですが、当時のつぐみさんは、サイリウムを使わないレシピを探して、米粉パン作りを独学でやってみました。結果は大失敗! ほとんど膨らまずペチャンコでカチカチ。決しておいしいとは言えない代物ができ、「もう作らなくていいかな……」とあきらめてしまったそうです。

つぐみさんが初めて作った米粉パン

長女の便秘をきっかけに米粉パン作りを再開

苦い経験となった米粉パン作りでしたが、その一年後、再びチャレンジする機会が訪れます。きっかけは、当時4歳だった長女の頑固な便秘でした。

「長女は赤ちゃん時代から、便秘に悩まされてきました。便が出なくて『痛い痛い』と1時間以上も泣くので、親として見ているのも辛くて……。オリゴ糖や便秘解消マッサージなど、いろんなことを試してみたけど、効果はありませんでした。そんな時、もしかすると小麦のグルテンが影響しているのかなと思うようになったんです」

小麦のグルテンは、腸壁に張り付いて炎症を起こし、それが原因で体の不調が起こることがあります。つぐみさん親子は大のパン好きで、週に1度はパン屋さんに通うのが恒例となっていました。小麦のパンの代わりに米粉パンを買えれば良かったのですが、近所に米粉パンを売っているお店はほとんどありません。だったら自分で作ればいい。これがつぐみさんの米粉パン人生のスタートとなりました。

焼きたてのおいしさに感動!子供たちも大絶賛

独学での米粉パン作りは難しいと、過去の失敗から学んでいたつぐみさん。今度は上手に作りたいと、すぐさまプロからオンラインで学べる動画講座に申し込み、一から基本を習得することにしました。

基本的な米粉パンの作り方はとてもシンプルです。米粉、砂糖、塩、油、イースト、サイリウム(オオバコ)をボウルの中で混ぜて、約20分間発酵させ、丸く成形して焼き上げます。この時に習った作り方は、フライパンで焼くタイプのパンで、たった1時間で完成してしまいました。つぐみさんは焼きたての米粉パンを食べたこのときの感動が、今でも忘れられないといいます。

「まず驚いたのは、お米の甘い香りが豊かなこと! 食感はモチモチで、これまでに食べたことがない新しい感覚でした。体になじむ優しい味で、小麦のパンよりも好きだなと感じましたね」

焼きたての米粉パンを子供たちに試食してもらったところ、「おいしい!」とペロリと完食。この成功体験がうれしくなり、つぐみさんは米粉パン作りに熱中し、小麦のパンを買うことはなくなりました。

そして一年後、ふと気づくと、あんなに悩んでいた長女の便秘がまるで嘘のように解消していたのです。さらには、つぐみさん自身が19年間も内服治療を続けてきた甲状腺の持病の状況にも変化がありました。放射線治療をすすめられるほど深刻だった症状が、いつの間にかホルモン数値が自然と安定し、薬が必要なくなっていたのです。このようにグルテンフリー生活で体の不調が改善したことで、ますます米粉パン沼にハマっていったといいます。

「初心者でも失敗しないレシピ」の研究に没頭

米粉パンの魅力にすっかり憑りつかれたつぐみさん。おいしい米粉パンは簡単に自宅で作れることを伝えたいと、米粉パン教室「ぷくぷく」を立ち上げます。初めてSNSで参加者を募ったところ、わずか5時間で定員10人が満席に。参加者の方たちは、手づくりの米粉パンを食べて「こんなにおいしいとは思わなかった!」と絶賛していたといいます。

「みんなが笑顔になってくれて最高にうれしかったです。ですが、この時にお伝えしたフライパンで作る米粉の『白パン』はごくシンプルなもの。材料や製法を工夫すれば、さらにいろんな種類の米粉パンが作れます。『米粉パンの魅力はこんなもんじゃないよ』ともっと伝えていきたいとスイッチが入りました」

そして、2023年からつぐみさんは独学でオーブンで焼く成形パンのレシピを開発していきました。現在のレパートリー数は約30種類。ベーグルやカンパーニュなどプレーン系、ピザやベーコンエピなど総菜系、クリームパンやメロンパンなど菓子系まであります。

ひとつのレシピにつき試作回数は30回以上。材料の配合や製法を調整し、めざしたのは「初心者でも失敗しないレシピ」です。

「実は、米粉パンは、コツを押さえないと失敗しやすいんです。私のレシピでは、材料の配合のバランス、混ぜ方や発酵の見極めなど、誰でも上手に作れるように工夫しています。

ネットを検索すると無数のレシピがありますが、失敗しやすいレシピも多いんですよ。米粉パン作り初心者さんが見よう見まねで作って失敗して、『米粉パン作りは難しい』とあきらめてしまうのはもったいないです」

現在、つぐみさんは自宅で行う対面レッスンと、遠方からでも参加できるZOOMオンラインレッスンの2種類を用意しています。どちらも良さがありますが、オンラインレッスンをおすすめしているそうです。

