日本ワイナリー巡り サントリー登美の丘ワイナリー①到着~見学ツアー【山梨県甲斐市】
春らしい暖かな日々が続くようになりましたね。
ブドウの樹が芽吹きはじめたかなと、そわそわします。
今年、3箇所目のワイナリー巡りは山梨県です。
山梨県には、これまで3回訪れて11箇所のワイナリーを巡りました。
2023年4月訪問、甲州市~笛吹市
①丸藤ルバイヤート
②ルミエール
③勝沼醸造
2023年12月訪問、甲州市
④甲斐ワイナリー
⑤マンズワイン勝沼ワイナリー
2024年11月訪問、甲州市
⑥グレイスワイン 中央葡萄酒
⑦ロリアンワイン 白百合醸造
⑧フジクレールワイナリー
⑨くらむぼんワイン
⑩ホンジョーワイン 岩崎醸造
⑪まるき葡萄酒
これまで巡ったのは、甲州市の勝沼~塩山エリアですが、山梨県内には他のエリアにもワイナリーがあります。
なかでも有名なのが、甲斐市にある「サントリー登美の丘ワイナリー」です。
この冬、登美の丘ワイナリーは施設メンテナンスのために休業していましたが、3月下旬から営業を再開。
見学ツアーにも参加できるようになりましたので、事前に予約して行ってきました。
甲府駅へ
休日の朝、中央線で特急あずさに乗り込む。
高尾を過ぎると、車窓からは所々にふんわりと咲く桜の樹が。
山梨県内に入り、ブドウ畑が見えるようになる。
特急列車の中から目を凝らすが、ブドウの樹は芽吹いていない様子。
まだ早すぎたか。
ただ、桃の花が満開でピンク色の花を咲かせている様子に和む。
桃源郷のようだ。

甲府駅に到着し、南口のロータリーを抜けて、ワイナリーへの無料送迎シャトルバスへ乗り込む。
シャトルバスは金曜・休日限定運行。


無料の送迎バスはとても助かる
登美の丘ワイナリーでランチなど
甲府駅を出発したシャトルバスは、30分程でワイナリーに到着。
駐車場のあたりは桜が多くあり、ピークを過ぎて花は散っているもののとても春らしい雰囲気。
バスを降りて、ショップとテラスのある方へ進む。

途中のブドウ畑はやはり芽吹いていない。
それでも、若草色の下草が生え、空は青く気持ちがいい。
さらに遠くの山々を望むと、冠雪している富士山が。


階段を登り、「富士見テラス」に到着。

左側に富士山が見える
正午前だがランチにしよう。

一番上の「フォカッチャサンド」の「A:スモークサーモンサラダサンド」にする。
注文して料金を払い、ベンチでしばし待機し、呼び出し音が鳴ると受け取りに行くシステム。


「なっちゃん」のリンゴジュースと共に
フォカッチャは温められていてさっくりと歯ざわりよく、スモークサーモンとアボカド、スパイシーなソース、シャキッとしたレタスが美味しい。
小ぶりなサラダサンドをあっという間に食べてしまった。
持参したお菓子をつまみつつテラスでくつろぐ。




(ショップについては後でまとめて紹介)
食休めができたので、ブドウ畑へ散歩に出かけることに。
まず、テラスのすぐ下の見学用のブドウ畑へ。


品種ごとに、1列ずつ並ぶブドウの樹を見ていく。
いずれの品種も芽吹いていない。
それでも、芽吹く一歩手前のふっくらとした芽は確認できた。
晴天の日が続くと、来週には芽吹くかもしれない。

剪定して誘引(針金に固定)された枝にはふっくらした芽が
ブドウの樹の下の、タンポポやナズナ、イヌノフグリなどの野草が春らしい。


以前訪れた、勝沼の「甲斐ワイナリー」や、塩尻の「五一わいん」も、ブドウ畑の下草はそのままにしてあり、「草生栽培」をしていた。
駐車場から車道沿いの道で、ワイナリーの入口まで散歩する。
ブドウが芽吹いた状態が見たかったと思いつつ、桜の花とブドウ畑の景色も今しか見られない期間限定だと思い直す。



青空に山の稜線、ブドウ畑にタンポポ
ワイナリーの入口まで散歩してから、事前予約してあったツアーの受け付けをして支払いをすませ、テラスへ戻る。
テラスに面する富士見ホールが、今回のワイナリーツアーの集合場所である。

