見出し画像

木のおもちゃと育つ時間|第5回 アウリス社グロッケン

アウリスの澄んだ音が、子どもの時間と家庭の空気をそっと整える。長く寄り添う楽器の魅力。



東日本大震災の時の、緊急地震速報の音…。

あの音でメンタルに異常を感じたのは、私だけではなかったはずです。

我が家のグロッケンは、その時棚から落ちて傷だらけになりました。
揺れとともに鳴るあの不気味な音におびえながら拾い上げたグロッケンが、
「きららーん」と澄んだ音を響かせました。

その瞬間、ぎゅっと縮こまっていた心が、ふっとほどけるのを感じました。

「音が心のあり方に作用する」
知識としては知っていたけれど、これほど実感を伴ったことはありません。

普段からいろんな音に晒されている大人でさえこうなのですから、
生まれて間もない子どもたちはなおさら繊細です。

専門家ではありませんが、日常の中で“音が子どもに作用する瞬間”を確かに見てきました。

だからこそ、子どもが最初に出会う“音”は、安心できる響きであってほしい。


「はじめての楽器」に、静かで深い響きを

子どもの遊びのそばに、そっと音があるだけで、部屋の空気が変わります。

今回取り上げるのは、スウェーデンのアウリス社がつくる「グロッケン(鉄琴)」。
シュタイナー教育の文脈で知られることが多いですが、実はそれだけでは語りきれません。

子どもの発達心理にも、家庭での“音の環境づくり”にも、とても相性のよい楽器なのです。

◆アウリス・グロッケンとは?

アウリス(Auris)社はスウェーデンの楽器メーカー。
木材と金属の響きを最大限に引き出す設計にこだわり、子どものための楽器を数多く製作しています。
中でもグロッケンは、

  • ひとつずつの音が濁らない

  • 叩いても耳に痛くないやわらかな響き

  • 木製ベースのため振動が心地よい

  • 子どもが自然と「音を大事に扱う手つき」になる

    という特徴があります。
    ▼楽天で商品を見る


なぜ“シュタイナー教育の楽器”と思われがちなのか?

アウリスの楽器は、シュタイナー学校や幼稚園で長く使われてきた歴史があります。
特に幼児期には、「音階を教えるためではなく、世界の美しさを感じるための音」 として、アウリスが重宝されてきました。
しかし近年では、以下の理由でシュタイナー以外の領域でも再評価が進んでいます。

◆シュタイナー以外で語られている“アウリスが良い理由”

① 乳幼児の「情動調整」を助ける

発達心理の研究では、幼児期に ゆっくり減衰する倍音の多い音 を聴くことが、心拍安定や集中回復につながると示されています。
アウリスの柔らかい鉄琴の響きは、この「倍音豊か・痛くない音」にぴったり。

② モンテッソーリにも通じる「環境が子を育てる」考え方

“敏感期”に質の高い音環境を用意することは、モンテッソーリ教育でも重視されます。
アウリスのグロッケンはそのまま 「良い音環境の教具」 として扱えるレベル。

③ 音楽療法での使用

音の余韻が長く、刺激が強すぎないため、
音楽療法士が「導入の音」や「呼吸を整える時間」に使う例もあります。

④ 知育玩具としての海外レビュー

北欧の家庭では、1歳〜3歳の“ファースト楽器”として人気があります。
理由はシンプルで、
「当たり外れのない音が出るから、親も子もストレスがない」
▼楽天で見る

◆ 心に染み入る、アウリスの音

アウリス社のグロッケンの響きは、ただ「きれい」という言葉だけでは足りません。
音が空気の中にすっと溶けていき、耳ではなく、胸の奥にそっと触れてくるような感覚があります。

きららーん……
一音鳴らすだけで、音が丸い光になって漂い、ふわりと落ち着きを取り戻させてくれる。
日々のあわただしさで固くなっていた心が、すっとほどけていくような、そんな響きです。

やわらかく、まっすぐで、澄みきっているのに、どこか「体温」を感じる音。
アウリス社のグロッケンが長年愛され続けている理由は、こうした“感情に働きかける力”にあるのだと思います。



◆ 使って気づいた、アウリスの良さ

毎日触れていると、単なる楽器以上の存在になってきます。
忙しく立ち働く日でも、たった一音で部屋の空気が変わる瞬間があります。

  • 子どもが触ると自然と静けさが戻る

  • 大人も深呼吸したくなる

  • 部屋の雰囲気が穏やかになる

そんな小さな“変化”が積み重なることで、
音が暮らしの中に溶け込んでいく感覚が出てきます。

アウリス社のグロッケンは、「演奏するもの」というより

“日常にそっと寄り添う音の道具” という表現が近いのかもしれません。




◆アウリスの魅力は「子どもが勝手にゆっくりになる音」

アウリスのグロッケンの前では、子どもたちはなぜか急に静かになります。
叩く力も自然と弱くなり、余韻を聞こうとする姿が生まれやすいのです。
おもちゃでありながら、
“生活のリズムを整えるスイッチ” にもなる。
これは多くの親御さんが体験的に語るポイントです。
シュタイナー教育で有名だから、という理由だけではもったいない。
アウリスのグロッケンは、

  • 乳幼児の情緒

  • 家庭の音の質

  • 親子の時間の流れ

こうした「暮らしの根っこ」に効く道具だからこそ選ばれています。
次の章では、具体的な選び方(シロフォン型/ダイヤトニック型/ペンタトニック型)や、家庭での遊び方について紹介します。

楽天Roomで見る



◆ アウリス・グロッケンの特徴とは?

スウェーデンの工房「Auris(アウリス)」が作る、手作りのグロッケン。
最大の特徴は、響きに濁りがなく、どの音も“まあるく”響くこと

多くの家庭で選ばれる理由は、

  • ただ叩くだけで心地よい

  • 赤ちゃん~大人まで違和感なく使える

  • 音が強くても耳に刺さらない

  • インテリアとしても美しい

という“暮らしに馴染む性質”にあります。
シュタイナー教育の道具というイメージは強いけれど、
実際は、もっと広く一般家庭に向いている楽器です

◆ シュタイナー教育以外の「根拠」から見た価値

アウリスを推す理由は、シュタイナーの思想だけではありません。
むしろ、発達心理や音響の視点からも理にかなっています。

① 小さな子の脳は「余韻」で情報を整理する

乳幼児は、
“余白”や“持続する一音”によって注意が安定します。
アウリスの柔らかい余韻は、
音楽療法でも「気持ちを落ち着かせる音」として語られる性質があります。

② 強い音を出しても“痛くない”

一般的な鉄琴は「カンッ!」と耳に刺さる音が出やすいのに対し、
アウリスは金属板の厚みと加工が違い、角が丸い音になります。
これだけで、家庭での扱いやすさが段違い。

③ ペンタトニックは“不協和音が起きない”音階

子どもはまだ「和音を整える」力を持っていません。
でもペンタトニック(5音階)なら、
どの順番に叩いてもきれいに聴こえます。
「楽器って楽しい!」という初期体験にもってこい。

—— 🔽 ここから先は有料 🔽 ——

ここから先は

1,881字 / 1画像
この記事のみ ¥ 300

🎁 価格について 第1回は及び第7回は、無料公開中です。

🌿 こんな方へ すでに子育てがひと段落した方 今、子どもと過ごす毎日を味わいたいと思っている方 クリスマスの贈りものを迷っている方 …

よろしければ応援お願いします! いただいたチップは今後の活動の質の向上のために使わせていただきます!