絵本のある暮らしー第1回_「しりたがりやのこぶたくん」
🎁 日常のひとコマ
こどもたちとの暮らしは、その時にしか見られない成長を目の当たりにできる貴重な体験です。
でも、毎日の暮らしを維持しながら、子どもの成長に合わせて過ごすのはかなりの労力を必要とします。
現代の働くお母さんお父さんにとってはなおさらのことですよね。
そんなときに読むと、ちょっと気持ちに余白ができるような気がするのが、この「しりたがりのこぶたくん」です。
📗 絵本紹介
タイトル∶ 「しりたがりやのこぶたくん」
作者 ∶ ジーン・バン・ルーワン
絵 : アーノルド・ローベル
訳 ∶ 三木 卓
出版社 : 童話館出版
対象年齢: およそ5歳から
📖あらすじ:
こぶたくん、妹のアマンダ、お父さん、お母さんのこぶたくん一家のなにげない日々を描いた、あたたかく、ユーモアたっぷりの5編からなるお話。
第二話『ひとりでいたいの』では、「かあさんいま、しずかにしていたいの。ひとりでいたいの」と、お母さんが木の上でひと休み…。
そのほか4編も、子どもを温かく包み、大人もほっと力が抜けるようなお話です。
🧸 わが家のエピソード
4人の子供たちを、ほぼワンオペで育てていたころ。
私はまるで、自分だけが三倍速で動いているような毎日を過ごしていました。
一番上の子と下の子とは10歳離れていましたので、幼稚園・小学校・中学校と重なる時期もありました。
小・中学校は歩いて行ける距離でしたが、親の送り迎えが必要で、朝のタイムテーブルは分刻み。
ぎりぎりまで寝ていたい長女との朝の戦いです。
今となっては笑い話ですが、当時は必死でした。
朝のミッションをクリアしてほっとしたのもつかの間、あっという間にお迎えの時間になります。
そんなフル回転の日々、帰ってきて早々喧嘩を始めるボーイズをなだめながら、ふっと頭をよぎったのがこの言葉。
「ひとりでいたいの」
現実には、そんな時間はなかなか取れません。
それでも、「そう思うこと、あるよね」と、誰かにそっと認めてもらえた気がして、心がふっと軽くなったのを覚えています。
子どもたちはこのお話をどう受け取っていたのか。
実は聞いたことはありません。
でも、読み聞かせをしながら、親も子も少しずつ癒されていく——
そんな力を、この本は確かに持っているように思います。
長いお休みで子どもとたっぷり過ごしたあと。
こぶたくんのお母さんのように、ほんの少し、心と体のメンテナンス時間をとってみるのもいいかもしれません。
遠くへ行かなくても、半日だけ自分のために過ごせる場所もあります。
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📖このマガジンは、絵本を子どものための読み物としてではなく、人生のそばにある小さな物語として読み直す連載です。
子育てや介護、日々の暮らしのなかで感じる揺らぎや迷いに、そっと寄り添う一冊を集めています。
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遊びと読書が、どのように暮らしと心を育てていくのかを、実体験をもとに綴っています。
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