「オンラインレッスンであれば、生徒さんのご自宅にあるオーブンの癖に合わせて、焼くときの温度のアドバイスがしやすいんです。それに、レッスン前に材料を揃えていただくので、レッスン後も2回、3回と復習して焼くことができます。

対面レッスンは、実際に生地に触れられたり、試食できたりするという良い面もあるんですけど。それよりも生徒さんが『自宅の環境で、米粉パンを作れるようになる』ということを一番に大切にしています。日常生活に無理なく取り入れて、米粉パン作りを続けていってほしいんです」

体も心も生まれ変わる、米粉パンは人生を変える

米粉パン教室「ぷくぷく」の生徒さんたちは、さまざまな理由を持って参加しています。米粉パンが好きなので自分で作れるようになりたい、小麦アレルギーがある子供が食べられるパンを作ってあげたい、妊活中だからグルテンフリーを取り入れたいなど。なかには「独学の米粉パン作りで失敗して習いにきました」という方もいます。

そんな生徒さんたちがレッスン受講をきっかけに米粉パン作りを日常に取り入れ、グルテンフリーを実践するようになった結果、うれしい声が続々と届いています。「背中のニキビが減りました」「体が軽くなりました」「食後に眠くならず集中力が増しました」。こういった目に見える変化があること、そして作るのが簡単でおいしいことから、米粉パン作りは生活の一部となっていきやすいのです。

コツさえ押さえれば米粉パン作りは簡単です。基礎をマスターした生徒さんたちは、日々いろんなアレンジをしながら楽しんでいるそう。すると、お子さんやパートナーから「おいしい!また作って!」とリクエストがきて、どんどんやる気が湧いてくるのだそうです。

「生徒さんの感想で特に嬉しかったのは、『自己肯定感が上がりました』という声です。日々家事や育児をしていると、毎日当たり前にやっていることが認められない虚しさがありますよね。でも、家族やお友だちが米粉パンを食べて『おいしいね』『すごいね』と褒めてくれると、自分が役に立っているんだという喜びを感じられるんです」

米粉パン作りは、体の不調を改善するだけでなく、作る人の内面をもポジティブにする――つぐみさんにとってこれは想定外の効果で、「米粉パンを作ることは、人生を変えることなんだ」という確信が生まれていきました。

新たなチャレンジは講師養成。「幸せに活躍する人」を増やしたい

米粉パンの魅力を伝え続けてきたつぐみさん。ここ数年は新たな挑戦として「米粉パン作りを教える講師」の育成をスタートしました。

自宅で米粉パン教室を開業したいという方はもちろん、より本格的に米粉パン作りを習いたいという熱意のある方が集っています。なかには、書道家、ハンドメイド作家、ヨガ講師、カイロプラクティック講師、英会話講師、妊活サロン主宰者など、すでに自分の仕事を持っている方も。例えば、書道家の方であれば、レッスンの際に手作りした米粉パンをふるまうなど、自らの活動と掛け合わせることでオリジナル性を出しているそうです。

講座の中ではオリジナルレシピ作りも伝えているので、生徒さんたちは自分の世界観やレッスンを通して伝えたいことに合わせた独自のレシピ開発に取り組み、試作を楽しんでいます。

さらに、この夏、米粉パンとスイーツの販売を始める生徒さんもいるとのこと。生徒さんたちの活動の幅はどんどん広がっています。

生徒さんたちが、米粉パン教室「ぷくぷく」に惹かれる理由は、つぐみさんの米粉パンにそそぐ並々ならぬ愛情が伝わっているからかもしれません。365日米粉パンについて考え、どんなレシピを作ろうか、どんな配合で作れば成功しやすいか、日々改良を重ねることに没頭しています。その根底にあるのは「米粉パンは最高においしい」という想いです。

「自分で作る焼きたての米粉パンって、世界一おいしいんですよ。これはパン屋さん巡りをしていろんな米粉パンを食べてきた私が言うんだから、間違いないです。

焼きたての米粉パンは、お米の香りが最高なんです。立ちのぼる芳しい香りを感じながら、モチモチの生地を噛み締めるとじんわりと自然の甘みが広がる……これって本当に幸せなことです」

こんな風にうっとりと語るつぐみさん。この幸せに満ちたパンは「誰でも簡単に自宅で作れる」ということを広めるべく活動を続けていきます。


つぐみさんが主宰する米粉パン教室「ぷくぷく」では、

①初めての方向けコース
②幅広いパンを学べる!まるでパン屋さん中級コース
③講師を目指すプロコース

こちらの3つのコースが用意されています。

オンライン無料体験レッスンでは「塩バターパン」「お花パン」などの米粉パンを作ります(どんなパンを作るかはお楽しみに!)。

米粉パン作り初体験の方もご心配なく!イチから丁寧に教えてもらえます

興味を持った方は、つぐみさんの公式LINEに登録してくださいね。

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渡辺まりこ|取材ライター・note運用代行 ライター仕事に関する情報を発信しています😊kindle本発売中!少しでもあなたの役に立てたらうれしいです。