テラスのベンチでしばし休憩して、ツアーの開始時間まで待機。
ワイナリーツアー
登美の丘の開園は1909年で、110年を超える歴史がある。
開園したのは、中央線の開通に関わった鉄道参事官の小山新助だそう。
その後、サントリーの前身である寿屋が1936年から継承している。
今回の訪問では、その長い歴史と、リニューアルをしたワイナリーの未来への展望を知りたいと思った。
そのため、複数ある見学ツアーのうち、所用時間が100分と一番長い「FROM FARM ワイナリーツアー」を申し込んだ。
料金は1人あたり5000円。
まず、富士見ホールに開始5分前に入り、ワイナリーの自然環境の映像を見る。
ワイナリーには野鳥が多いとのことで、確かにキジの鳴き声を聞いたし、トンビらしき大きな鳥が飛んでいるのを見かけた。
約10名の見学者が揃って、14時からツアー開始。
ガイドをしてくれるスタッフの方から、全体マップで見学コースの流れや注意事項などについて説明がされ、近くに駐車しているバスに案内される。
バスに乗って向かうのは展望台。
ワイナリーで一番標高が高い場所。
注:以降、メモを取らずに記憶に残っていることを記載するので、思い違いがあるかもしれません。
展望台
バスに数分乗ってから降りて、階段に促される。
登ってみると、とても見晴らしがいい。


ここにも桜が咲いていて、見学者から歓喜の声があがる。

ここは標高600メートルほどとのこと。
ぐるりと山に囲まれていて、盆地であることが認識される。
登美の丘は、山々に囲まれていることから雨が少なく、日照時間が長く、かつ、昼夜の寒暖差があって、ブドウを栽培するのに適しているとの説明が実感される。
展望台を降りて、ブドウ畑へ。
すぐそばはカベルネ・ソーヴィニョンが植えられていた区画だが、昨年伐採したとのことで、違う品種を植えるそう。

すぐ隣はプティヴェルドの畑。
実際に畑に入って説明を受ける。

プティ・ヴェルドは、ここの気候・風土に合った品種とのことで、栽培に力を入れているそう。
草生栽培についても説明があった。
メリットとしては、野草があることで斜面の土や養分が流れにくくなる、耕さなくても草の根が土をふかふかにしてくれる、また、違う植物があることでブドウの樹が刺激を受けて育とうとするとのこと。

そのまた隣はメルロ。

こちらの畑では、山梨大学と連携して実験的な栽培方法をとっているとのこと。
それは「副梢栽培」。
これから伸びてくる新しい梢は剪定し、次に伸びてきた副梢を伸ばしてブドウを実らせる。
なぜ、2番目の梢を成長させるのかというと、1番目の梢にブドウを実らせると、温暖化の影響によってまだ暑い時期にブドウを収穫しなければならなくなる。
そのため、わざと収穫時期を遅らせて、夜気温が下がる時期にブドウを収穫するようにしているとのこと。
なお、新しい梢の剪定は手作業で行うのでとても手間が増えるそう。
再びバスに乗り込んで、次の場所へ移動する。
移動する道の途中に大量の枝が積みあがっている所があった。
それらは冬の間に剪定した枝で、今後、炭にして畑に撒くという。
それを手作業で行っているとのことで、東京ドーム30個分の敷地内を管理するのは大変だろうと想像された。
また、小さなブドウの樹を植えたばかりの畑もあった。
新しく植えたのは、白ブドウの「アルバリーニョ」と黒ブドウの「マルスラン」とのこと。
私の好きな「アルバリーニョ」を栽培するワイナリーが増えて嬉しく思った。
熟成庫
展望台からバスで下り、熟成庫に到着。
上着を持ってバスを降りる。
外は20℃以上あるが、このような熟成庫は15℃近くて肌寒いことが多い。

扉の中に入り、動画を見ながらワインの作り方などの説明を受ける。
さらに奥の扉を開くと、そこは樽の貯蔵庫。

ワインが発酵する香りやオーク樽の匂いがして、ひんやりしている。
続いて、瓶の貯蔵庫へ。


古いヴィンテージや貴腐ワインの説明もあり、私の生まれ年のヴィンテージもあったが、それらは販売はされていないとのこと。
最後にここで熟成されたワインがずらりと並ぶ。

熟成庫を出て、バスで富士見ホールのある場所まで乗せてもらう。
バスに乗るのはこれでおしまい。
ツアーの最後に実施するテイスティングについては、後編で紹介する。

芽吹いた様子を見たかった〜
4000字近くなったので、続きはまた次回に!
ここまでお読みいただきありがとうございました🍇
