【九州場所千秋楽】 安青錦優勝!
最後までドラマのつまった九州場所だった。
安青錦関、初優勝おめでとうございます。この2年ほどで幕内の景色はずいぶん変わったけれど、その象徴的存在です。
▼千秋楽当日の昼に大の里休場の一報。
これで横綱対決は豊昇龍の不戦勝に。
ケガの具合は本人と周囲の人しかわからないが、優勝の一歩手前で諦めるほどではあったんだろう。
それに強行出場した場合、安青錦が勝ち、大の里も勝ったが優勝決定戦は休場するというパターンが起きうるわけだし。
▼千秋楽に大関、横綱を破って優勝を決めた安青錦。
琴櫻には内無双を決め、豊昇龍には低い姿勢を貫く。安青錦の持ち味を存分に堪能できる二番でした。
相撲協会は、安青錦の大関昇進に関して頭を悩ませなくていいとホッとしてたかも。
今年は優勝決定戦が4回もあり、豊昇龍はそのうち3回に出場している。一年を振り返って思い出す熱い取組の多くは豊昇龍絡みで、大相撲の盛況の立役者であることは間違いない。
優勝決定後、安青錦は仲の良い伯桜鵬とハグしていた。初日、伯桜鵬が豊昇龍に勝っていなければ安青錦の優勝はなかったと思うと感慨深い。
迎える伯桜鵬と優しい表情になる安青錦、
— 𝗦𝗵𝗶𝗿𝗼 (@o_sumooo116) November 23, 2025
ハグして健闘をたたえあう様子が胸熱ッ……! pic.twitter.com/9EvAconi66
▼大の里の休場に対する舞の海の発言に異論が湧き上がっている。
「もし私が大の里だったら、けがをしたことは伏せて出場した」という舞の海のコメントに「時代にそぐわない」「酷すぎ」といった声が続出しているという。
舞の海が言いたいことはわからなくもない。力士本人はケガがあろうとも出場して優勝をものにしたい、土俵を盛り上げたいと思って当然。でもだからこそ親方やスタッフは冷静に出場できるかどうかを見極めなければならないし、休場を力士ひとりの決断と見なして「横綱の責任」だとか「不甲斐なさ」みたいな言葉につなげない方がいい。
今場所は十両の三田がケガで途中休場し、幕内の明生は途中出場。引退した遠藤も長くケガに悩まされていた。大ケガからの幕内復帰を目指す朝乃山や、右膝の不調を抱えながら勝ち越した琴櫻の姿に僕だって心動かされるが、本来は相撲人生をケガでドラマチックにさせるべきではない。
そもそも、力士の大型化が進んだ今、年6場所・90回の取組はオーバーワークなんじゃないか。かつての公傷制度を改良し、「年1場所までは休んでも番付が下がらない」とか決めてもいいのでは。力士を目指す人が減っていることもあり、目先の一番、一場所の盛り上がりだけでなく、活躍を持続させる制度作りが求められていると思う。
▼安青錦、この勢いなら来年横綱になっていてもおかしくない。名付けて「豊大安時代」……? なんだか縁起が良さそう。
