001. 週末2時間で始める自給農——会社員が畑を持つまでのリアルな話
会社員のまま、月数千円・週2時間で畑を持つ。農薬も水やりも不要な自然農を選んだ筆者が、場所の探し方から収穫の喜びと失敗まで、リアルな体験をそのままお届けします。
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「畑でもやってみようかな」と思ったのは、とくに理由もない平日の夜だった。仕事帰りにスーパーで買った水っぽいトマトを食べながら、なんとなくそう思った。それだけだ。
「農家でもないのに畑?」と思っていた
調べてみると、意外と敷居は低かった。レンタル畑のサービスなら月数千円から借りられて、最初は移植ごてとじょうろだけでもなんとかなる。「これ、できるかも」と思った瞬間だった。
場所探し、こんな感じだった
まず市民農園を調べてみた。でも、アクセスがいい場所はどこも空きがない。立地が微妙なところしか残っていなかった。
もう少しネットで探していたら、個人や企業が運営する共同レンタル畑のサービスを見つけた。市民農園より融通が利いて、すぐ申し込めた。
初めて自分の畑に立った朝、22㎡のなんの変哲もない土の四角形なのに、じわっとした。
週末2時間でできること、正直に言う
週末は土日の2日間、1日だいたい1時間ずつ。合わせて2時間ほど畑に向き合う。
畑に着いたら、まず全体をぐるっと見回す。雑草が伸びていたら刈る。葉の色や形を確認する。少し土を触る。それだけで30分くらい経つ。収穫があれば15分ほど。残りはただそこにいる時間だ。
農薬も肥料も使わない自然農というやり方を選んだのだが、一番驚いたのが水やりをしなくていいということだった。雨と土の力に任せる。それだけでいい。
始めたのは秋野菜から。この年は小松菜が大量にできて大成功だった。毎週収穫しても追いつかないくらい育って、嬉しい反面、正直処理に困った。
一方でネギはうまく育たなかった。まだ秋しか経験していないけど、うまくいくものとそうでないものがある。枯れかけたネギを前に「なんで?」と考える時間が、じわじわと自分を畑の人にしていく。
結局、何が変わったか
畑を始めてから、週末の過ごし方が変わった。大きい青空の下で土と向き合う時間が、今はとても好きだ。難しいことは何もない。ただ作業をするだけで、なんとなくストレスが抜けていく。
土や草、野菜、太陽、風と触れ合っていると、幼い頃に外で暗くなるまで遊んだ感覚が蘇ってくる。あの頃の気持ちを思い出すとき、ああ幸せだなと感じる。
会社員のまま、畑を持つ。それだけで、世界がちょっとだけ広くなる。
この記事のポイント
レンタル畑なら月数千円・道具も最低限で始められる
週末の合計2時間程度で、見回し・収穫・土を感じる時間が取れる
自然農は水やり・農薬不要。雨と土の力に任せるシンプルなスタイル
うまくいく野菜・いかない野菜がある。その「なぜ?」が自分を育てる
畑が、週末の過ごし方と日常のストレス感をじわっと変えてくれる
次回は「自然農って普通の家庭菜園と何が違うの?」を書きます。
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