スーパー戦隊シリーズ『星獣戦隊ギンガマン』について
『星獣戦隊ギンガマン』は、1998年2月から1999年2月までテレビ朝日系列で放送された東映制作の特撮テレビドラマ、および作中で主人公たちが変身するヒーローの名称。モチーフは動物と宇宙。ファンタジー要素を取り込んでおり、恐竜戦隊ジュウレンジャーよりもレトロな雰囲気が強調された。一方で恐竜戦隊ジュウレンジャーの影響も残されており、物語序盤で封印されていた敵が復活してしまう所やギンガレッドと黒騎士が兄弟関係(ジュウレンジャーではゲキとブライ)、恐竜または動物が相棒的存在(守護獣、星獣)など恐竜戦隊ジュウレンジャーと共通している点も見られる。

企画段階ではガオレンジャーというタイトルも案の一つとして挙げられていた。本作の企画当時に放映されていたアニメ『勇者王ガオガイガー』とタイトルが類似していることから見送られたが、2001年放送の百獣戦隊ガオレンジャーで採用された。当初、劇中では戦士たちの移動手段として馬が登場したが、演技指導が困難であることから中盤からはバイク(ガレオパルサー)に変更された。

また巨大戦力である魔獣ダイタニクスは1997年~1998年当時に公開されていたアメリカの映画『タイタニック』や『GODZILLA』の影響を受けたとされている。ダイタニクスの名前はタイタニックを、恐竜または怪獣的なデザインはGODZILLAをイメージしたと思われる(ジュウレンジャーのときはジュラシックパークの影響だったが、ギンガマンのときはゴジラの影響を受けた)。
◆操舵士シェリンダ(演:水谷ケイ)
ギンガグリーンと抗争を繰り広げる女幹部シェリンダにはセクシー系Vシネマを中心に活動していた女優の水谷ケイが起用された。このキャスティング傾向について東映のチーフプロデューサーを務めた髙寺成紀は、自身が少年時代に見た『恐竜100万年』などに登場するナイス系の女性や大学生活を経て入社するまでの数年間に見た『超電子バイオマン』・『電撃戦隊チェンジマン』・『超新星フラッシュマン』の影響と述べている。

また一部の視聴者の中ではアダルトビデオに出演している女優が出演していたというデマ情報が流れている。確かに前作、前々作「激走戦隊カーレンジャー」と「電磁戦隊メガレンジャー」に出演していた七瀬理香(水谷リカ)や城 麻美はAV女優出身だったが、本作でシェリンダ役を演じた水谷ケイはAV女優ではない。水谷ケイは女性向けお色気番組「ギルガメッシュNIGHT」のイメージとクリスタル映像からアダルト作品を2本、ヌード写真集、Vシネマでも裸体シーンを披露していることから一部のファンや視聴者によって混合され、誤った情報が出回ってしまったと思われる。放映当時、シェリンダの露出(衣装)が激しかったため、一部の視聴者からは「子供番組として登場させるのは不適切」などという意見もあった。しかし、シェリンダを演じた水谷ケイはごく普通の俳優・女優であり、成人向けのタレントではないため、番組としてはそこまで大きな影響はなかったという。

ちなみに余談ではあるが、激走戦隊カーレンジャーに登場したゾンネットの場合も制作陣たちは「セクシーなキャラクターだからクレームが来るのではないか?」と想定していたが、1996年当時は番組の放映時間が夕方であり、その時間帯は家庭でテレビを視聴している人が少ない上に学習塾ブームの影響で子供たちもリアルタイムで番組を視聴できない層もいたため、苦情はなかったという。これに対して当時の制作陣たちも「意外だった」と明かしたことがある。
◆視聴率 / 評価

平均視聴率は7.9%、売上面ではメガレンジャーの総売上74億円から93億円、うち玩具売上が48億円から56億円と上昇した。また1997年12月にテレビアニメ「ポケットモンスター」より発生したポケモンショックの影響により、この作品から「テレビを見るときは部屋を明るくして離れて見てください」というテロップ(説明)が表記されるようになった。
◆パワーレンジャー・ロスト・ギャラクシー


原作『星獣戦隊ギンガマン』のファンタジー要素を組み込みつつも基本的には大部分がアメリカオリジナルの設定となっている。しかし、シリーズ前半のストーリーは原作に準じており、共同プロデューサーの坂本浩一は「ストーリーは原作を元にスケールを広げた。原作に物語を近づけることでコスチュームや武器のデザインがストーリーにマッチするようになった」と述べている。第2話「ギャラクシー・サーベルを求めて (後編)」でレオ(レッドレンジャー)の兄マイクが地面に落とされ、代わりに弟であるレオが戦士になる場面も星獣戦隊ギンガマンの第1話と同じである。
◆変身アイテム

パワーレンジャー・ロスト・ギャラクシーでは五星戦隊ダイレンジャーの変身アイテムであるオーラチェンジャーと激走戦隊カーレンジャーの変身アイテム・アクセルチェンジャーが登場する。オーラチェンジャーは「マグナディフェンダー」という名前で玩具が発売され、マグナ・ガーディアン(黒騎士ヒュウガ)が使用する。アメリカでは五星戦隊ダイレンジャーが制作されておらず、星獣戦隊ギンガマンの黒騎士はブルライアット(黒騎士が左腰に携行している鞘付きの剣)で変身していた。しかし、パワーレンジャー・ロスト・ギャラクシーの制作に当たって「主人公5人が変身アイテム(ギンガブレス)を持っているのに黒騎士だけ持ってないのはおかしい」との判断でマイティ・モーフィン・パワーレンジャーで制作されなかった五星戦隊ダイレンジャーのオーラチェンジャーをマグナ・ガーディアン(黒騎士)の変身アイテムとして応用したという。アクセルチェンジャーは、パワーレンジャー・ターボのターボモーファーをロスト・ギャラクシーの放送時に新たなアイテム「ギャラクシーモーファー」として再販したものである。
