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中国で教わった「知らないと気付けない」2つの文化。緑の帽子と頭のタオル

中国で生活していると、日本では当たり前のことが、現地では違う意味を持つ場面に何度も出会います。

特に印象に残っているのが、「緑の帽子」と「頭に巻くタオル」です。

広東省の夏は、とにかく暑かった

私が赴任していた広東省の夏は、気温が高いだけでなく湿度も非常に高く、工場で仕事をしていると汗が止まりませんでした。

生活してみて、自分には暑さの境界があることも分かりました。37℃くらいまでは何とか耐えられるのですが、38℃を超えると、一気に厳しく感じます。

後から調べてみると、この感覚にはある程度理由があるようです。人の身体は、外気温が皮膚温に近づくと熱を逃がしにくくなり、35℃を超える頃からは汗の蒸発がほぼ唯一の冷却手段になります。広東省のように湿度が高い環境では汗が蒸発しにくいため、わずか1℃の違いでも体への負担は大きく変わります。

もちろん38℃が誰にでも共通の限界というわけではありません。それでも私にとっては、「37℃までは何とかなるが、38℃は別世界」という感覚でした。

その暑さに慣れた頃、一時帰国で日本へ戻る機会がありました。日本も真夏でしたが、不思議なくらい快適に感じたことを今でも覚えています。広東省の夏を経験したことで、自分の体が暑さに順応していたのでしょう。

汗対策で頭にタオルを巻いたら…

工場では汗対策として、頭にタオルやバンダナを巻いて作業していました。

すると現地スタッフから、「それはやめた方がいい」と声を掛けられました。

理由を聞くと、広東省では伝統的な葬儀で遺族が白い布やタオルを頭に着ける風習があり、その姿を連想してしまうというのです。

中国全土で共通するマナーではないようですが、少なくとも広東省では、そのように受け止める人がいます。

日本では単なる汗対策でも、場所が変われば別の意味になる。海外生活では、こうした小さな文化の違いを知っているだけで、余計な誤解を避けられるのだと実感しました。

緑の帽子は中国では有名なタブー

もう一つ有名なのが、「緑色の帽子」です。

中国には「戴绿帽子(緑の帽子をかぶる)」という慣用表現があり、「妻や恋人に浮気された男性」という意味で使われます。

そのため、男性に緑色の帽子をプレゼントしたり、冗談でかぶせたりすることは避けた方が無難です。

逆に、緑色の服やバッグは特に問題ありません。意味を持つのは「帽子」です。

小さな違いが、海外生活では大切になる

海外では、言葉だけでなく、何気ない服装やしぐさにも文化が表れます。

日本では気にも留めないことが、別の国では思わぬ意味を持つことがあります。

もちろん、知らなかったからといって大きな問題になることは少ないでしょう。それでも、現地の人から教えてもらったことを一つずつ覚えていくと、「この人は自分たちの文化を尊重してくれている」と感じてもらえる場面が増えていきます。

私にとって、中国で教わった「頭のタオル」と「緑の帽子」は、そんな異文化理解の大切さを教えてくれた、小さくても忘れられない出来事です。

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