病棟とは違うスピード感の中で、患者さんに安心を届ける。
総合病院からクリニックへ転職した看護師が感じたこと
総合病院とクリニック。
同じ医療の現場でありながら、そこで求められる動き方や、患者さんとの関わり方には大きな違いがあります。
今回は、総合病院での病棟勤務を経験した後、森本耳鼻咽喉科・小児科で働く看護師スタッフに、クリニックで働いて感じたこと、仕事の違い、そしてこの環境で大切にしていることを聞きました。
日勤のみになり、生活リズムが整った
まず、総合病院時代との一番大きな違いとして挙がったのは、働き方の変化でした。
交代勤務がなく、日勤のみで働けることです。
生活リズムが整いやすく、体調も安定して働けていると思います。
病棟勤務では、不規則な勤務形態の中で働くことも多くありました。
現在は日勤のみのため、生活リズムが規則的になり、体調面でも安定して働けていると感じているそうです。
一方で、クリニックに入職して最初に驚いたこともありました。
総合病院では、医療物品や器具、患者さんに使用する物品などは、基本的に専門部署が管理していました。
しかしクリニックでは、スタッフ自身が物品を把握し、管理していく必要があります。
大きな組織では役割が分かれていたことも、クリニックでは現場のスタッフが担う。
その違いに、最初は驚きがあったといいます。
想像以上に患者数が多く、診療の回転が早い
入職前に想像していたクリニック像との違いについて聞くと、返ってきたのは「想像以上に患者数が多かった」という言葉でした。
想像していた以上に患者数が多く、診療の回転が早かったことです。
限られた時間の中で効率よく動く必要があり、スピード感のある職場だと感じました。
クリニックは、病棟のように一人の患者さんと長期間関わる場面ばかりではありません。
診察、処置、検査、説明。
限られた時間の中で、次々と患者さんに対応していく必要があります。
そのため、ただ目の前の業務をこなすだけではなく、今どの対応を優先すべきか、周囲の状況はどうかを常に考えながら動くことが求められます。
病棟では「一日の流れ」、クリニックでは「その場の動き」を見る
総合病院の病棟では、オペ後など日々状態が変化する患者さんに対して、事前の情報収集やタイムマネジメントを意識して動いていました。
一方、クリニックでは、その時その場での患者さんの動きを把握しながら対応することが求められます。
診察の回転が早い分、常に頭の中で優先順位を考えて行動する必要があります。
ただし、「優先順位を意識する」という点は、病棟時代とも共通しているといいます。
環境は変わっても、医療現場である以上、患者さんの状態を見て、必要な対応を判断していくことは同じです。
その中で、クリニックではより瞬間的な判断や、周囲への声掛けが大切になります。
患者さんの日常に近い場所だからこそ、声の掛け方を考える
病棟では、主に入院から退院までの関わりが中心でした。
クリニックでは、患者さんの日常生活の一部に関わります。
風邪、耳の症状、鼻の症状、子どもの体調不良。
患者さんは、不安を抱えながら来院されます。
だからこそ、看護師としての関わり方にも変化があったそうです。
声の掛け方や説明の仕方など、どうすれば不安なく分かりやすく伝えられるかを、より考えるようになりました。
医療行為そのものだけではなく、患者さんが安心して診察を受けられるようにすること。
そのために、表情や言葉をしっかり聞くことを意識するようになったと話してくれました。
クリニックでは、チーム全体で診療を進めていく感覚が強い
病棟でも、チーム制や申し送りなど、コミュニケーションは日常的に行われていました。
しかしクリニックでは、診察や処置をチーム全体で進めていく感覚がより強いといいます。
患者さんの動き。
診察の進み具合。
処置が重なっているかどうか。
ヘルプが必要なスタッフがいないか。
周囲を見ながら、自分が今どこに入るべきかを判断する必要があります。
クリニックは診療の回転が早いため、より細かい連携や声掛けが重要だと思います。
自分一人では判断が難しいと感じた時には、先輩や同僚へ相談できる環境があることも大切です。
不安を抱えたまま動くのではなく、自分の考えを伝えた上で意見をもらい、チームとしてより良い判断をしていく。
そうした関係性が、日々の診療を支えています。
忙しさの質は違う。でも、流れを掴めば動ける部分もある
病棟では、入退院対応、清潔ケア、オペ対応、処置、記録、ナースコール対応など、日々多くの業務に追われ、予定通りに進まないことも多くありました。
クリニックでも患者数は多く、忙しさはあります。
