中小企業のWebサイト、最低限やるべきセキュリティ対策5つ
導入
「うちは小さい会社だから、ハッカーに狙われることはないだろう」
そう思っていませんか?
実は、IPA(情報処理推進機構)の2024年調査によると、日本の中小企業の62.6%が過去3期でセキュリティ投資をまったく行っていません(出典:IPA「2024年度 中小企業における情報セキュリティ対策に関する実態調査」)。つまり、攻撃者から見れば「鍵のかかっていない家」がずらりと並んでいる状態です。
大企業は高いセキュリティ対策を施しているので、攻撃者は対策の手薄な中小企業を狙う方が効率的なのです。
実際に、ある鍼灸クリニックのサイトを監査したところ、セキュリティヘッダーの未設定やパフォーマンスの問題など9件の改善点が見つかりました。いずれも専門知識がなければ気づけないものでした。
今日は、技術の知識がなくても確認できる、最低限の5つのセキュリティ対策をお伝えします。
1. SSL証明書(HTTPS)を確認する
サイトのURLが `https://` で始まっていますか?`http://` のままだと、お客様がフォームに入力した情報が暗号化されずに送信されます。
確認方法: ブラウザのアドレスバーに鍵マークが表示されていればOK。表示されていなければ、サイトの制作会社に「SSL対応をお願いしたい」と伝えてください。
ビジネスへの影響: Googleは非HTTPSサイトに「保護されていない通信」と警告を表示します。これを見たお客様の多くは、そのまま離脱します。
2. WordPressとプラグインを最新版に更新する
WordPressを使っている場合、本体とプラグインの更新は最も重要なセキュリティ対策です。古いバージョンには、攻撃者に知られた脆弱性が残っています。
確認方法: WordPress管理画面の「ダッシュボード」→「更新」を確認。赤いバッジが出ていたら、更新が必要です。
注意: 更新前にバックアップを取ることを忘れずに。制作会社に「月次の更新作業をお願いしたい」と依頼するのも良い方法です。
3. 管理画面のパスワードを強化する
「会社名 + 1234」のようなパスワードを使っていませんか?管理画面のパスワードが弱いと、総当たり攻撃で簡単に突破されます。
対策:
12文字以上のパスワードを使う
英大文字・小文字・数字・記号を組み合わせる
他のサービスと同じパスワードを使い回さない
可能であれば2段階認証を設定する
4. お問い合わせフォームのセキュリティ
お問い合わせフォームは、攻撃者が最初に狙うポイントの1つです。フォームにセキュリティ対策がないと、スパム送信や、場合によってはサイトの改ざんに利用されます。
確認方法: フォームに「私はロボットではありません」(reCAPTCHA)のチェックボックスがありますか?なければ、制作会社に設置を依頼してください。
ビジネスへの影響: スパムが大量に来るだけでなく、フォーム経由でお客様の個人情報が漏洩するリスクもあります。
5. セキュリティヘッダーを設定する
これは少し技術的ですが、サイトのサーバー設定に「セキュリティヘッダー」という防御層を追加することで、多くの攻撃を自動的にブロックできます。
具体的には:
XSS(クロスサイトスクリプティング)攻撃の防止
クリックジャッキングの防止
外部サイトへの情報漏洩の防止
確認方法: securityheaders.com にサイトのURLを入力するだけで、A〜Fのランクで結果が出ます。ほとんどの中小企業サイトはD〜Fランクです。より詳しい診断が必要な場合は、専門家に依頼するのが確実です。
まとめ
5つの対策をもう一度:
✅ HTTPS(SSL)の確認
✅ WordPress・プラグインの更新
✅ 管理画面パスワードの強化
✅ フォームのセキュリティ(reCAPTCHA)
✅ セキュリティヘッダーの設定
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