うさぎのごはんってなに?牧草の種類をまるごと解説|うさぎと暮らす
「うさぎってそもそも何を食べるの?」
今回はこれからうさぎをお迎えしようとしてる方向けの記事です。
基本回となりますが、アルファルファやチモシー、オーツヘイなど牧草の種類についても解説してるので、
すでにうさぎさんと暮らしてる方もぜひ読んでみてください。

うさぎを飼おうかなと思っている方は
きっと、こんな疑問を持っていると思います。
「うさぎってそもそも何をあげればいいの?」
「牧草、牧草ってよく聞くけどけっきょくどんな植物?」
「チモシーってなに? 牧草とは違うの?」
「絵本とかイラストでよくニンジンかじってるから、ニンジンあげればいいんだよね?」
最初はわからないことばかりですよね。
特に小学校などのウサギ小屋では、牧草じゃなくて家庭であまった野菜くずを与えていたりするので「野菜(だけ)をたくさんあげる」と勘違いしている方もいるはずです。
野菜をたくさんあげる、それは問題ありません。むしろいい。
でもあくまで野菜はサポート食品で、主食は『牧草』だと知っておいてください。

今回はむずかしい話はナシで、初心者さんの素朴な疑問にひとつずつ答えていきますね。
では、うさぎのごはん「基礎編」スタートです!
うさぎのごはんは全部で4つ
うさぎのごはんは、大きく次の4つで成り立っています。
牧草(ぼくそう)……主食。これがいちばん大事
ペレット……牧草、穀物、栄養添加物を固めた「栄養補助」用のごはん
野菜……毎日の副菜
お水……いつでも新鮮なものを飲めるようにしてあげてください
この中で、何がいちばん大事だと思いますか?
答えは『牧草』です。

うさぎのごはんの約8割は牧草なんです。
そう言うと『いやいやうちの子、そんな食べないよ笑』
と自信満々で言ってくる人がいそうですけど、それはまずい状況です。
腸内環境や歯に問題が起こる前に改善してあげてください。
ペレットや野菜より、牧草。
健康を維持するためには、牧草。
これを覚えておいてください。
『うさぎさんを喜ばせるためにおやつをあげたい!』
その気持ちは分かりますが、うさぎさんが長く幸せでいるためにしっかり食事管理をしてあげてください。
(ペレット・野菜・お水については、それぞれ別の記事で詳しくお話ししているので、今回は牧草を中心に進めます)
そもそも「牧草」ってなに?
「牧草」と言われても、ピンとこない方も多いですよね。
牧草とは、ひとことで言えば「乾燥させた草」のことです。
牛や馬(草食動物)が食べているあの干し草、と言えばわかりやすいでしょうか。

では、うさぎにとって
どうして牧草が大事なのか
理由は、2つあります。
①お腹のため
牧草にたっぷり含まれる繊維が、うさぎの腸を動かし続けてくれます。
これが「うっ滞(腸の動きが止まる、命に関わる病気)」を防ぐことにつながります。
②歯のため
うさぎの歯は生きているかぎり一生、伸び続けます。
そのままだと噛めなくなったり、歯ぐきに突き刺さったりしてしまうんです。
(これを「不正咬合」と言います。興味がある方は検索してみてください。グロい写真もあるので要注意)
だから、伸びる分だけ削っていってちょうどいい長さを保つ必要があるんです。
歯をちょうどいい長さに保つ。
そのために牧草を食べる必要があるわけです。
うさぎさんは歯を横に動かしてすり潰すようにして食事をしてます。
硬くて繊維質な牧草であればその「咀嚼」が多くなるわけで、
自然に歯がすり減って「ちょうどいい長さに保たれる」という仕組みになってます。
つまり牧草は「お腹と歯の両方を守る、なくてはならない主食」
というわけです!!

牧草にはいろんな種類がある
さて、ここからが今日の本題のひとつ。
「牧草」とひとくくりにしましたが、実はいろんな種類があります。
大きく分けると「イネ科」と「マメ科」の2つ。
健康な大人のうさぎには、繊維が多くカロリー控えめなイネ科の牧草が基本です。
そのイネ科の中にもいくつか種類があるので代表的なものを紹介していきます。
チモシー(定番中の定番)
いちばん有名で、いちばん多くのうさぎさんが食べているのがチモシーです。
(チンチラさんとかモルモットさんも食べてます)
繊維が豊富で、歯のすり減らしにもよく、味と食感のバランスがいい。
多くの獣医さんも、うさぎの主食として勧める定番です。
迷ったら、まずはチモシー。
ここから始めれば、まず間違いありません。
(このチモシーにはさらに細かい種類があります。次の章で説明します)
オーチャードグラス
チモシーより、少し柔らかくてほんのり甘い牧草です。
「チモシーを食べてくれない…」という偏食の子が、
こちらなら食べてくれることがあります。
チモシーと混ぜてあげると、味と食感に変化が出て食いつきがよくなることも。
ペレットも出しているOXBOWさんが出してる牧草です。安心ですね!
オーツヘイ(エン麦)
穂(ほ)がついていて香りのいい牧草です。
うさぎはこの穂の部分が大好きで、おやつ感覚で喜んで食べる子が多いです。
ただし、イネ科の穂なので当然でんぷんが多く、大量に食べるとお腹によくありません。
主食にするというより、ふりかけ感覚で少量あげる(チモシーの上にかけたり、混ぜ込んだり)のに向いています。
牧草市場さんは500gずつ小分けにしてくれているので「部屋を綺麗に保ちたい!」「開封から時間が経つと食べなくなっちゃう…」という人におすすめです。
※他にも「ウィートヘイ」や「バミューダヘイ」も売ってます。いろんな牧草を試したければ、ぜひ牧場市場さんのページを見に行ってみてください。

