5年で10億を2ヶ月で描く。現場からアイデアが溢れ出る「新規事業検討会」の全貌
こんにちは!株式会社WILLCO 人事担当の森田です。
株式会社WILLCOは今、第二の創業期とも言える、真剣勝負でエキサイティングなフェーズにあります。
「すべての働くをしあわせに」というビジョンを加速させるため、現在社内で最も熱く、そしてWILLCOのカルチャーを象徴するプロジェクト―それが「新規事業検討会」です。
新規事業は一般的に成功確率は低く、だからこそ「手数」を増やす仕組みが必要という考えのもと、新規事業検討会を定期開催しています。
またこの新規事業検討会は、単なる社内のアイデアコンテストではありません。 今回の新規事業検討会では、「WILLCOの次の成長を支える事業にすべく、AIを活用し、1年で黒字化、5年で10億円のビジネスを複数作ること」、この極めて高いハードルを、実務と並行しながら本気で突破していくことを参加メンバーには求めました。
しかも、この高い目標を描き出したのは、トップダウンではなくソフトウェアエンジニアを中心とした「現場のメンバー」です。WILLCOには、年次や役職に関係なく、手を挙げた人のアイデアを全員で本気でビジネスへと育てる文化と環境があります。
またWILLCOではマーケットインとプロダクトアウトの二方向から新規事業を検討するようにしており、本記事ではプロダクトアウト側の新規事業検討会の様子を紹介しながら、私たちが新規事業開発において何よりも大切にしている「事業開発の根本は『働く先の幸せ』と向き合うこと」という考えをお伝えします。
求めるのは「HR × AI」のゲームチェンジャー
WILLCOが向き合うHR領域には、まだまだ多くの「不」が存在します。
私たちは、既存の「採用マッチング」という枠組みに縛られず、業務改善、生産性向上、組織エンゲージメント、メンタルヘルスなど、働く環境に関わるあらゆる要素をアップデートしたいと考えています。
また弊社では、現在その鍵を握るのが「AI」だと考えています。
人が介在しなくても価値が出る仕組みをどう創るか?
AIによって、これまでの「判断のコスト」をどこまでゼロにできるか?
そこで今回の検討会では、「テクノロジー主体での課題解決」を必須条件としました。

採択条件は「5年で10億、かつ1年で黒字化できる」こと
事業開発としての「本気度」を問うため、今回の検討会にはシビアな要件を設けました。
① ビジネスモデルの堅実さと爆発力
「5年以内に年間売上10億円」というスケール感と、「1年以内の単月黒字化」という生存能力の両立。この一見矛盾するような高い目標を、ロジックで成立させる必要があります。
② プロダクトドリブンな検証(フィジビリティ)
今回はプロダクトアウトの方向からの新規事業検討会ということもあり、初期の価値検証において、営業活動や業務提携といった「ビジネス側の介入」を前提としたモデルは、あえて対象外としました。プロダクトそのものの機能によってユーザーの課題を解決できるか。テクノロジー主体で検証が完結することを求めています。
③ 経営陣へのダイレクトプレゼン
代表の土屋・COOの島田に対し、計2回のプレゼンテーションを実施します。 TAM/SAM/SOMの算出、競合分析、3C/SWOT分析、収益モデルの構築…。経営層の視点で、厳しくも建設的なフィードバックが飛び交う真剣勝負の場です。
また審査方法は、「顧客課題・価値提供」、「市場性」、「競争環境・選ばれる理由」、「ビジネスモデル・収益性」、「事業化検証を進める妥当性」の5つの項目についてそれぞれ評価をします。合計で100満点での評価。80点以上で事業化検証へと進みます。

【実例】経営陣へのダイレクトプレゼンで議論された「攻め」の事業案
直近の経営陣へのダイレクトプレゼンでは、非常に解像度の高い事業案が飛び出しました。
■ 事業承継意思決定支援プラットフォーム
2027年に期限を迎える「事業承継税制の特例措置」に伴う駆け込み需要に着目。複雑な税務判断を、LLM(大規模言語モデル)とルールベースエンジンを組み合わせたハイブリッド構成で支援する事業案です。 大手申告ソフトがカバーしていない「意思決定支援・リスク監視」という空白地帯を狙い、ARR3億円以上を見据えた極めて戦略的な提案となりました。
またこの事業案には、中小企業の事業承継がピークを迎える中、税制特例措置の期限が迫り駆け込み需要が予想される一方で、税理士の業務工数(1案件あたり30〜50時間)がかかりすぎるという課題をテクノロジーで解決したいという背景がありました。
■ 士業(専門職)特化型AI面接準備プラットフォーム
これまでのフィードバックを反映し、今回のプレゼンでは「採用側」ではなく「求職者側」の支援に軸足を置いた再定義がなされました。難易度の高い専門職採用において、AIが模擬面接を行い合格率を劇的に向上させるーニッチ市場で独占的なシェアを狙う戦略に、経営陣からも高い評価が寄せられました。
専門職(士業など)の求職者は、高い専門スキルを持ちながらも「自分の強みを言語化できない」「専門職として忙しい日々の中で、面接の練習機会が限られている」といった課題を抱えています。また、既存の面接アプリは質問が汎用的であり、専門的な内容を深掘りできないという課題があるため、この事業案をプレゼンしました。

