ただ好きなだけ
思想について考えていると、時々、クラシック音楽のことを思う。
クラシック音楽と共に生きてきたわたし。
友達がポップスやロックを聴いてきたように、わたしはたまたまクラシックを愛してきた。
そこに優劣はない。
どちらが上でも下でもなく、ただ「好きな音楽」が違うだけだ。
おそらく多くのクラシック愛好者は、クラシックを格式高いとか、優っているとか、そのようには思っていない。
ベートーヴェンだから偉大で、バッハだから高尚で、という理由では聴いていない。
ただ、美しいと思った。
心が揺さぶられた。
そして夢中になった。
だが、人はそこへ時々、別の意味を貼りつける。
不思議だ。。。
「高尚だね。」
「すごいね。」
しかし、わたしたちはそんなことを考えていない。
ただ好きなだけだ。
思想も、少し似ているのかもしれない。
どの思想が正解で、誰が優れているか、そんなことよりも、
たまたま自分の心に響く言葉や、世界の見え方に出会うこと。
そしてまた、別の思想に心を惹かれる人がいること。
わたしたちは、答えのないことに対話するのを楽しんでいるだけなのだと思う。