イタリアンライグラス
やわらかめで最も嗜好性が高い(食いつきがいい)ので、これも偏食の子や変化をつけたいときの選択肢になります。
ただしイネ科の牧草の中で最も高価です。
「他の牧草を試したけどそれでも食べない…」という偏食うさぎさんの最後の希望です。
マメ科のアルファルファ「成長期の特別食」
最初に「健康な大人のうさぎにはイネ科が基本」とお話ししましたね。
その対になるのがマメ科の代表的な牧草「アルファルファ」です。
アルファルファは、イネ科の牧草とはまるで違います。
ひとことで言うと「栄養がぎゅっと濃い、ごちそうのような牧草」
タンパク質・カルシウム・カロリーが、チモシーよりずっと高いんです。
この「栄養が濃い」という特徴が活きる時期があります。
それがぐんぐん成長する子うさぎの時期です。
骨や体をつくるのにたくさんのタンパク質とカルシウムが必要な
赤ちゃん〜子うさぎ(目安として生後7か月頃まで)にはアルファルファがぴったりなんです。
ほかにも妊娠中・授乳中の子、病後で体力を戻したい子、やせ気味の高齢の子など「今、しっかり栄養をとりたい」状況の子に向いています。
ただし、ここが大事なところ。
健康な大人のうさぎに、アルファルファを主食として与え続けてはいけません。
栄養がありすぎて肥満のもとになります。
そしてカルシウムが多いので尿石症(膀胱結石など)のリスクも上がります。
(うさぎは余分なカルシウムをおしっこで出す体のつくりなので、カルシウムのとりすぎには特に注意が必要なんです)
そのため子うさぎを迎えた場合は、生後6〜7か月ごろを目安に少しずつチモシーへ切り替えていくのが基本になります。
急に変えるとお腹を壊しやすいので、切り替えるときは「アルファルファに混ぜるチモシーの量を徐々に増やしていきながら」時間をかけて移行してあげてください。
大人になってからは「アルファルファは主食ではなく、ごくたまのおやつ」くらいの位置づけにする。
これだけ覚えておきましょう。
どう選べばいい?
いろいろ紹介しましたが、基本はシンプルです。
まずはチモシーを主食に。あとは、その子の好みで変化をつける。
人間も犬も猫も、いろんな味や触感があると楽しいですよね。
逆に同じものを食べ続けると飽きてしまう。
うさぎも一緒です。
うさぎさんが食事が楽しめるようにがんばりましょう!
チモシーを基本にしつつ、
ときおりオーチャードやオーツヘイを少し混ぜて、
その子のお気に入りを見つけてあげてください。

チモシーにも「種類」がある
「チモシーを主食に」とお伝えしましたが、
実はそのチモシーの中にも種類があります。
これは「刈り取った時期」による違いで3つに分かれます。
1番刈り:最初に刈ったもの。茎が多く硬く繊維がいちばん豊富。
2番刈り:次に刈ったもの。柔らかさと繊維のバランスがいい。
3番刈り:最後に刈ったもの。いちばん柔らかく葉が多い。偏食・高齢・やせ気味の子向け
基本は、繊維がしっかりとれる「1番刈り」。
それが硬くて食べないようなら「2番刈りや3番刈りを試す」という流れです。
この選び方や食いつきが悪いときの対策は、ごはんシリーズの別記事で、もっと詳しくお話ししていきます。
「うちの子、牧草を食べないんだけど…」という方は、ぜひそちらも読んでみてください。
「にんじん」はちょっと注意
最後に、初心者さんがいちばん勘違いしやすいポイントです。
絵本やイラストだとうさぎは大抵、にんじんをかじっていると思います。
そのイメージから「うさぎ=にんじん」と思っている方も多いはず。
でも実はこれ、要注意なんです。
にんじんは糖分が多いので、
うさぎにとっては毎日たっぷり食べていい野菜ではありません。

あくまで、ときどきの「おやつ」くらいの位置づけが正解です。
イラストのイメージでにんじんを主食のように与えてしまうと、
肥満やお腹の不調につながってしまいます。

うさぎの主食は人参ではなくチモシー
これだけ、ぜひ覚えて帰ってください。
どの野菜をどれくらい与えていいのかは、野菜シリーズで詳しくお話する予定です。
もうしばらくお待ちください。
まとめ
うさぎのごはんは牧草・ペレット・野菜・水の4つ
牧草が約8割の主食
牧草が大事なのは、うっ滞予防(お腹)と歯のすり減らし(歯)のため
健康な成うさぎはイネ科の牧草が基本
種類はチモシー・オーチャード・オーツヘイ・イタリアンライグラスなど
迷ったらチモシー。あとは好みで変化を
チモシーには1番刈り・2番刈り・3番刈りがあり、基本は1番刈り
イラストのにんじんは「おやつ」。主食ではない

おわりに
うさぎのごはんって知れば知るほど奥が深いです。
でも、最初に覚えることはかなりシンプル。
「主食は牧草、まずは一番刈りチモシーから」
これさえ押さえておけば、スタートとしては十分です。
あとはあなたのうさぎさんが夢中でモグモグする姿を眺めながら、少しずつ詳しくなっていけば大丈夫です。

牧草の選び方、野菜の与え方、ペレットの量、お水のあげ方などなど
それぞれ別の記事で詳しくお話しする予定なので、ぜひ今後も読みに来てくださいね~!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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