【Claude Code×人材紹介】サービスサイト2本を、AIと2日で立ち上げた話
はじめに
これまでこの連載では、スカウト・マッチング・推薦文・KPI管理と、人材紹介の"中の業務"をAIで作り変えてきた話を書いてきました。
※これまでの投稿は、下記のマガジンにまとめています。
今日は少し毛色の違う話です。
業務ではなく、"会社の外側"——サービスサイトの話。
先週、うちは新しいサービスサイトを2本、立ち上げました。
構成はClaude Codeに相談しながら固めて、デザインはClaude Designで作り、公開まで持っていく。
制作会社に見積もりを取れば、この規模ならおそらく1本30万〜50万円、納期1〜2か月といったところだと思います。
それが、かかった費用はAIの利用料だけ。期間は2日でした。
今日はその実録です。
先に断っておくと、できたサービスの中身の宣伝は、この記事ではしません。
今日書きたいのは「サイトを作る」という仕事そのものが、少人数の会社にとってどう変わったか、という話です。
今回は、スピードが勝負だった
今回立ち上げたのは、
「AIエージェント時代の、人材紹介事業 立ち上げ支援・コンサルティングサービス(Staneer Agent Sync)」のサイトと、
「人材紹介に特化したClaude Code研修」のサイト。
どちらも、うちの新しいサービスです。
※以下、PRtimesにてプレスリリースも出しました
この領域は、いま動きがとても速い。
Claude Codeをはじめとする生成AIの研修や、AI活用のコンサルティング、立ち上げ支援——同じ看板を掲げる会社は、すでにいくつも出てきています。数か月で景色が変わる世界なので、「サービスを固めてから、サイトが立つまで2か月」では、その間にライバルが先に並んでしまう。
今回は、とにかくスピードが求められました。
とはいえ、従来のルート——制作会社に頼んで数十万円と1〜2か月。構成案のすり合わせ、原稿の支給、デザインの往復と、発注側にもかなりの工数がかかる——では、この速度に間に合いません。
かといって自分でテンプレートツールで作ると、それなりのものにはなるけれど、"それなり"の域を出ない。
速さと見栄えの、どちらかを諦めるのがこれまででした。
今回それを両立できたのは、「構成の壁打ち」と「デザイン」の両方を、AIに寄せられるようになったからです。

1日目:構成を、Claude Codeと壁打ちする
最初にやったのは、デザインではなく構成です。ここはClaude Codeとの壁打ちから始めました。
うちのAIには、これまでの連載で書いてきたとおり、自社のナレッジ——誰に何を売るのか、どんな言葉を使い、何を言わないのか——が溜まっています。
だから壁打ちが、ゼロからのブレストになりません。
「このサービスは誰の、どの悩みに刺さるのか」「ファーストビューで何を言い切るか」「課題→提供内容→実績→FAQ→問い合わせ、という流れでいいか」「この表現はうちのトーンとズレていないか」。
そういう相談に、"うちの文脈を知っている相手"として返してくる。
構成案とセクションごとの文言の叩き台まで、この壁打ちで固めました。
ここまでで1日目。
ふだん制作会社との間で数週間かけてやる「構成のすり合わせ」が、社内で完結した感覚です。
2日目:デザインは、Claude Designに任せる
翌日、固めた構成をClaude Designに渡して、デザインに起こしました。
正直、いちばん驚いたのはここです。
ワイヤーフレームのような"それっぽい枠"ではなく、配色・余白・タイポグラフィまで整った、そのまま公開できる水準のページが出てくる。
「もっと信頼感のあるトーンに」「このセクションは図解に」と日本語で伝えれば、その場で作り直される。
デザインの専門用語は、ほぼ使いませんでした。
もちろん一発では決まりません。細部の直しの往復は何度もやりました。
ただ、その往復が「修正依頼を書いて、数日後に戻ってくる」ではなく、その場で数分。
この速度だと、試行錯誤の回数自体を増やせるので、妥協ではなく納得で止められます。
そうして2日で公開したのが、この2本です。
人材紹介事業 立ち上げ支援・コンサルティングサービス「Staneer Agent Sync」のサイト
https://staneer-ai.com/

人材紹介に特化した「Claude Code研修」のサイト
https://staneer-aikensyu.com/

安くなった、が本質ではない
「30〜50万円が、AIの利用料だけになった」。これだけでも十分インパクトがあるのですが、実際にやってみて、本質はコストではないと感じています。
本質は、サイトが"発注するもの"から"自分で回すもの"に変わったこと。サービスの仮説ができたら、その週にサイトが立つ。
反応を見て、翌日に文言を差し替えられる。サイトが、完成品ではなく、事業の仮説検証の道具になりました。
発注だったころ、サイトは一度作ったら固定されるものでした。
文言ひとつ直すにも依頼が要る。
新しいサービスを思いついても、「サイトを作るコストと時間」が、始めない言い訳になる。
いまは逆です。
この変化のほうが、金額の差よりずっと大きいと思っています。
うまくいかなかったこと・人間に残ったこと
実録なので、AIに任せられなかった部分も書いておきます。
「何を売るか」「誰に売るか」はAIからは出てこない。
構成の壁打ちが速かったのは、その手前の事業の意思決定——ターゲット、価格、言い切る約束——を自分が持っていたからです。
ここが曖昧なままAIに投げると、きれいで空っぽなサイトが量産されるだけだと思います。言葉の最終決定は、全部自分でやりました。
叩き台は速い。でも「この一文はうちらしくない」「この表現は盛りすぎ」という判断は、AIには渡せません。
むしろ出てくるのが速いぶん、削る判断の量は増えました。ドメイン取得や公開設定など、地味な周辺作業は普通に残ります。
実際、ドメインの設定反映を待つ時間のほうが、デザインより長かったくらいです。
ここでも、うちの全業務と同じ線引きに落ち着きました。
合理はAIに、判断は人間に。
構成の叩き台・デザイン・実装はAIに。何を売るか、どの言葉で約束するかを決めるのは、人間に。
少人数の会社ほど、この変化は大きい
社員2名の会社にとって、「数十万円と1〜2か月」は、単なるコストではなく参入障壁でした。
サイトが作れないから、サービスの見せ方が整わない。見せ方が整わないから、営業が属人になる。
その障壁が、実質なくなった。
これは「デザイン費が浮いた」話ではなく、少人数でも、事業の"見せ方"を大手と同じ土俵で整えられるようになった、という話です。浮いたお金と時間は、そのまま候補者と企業に向き合う時間に回せます。

おわりに
サービスサイト2本、構成はClaude Codeと壁打ち、デザインはClaude Design、2日、費用はAIの利用料だけ。1年前なら冗談だと思っていた内容ですが、いまは普通に起きたことをそのまま書きました。
ただ、繰り返しになりますが、速く安く作れること自体は、これからみんなができるようになる"土台"です。差がつくのは、そのサイトに載せる中身——誰に、何を約束するか——のほう。そこだけは、AIがどれだけ進んでも、自分たちで持っているしかありません。
次回はまた、人材紹介の"中の業務"の話に戻る予定です。
ここまで読んで「うちもサービスサイトや採用ページ、後回しになったままだ」「AIでどこまで内製できるのか聞いてみたい」と思った方がいたら、下記から気軽に声をかけてください。
もちろん、info@staneer.com へのメールでも、お気軽にどうぞ!
