【7/1(水) 日本株まとめ】日経平均3日続伸も朝の急騰から失速、70,474円で着地。日銀短観は改善
■ 本日の市場サマリー
・日経平均:70,474円(前日比+412円、+0.59%)
・3日続伸。ただし朝方に一時+1,700円超(72,000円手前)まで急騰した後、利益確定売りに押されて上げ幅を縮小する「出尽くし感」の強い一日
・前日(6/30)終値:70,062円
・TOPIX:4,007(前日比+13)
・東証プライムの売買代金:10兆4,435億円
・東証プライムの値上がり銘柄数:673/値下がり銘柄数:829(値上がり43%、値下がり53%)
・本日のストップ高:13銘柄/ストップ安:3銘柄
【本日の値動きの背景】
・前日6/30の米国市場で雇用関連指標が良好な結果となり、NYダウが連日過去最高値を更新。ハイテク株も引き続き強く、東京市場でも半導体・電子部品株に買いが先行した
・寄り付き直後から上げ幅が拡大し、一時は1,700円高超。朝方は「フィジカルAI」の経産省による基盤モデル開発支援の発表も追い風となりAI関連株に物色が広がった
・取引開始前に発表された日銀短観(6月調査)で大企業製造業の業況判断DIが前回3月調査から改善したことも株価の下支えに
・ただし朝方の急騰後は「前日の上昇分を含めた短期的な過熱感」への警戒と韓国株の軟調を横目に利益確定売りが続き、前場中盤以降は70,500円付近で膠着状態に
・東エレクやイビデンなど電子部品・半導体株が指数をけん引した一方、フジクラ・アドテスト・古河電工など前週から急騰していた銘柄には利益確定の売りが集中
・指数は3日続伸でもプラスを確保したが、値下がり銘柄数が値上がりを大きく上回る「まだら模様」の地合いが続いている
■ 値上がり率ランキング(東証プライムのみ)
1位 芝浦メカトロニクス(6590) +11%
半導体製造装置関連
2位 ディスコ(6146) +9%
半導体製造装置関連
3位 マネックスグループ(8698) +8%
ビットコイン上昇が追い風
4位 イビデン(4062) +7%
プリント基板・データセンター関連
5位 太陽誘電(6976) +7%
電子部品・AI関連
6位 東京エレクトロン(8035) +5%
半導体製造装置、日経平均+165円寄与
7位 京セラ(6971) +5%
電子部品・AI関連
8位 TDK(6762) +5%
電子部品・AI関連
9位 スクリーンHD(7735) +4%
半導体製造装置
10位 安川電機(6506) +4%
フィジカルAI・FA関連
■ 値下がり率ランキング(東証プライムのみ)
1位 フジクラ(5803) -4%
先週来の急騰への利益確定。日経平均を82円押し下げ
2位 アドバンテスト(6857) -4%
同上、日経平均を82円押し下げ
3位 古河電気工業(5801) -4%
電線株の利益確定売り継続
4位 キオクシアHD(285A) -3%
メモリー株の利益確定売り
5位 KDDI(9433) -3%
通信株は出遅れ、日経平均を36円押し下げ
6位 ファーストリテイリング(9983) -3%
7位 テルモ(4543) -2%
医療株軟調
8位 住友電気工業(5802) -2%
電線株の利益確定
9位 中外製薬(4519) -2%
医薬品株はディフェンシブ売り
10位 ニトリHD(9843) -2%
■ 今後の戦略(具体策)
【短期(今週〜1週間)】
・朝方+1,700円超から終値+412円という「失速パターン」は、高値圏での達成感と短期的な過熱感が同居していることを示している。72,000円前後は当面の上値抵抗線として意識されやすい
・7月に入り4〜6月期決算発表シーズンが本格化。好業績銘柄には買い、ガイダンス失望銘柄には急落リスクが伴う「決算相場」に切り替わる
・7月2日には米雇用統計の発表が予定されており、良好な内容であれば米利上げ観測から米国株が売られる「good news is bad news」のリスクシナリオも念頭に置きたい
