JAPAN ANALYZING FESTIVAL '26 開催
今から約3年半前、ワールドカップ2022の足跡を残そうと、50名を超える分析者が集まり、それぞれの視点から全試合の分析を残していく企画が開催されました。
残された分析の数々は、現在でも必要なときに誰でもアクセスできる点において、とても有意義な企画になったのではと感じています。
そして、ワールドカップ2026が開催される今年。
その企画をさらに押し進める形で、
『JAPAN ANALYZING FESTIVAL ’26』
を開催する運びとなりました。
企画の主旨
ワールドカップ2026の試合の足跡を、開かれた形で残す
企画の概要
ワールドカップ 2026のグループリーグで行われる試合は全部で72試合あります。その試合の1試合ずつを72人の分析者で担当、試合前の見どころと、試合後の分析・考察を、オンライン上につくられたフェスティバル会場で発信していく企画です。
「分析 × フェスティバル」に込めた想い
前回の『ワールドカップ・アーカイブ化計画』はワールドカップの試合を、あとから誰でもふり返れるように残していく主旨のもと始まった企画でした。
その目的に多くの分析者の方が共感・協力してくださったことで、全試合の分析が形として残りました。ただ、残った価値はアーカイブだけではありませんでした。
それは、さまざまな背景を持つ分析者が、それぞれの見方で試合に向き合うことで、ワールドカップに対して実に多様な切り口が生まれていたことです。
戦術分析・データ分析・判定解説・授業での取り組み…
その多様性が企画により彩りを与え、見ている方々に分析者の数だけ入り口を提供できました。
本来、分析の役割は、相手に勝つための手段として現象を読み解き、判断や改善につなげていくことにあります。 そのため、公開しにくい情報を扱うことも少なくありません。
こうした性質から、分析は本質的にイベント化しにくく、仮にイベント化されるとしても、知見を共有するテックカンファレンスや、解法を競うハッカソンのような形式に寄りやすく受け取る側にも高い専門性を要求します。
その一方で「サッカーで何が行われているのかを知りたい」という根源的な関心は、競技経験の有無を問わず存在していることを前回の企画や、「サッカーもっと知りたいシート」のような企画を通じて体感いたしました。
僕とブラジル 〜 35人の分析官 〜
「らいかーると」氏に教わる『サッカーもっと知りたいシート』企画に参加してみて
だからこそ、さまざまな分析者が同じ大会に向き合い、それぞれの視点を持ち寄ることで、分析はもっと開かれたものになるのではないか。
切り口にグラデーションをつけることでより多くの人に届けられたり、訪れる人が、自分に合う語り口や視点を見つけながら、試合へ向かっていけるのではないか。
そう考えたとき、この企画の本質を一番よく表している言葉が「フェスティバル」でした。
音楽フェスティバルでは、出演者ごとにステージがあり、訪れる人は自分の興味に合わせて会場を巡ります。
知らなかったミュージシャンに出会ったり、誰かのおすすめをきっかけに新しい音楽に触れたりします。
それと同じように、分析フェスティバル会場にやってきた訪問者は分析者という語り手を通して、まだ知らなかった試合に出会う。
気づかなかった見方に触れる。
ワールドカップを、ただ観るだけではなく、自分のペースで会場を巡りながら楽しんでいく。
それが「分析 × フェスティバル」としての目指している形です。
世界でも前例のないこの試みなので、現時点でほとんど認知されていないわずかな胎動に過ぎないかもしれません。
ただこの先、出演者同士が気軽に交流したり、訪問者、運営者も含めて企画に関わった人たちがその広がりを楽しめる場へと発展していったとき、音楽フェスティバルのように、ひとつの文化として広がっていく可能性があるのではと考えています。
そして、それが日本発の文化として育っていったら、こんなに素敵なことはありません。
・フェスティバル会場
・企画の詳細な内容
・出演者の発表
・担当試合の決定方法
についてはまた、改めてご報告させていただきます。
サッカーワールドカップの開催されるこの特別な期間を、世界でも前例のない「分析 × フェスティバル」を通して皆様と共に楽しく過ごせるよう心から願っています!それでは、また!