ただ、処置内容や疾患への理解が深まってくると、ある程度流れを掴みながら動ける部分もあるといいます。
一方で難しさを感じるのは、処置や患者対応が重なった時です。
診察や患者さんの回転が早いため、処置や患者対応が重なった際に、優先順位を判断することに難しさを感じます。
どの対応を先にするべきか。
誰に声を掛けるべきか。
どこにサポートに入るべきか。
その判断の積み重ねが、クリニック全体の流れに影響します。
自分の対応が、クリニック全体の印象につながる
地域にとって、クリニックはとても身近な医療機関です。
だからこそ、一人ひとりのスタッフの対応や言葉掛けが、クリニック全体の印象につながると感じているそうです。
患者さんにとっては、受付での対応、診察前の声掛け、処置中の説明、診察後の案内まで、すべてがそのクリニックでの体験になります。
スタッフ同士の連携が取れていると、忙しい時間帯でも診療はスムーズに進みます。
反対に、「誰かがやってくれているだろう」という思い込みがあると、必要な対応が抜けてしまうこともあります。
だからこそ、自分の行動が全体に影響するという意識が大切になります。
この環境で成長したと感じること
この職場で成長したと感じる点について聞くと、小児対応や耳鼻科疾患への理解が深まったことを挙げてくれました。
耳鼻咽喉科・小児科のクリニックでは、小さなお子さんから高齢の方まで、幅広い患者さんが来院されます。
症状も、耳・鼻・のど・発熱・アレルギーなどさまざまです。
日々の診療の中で、疾患への理解だけでなく、患者さんへの説明や対応の仕方も少しずつ磨かれていきます。
また、病棟にいた頃は現場の緊張感や目の前の業務に追われ、余裕がなくなることも多かったそうです。
クリニックでも忙しさはあります。
それでも、一対一で関わる時間があるからこそ、患者さんの表情や言葉をしっかり聞くことを意識するようになったと話してくれました。
この職場に向いている人
では、森本耳鼻咽喉科・小児科のようなクリニックには、どのような人が向いているのでしょうか。
答えは、とてもシンプルでした。
優先順位を考えて行動ができ、周囲の状況に気づいて動ける人。
診療の流れが早いからこそ、自分の担当業務だけを見ていればよいわけではありません。
周囲の状況に気づくこと。
困っているスタッフがいれば声を掛けること。
患者さんの変化に気づくこと。
必要な場所に自然と入れること。
そうした動きができる人は、この環境で力を発揮しやすいと思います。
反対に、自分のペースだけで仕事を進めたい人にとっては、少し難しさを感じる場面もあるかもしれません。
「ただ働く」だけではなく、安心を届ける仕事
このクリニックで働く上で一番大事なことは何か。
そう尋ねると、「周囲の状況や患者さんの変化に気づけること」という答えが返ってきました。
そして、「ただ働くだけ」との違いについては、こう話してくれました。
ただ業務をこなすのではなく、患者さんに安心感を与えられるような対応が大切だと思います。
不安を抱えて来院された患者さんが、帰る時には少し安心した表情になっている。
その瞬間に、日々の診療を支えていくやりがいを感じるといいます。
クリニックの仕事は、決して楽な仕事ではありません。
忙しい日もあります。
繁忙期には、休憩が短くなったり、退勤時間が遅くなったりすることもあります。
それでも、患者さんの日常に近い場所で、安心を届ける仕事ができる。
そこに、この仕事の大きな意味があります。
森本耳鼻咽喉科・小児科が気になっている方へ
最後に、森本耳鼻咽喉科・小児科が気になっている方へのメッセージを聞きました。
忙しい場面もありますが、その分やりがいや成長を感じられる環境だと思います。
病棟とクリニックでは、働き方が大きく異なります。
最初は、環境の違いに驚くこともあるかもしれません。
診療のスピード感。
患者さんの多さ。
その場で判断しながら動く難しさ。
チーム全体で診療を進めていく感覚。
慣れるまでは大変に感じることもあると思います。
それでも、周囲と協力しながら、患者さんに安心してもらえる対応を積み重ねていくことで、看護師としての成長を実感できる環境です。
自分の仕事が、患者さんの安心につながる。
自分の動きが、チーム全体の診療を支える。
そんな実感を持ちながら働きたい方にとって、森本耳鼻咽喉科・小児科は、きっと多くの学びがある職場です。
医療機関:森本耳鼻咽喉科・小児科
静岡県袋井市上山梨1-8-6
HP https://morimoto-ent.jp/
運営法人:医療法人社団WILLCOMMONS