■ 旅行調整ボード「トリップボード」
個人ガイドと旅行者を繋ぐビジュアル調整ボード「トリップボード」。
これは、インバウンド需要が急増する中、ガイドと顧客の調整が「不自由なテキストチャット」に依存しているという負に着目したものです。このトリップボードは、UI/UXデザイン・共同編集ツール「Figma」のようにリアルタイムで旅程を共同編集でき、AIが移動負荷や混雑度を可視化します。
コロナ禍が明け、インバウンド需要が急速に回復する中、法改正も後押しとなり「個人ガイド」の需要が急増しています。個人ガイドは旅行者の個人的な嗜好に合わせた完全なカスタム体験を提供できる価値がある一方で、事前のスケジュール調整がいまだに「不便なテキストベースのチャット」で行われているという課題に着目しました。
複雑な調整を言語の壁を超えて行うため、Figmaのように視覚的・直感的に操作できる共有ボードがあれば解決できるのではないか、という発想からこの事業案が生まれました。
またこの発表者は海外の文脈に明るいことに加え、家族と一緒にこの事業をやろうと考えており、実際に家族がSNSを通じて個人ガイドと繋がりを持っているという身近な背景がこの事業案には含まれていました。

WILLCOの事業開発の根本は「働く先の幸せ」と向き合うこと
なお、上記のトリップボードについては一見、HR領域から離れているように見えます。一方で、COOの島田からは、自身が英語学習の場で「旅行ガイドのライセンスを取るために英語を勉強しているシニアの方」と知り合い、その方からインバウンド需要が伸びている中で「シニア層の働く選択肢の1つにローカルガイドがある」と聞いたことがあり、このトリップボードはシニア層の新しい働き方を支援するという側面で、WILLCOのビジョンに根ざした事業案なのではないかというコメントがありました。
このように、私たちの事業開発は「狭義のHRサービス」という定義に縛られません。働く人がいかに幸せに、効率的に価値を発揮できるかという本質に立ち返り、AI×テクノロジーで最適解を導き出す。
WILLCOの事業開発は「既存のHR」という狭い定義を飛び越え、テクノロジーで市場の歪みをどう解消するかを追求しています。
これもすべては、我々のビジョンである「すべての働くをしあわせに」を実現するためと考えており、実際に以下の視点で新規プロダクト案を立案しました。
コアテーマ:「すべての『働く』をしあわせに」
特定の業種・職種や、狭義の「就労」のみに限定せず、あらゆる人々にとっての「働くこと」を通じた幸せを追求するものであること。
HR領域の定義
求人やマッチングといった「採用」フェーズに縛られず、日々の業務改善、生産性向上、組織エンゲージメント、メンタルヘルスなど、働く環境や体験に関わるあらゆる要素を対象とする。
HR × AI
AIを活用した新規事業案であること。
例:人がやらなくていい判断や作業をどこまで減らすことができるか。精度の向上ができるか
よって、この検討会でも、上記を満たすための改善策が、経営陣より言及がされました。
主な言及内容
自社がやる意義への疑問
「我々がやる意味って何だろう」と、HR事業を中心とする弊社が当該事業を行う意義。
差別化の弱さ
AIで高クオリティに「一発出し」できる時代に、たとえば複数人で手動調整するUIを最大の価値とすることの妥当性。
難解さと実現可能性の欠如
専門用語が多く、全体的に難しくて理解しづらい点や、自社プロダクトで解決できる根拠。
発案者の原体験がない
着目した原体験が発案者自身にないケースがあった。
課題設定と市場規模のズレ
課題の解像度への疑問や、それに伴い市場規模(SOM)が過大評価であるという疑義。
ビジネスモデルの継続性
1ヶ月程度で利用が終わってしまう可能性が高く、「サブスクリプションって結構きついんじゃないかな」といった継続性。
特に、代表の土屋からは複数回、「我々の会社でこの事業ができる根拠は?」「原体験はあるのか?」「弊社や弊社の既存サービスと相性が悪いと感じた」と立て続けに事業の根本の改善案が求められる場面がありました。
一方でそのような過程を経て修正を重ね、2026年6月現在、PoCに進む事業案が2つ発生。また第2回の新規事業検討会が開催予定となっています。
共に「次なる柱」を創る仲間を募集しています
代表の土屋やCOOの島田から飛ぶ、「なぜ我々がやるのか」「原体験はあるのか」という容赦のない本質の問い。合計100点満点のシビアな採択基準。
WILLCOの新規事業検討会は、決して行儀のいい「社内イベント」ではありません。 現場のメンバーが実務の傍らでロジックを組み上げ、経営陣もまた、一人のプロの起業家を相手にするように全力の真剣勝負で向き合う。そこにあるのは、「本気で市場を変えるプロダクトを創る」という圧倒的な熱量です。
エンジニア、セールス、マーケティングといった役割に関係なく、全員が「事業開発」に前のめりになる。 そして、手を挙げた人の意志を、会社全体で本気でビジネスへと育て上げる。これこそが、第二の創業期を迎えたWILLCOのカルチャーだと考えています。
私たちは今、この熱狂を「仕組み」から「爆発的な事業」へと昇華させる方を求めています。
今回の検討会で蒔かれた数々の熱いアイデアの種を、ただの「企画」で終わらせるつもりはありません。またこれら以外にも新規事業のアイディア出しを行う機会を定期的に設けています。1年で黒字化させ、次なるWILLCOの主要サービスとして5年で10億円規模の事業へとリアルにスケールさせていく。
既存のHRという枠組みを飛び越え、テクノロジーで市場の歪みを解消したい方
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