ゼロ金利玉砕―アベノミクスの真実~官財国家・最終局面における金融特攻という、文明史的事件
序章 これは経済政策の話ではない
アベノミクスとは何だったのか。
この問いを、金融政策、財政政策、成長戦略という、いわゆる経済学の三点セットで説明しようとする者は、最初から論点を外している。
なぜなら、アベノミクスとは、景気を良くするための政策でも、デフレを脱却するための処方箋でも、株価を上げるための金融テクニックでもなかったからだ。
それは、**戦後日本が官と財によって延命され続けてきた統治構造そのものを、通貨という最終兵器で焼き切るための、極めて危険で、しかも一度走り出したら後戻りのできない「文明的作戦」**だった。
この点を理解しない限り、安倍政権の歩みも、ゼロ金利政策の異常さも、円キャリーバブルの暴走も、そして今われわれが直面している不可逆的な世界の変化も、何ひとつ理解できない。
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