・フジクラ・アドテスト・古河電など前週急騰銘柄の利益確定売りは続く可能性が高く、高値圏での新規買いは慎重に
【中期(1ヵ月程度)】
・日銀短観の改善により、国内景気の底堅さが改めて確認された。日銀の追加利上げ観測がじわり強まる中、銀行株・保険株などへの資金シフトが加速しやすい局面
・経産省がフィジカルAI基盤モデルへの開発支援を発表し、「フィジカルAI」が株探の注目テーマ1位に浮上。AI・半導体に加えてロボット・FA関連への物色拡大に注目
・プリント基板(PCB)関連はAI半導体の派生テーマとして脚光が当たっており、イビデン・きょうでん・メイコーなどへの個別物色が継続しやすい
・7月末に向けて決算発表ラッシュが続く中、PER・PBRなどバリュエーションより「増益率」と「ガイダンス」を重視した個別株選別が重要に
【リスク管理】
・日次で±3,000円超の値動きが続いており、一方向に「全力買い」は避ける。ポジションの分割エントリーと利確ルールを事前に設定する
・7月2日の米雇用統計・7月FOMCなどイベントリスクを控えており、大型イベント前後は持ち高を軽くしておく安全策も有効
・値下がり銘柄が値上がりを大きく上回る「まだら模様」の相場では、指数ETFより個別株の方がリスク・リターンを制御しやすい
■ 買い推奨銘柄3選(ファンダメンタル分析)
※下記は投資助言ではなく、公開情報をもとにした分析です。投資判断は自己責任でお願いします。
①イビデン(4062)
・PER:約40倍/PBR:約5倍/ROE:約12%
・本日は日経平均を+132円押し上げ、値上がり率上位に入ったプリント基板・半導体パッケージの最大手
・データセンター向け高密度プリント基板(FC-BGA)の需要がAI投資拡大で構造的に増加中
・株探の「AI半導体関連の派生テーマとして注目されるプリント基板」として本日特集されており、今後の物色拡大が期待される
・バリュエーションは高いが、中長期的な設備投資需要の拡大が業績を支える点でAI関連株として保有価値がある
②三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)
・PER:約15倍/PBR:約1.7倍/配当利回り:約2.9%
・2026年3月期は純利益+30%の大幅増益、3メガ銀の配当総額は初の2兆円超え
・日銀短観の業況判断DIが改善し、追加利上げ観測が強まるほど利ざや改善の恩恵を受けやすい銘柄
・AI・半導体株の急騰・急落に左右されにくく、現在の「まだら模様」相場でのディフェンシブポジションとして有効
③安川電機(6506)
・PER:約48倍/PBR:約7倍/ROE:約14%
・フィジカルAI関連として株探の注目テーマ1位に。AI×ロボットの産業用モーター・FA制御の世界的な主力企業
・2027年2月期の受注は中国・EV向けの回復期待に加え、フィジカルAI対応ロボット需要の拡大が追い風
・経産省がフィジカルAIへの開発支援を発表した本日、テーマ株として再注目されており、中期的な株価の上値余地を評価
■ 今日の時事ネタ
・経産省が「フィジカルAI」(AIでロボットを自律制御する技術)基盤モデルの開発を政府が支援する方針を正式発表。株探の注目テーマランキングで「フィジカルAI」が1位に浮上
・日銀短観(6月調査)で大企業製造業の業況判断DIが改善。追加利上げ観測がじわりと高まる
・プリント基板(PCB)がAI半導体関連の派生テーマとして急浮上。本日の株探トップ特集で特集され、イビデンなどが物色される
・前日6/30の米国市場でNYダウが連日過去最高値を更新。強い雇用関連指標が追い風となり、7月2日発表の雇用統計への期待が高まっている
・レアアースが株探の注目テーマ7位にランクイン。中国依存からの脱却に向けた国策が始動しているとして、レアアース関連銘柄への物色もじわり拡大中

