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色どり言葉あわせで巡る〜 ココロの二十四節気 〜|清明から穀雨

こんにちは
アートセラピストのむらたまゆみです

うぐいすの鳴き声
ツバメの飛来
茶畑の新芽
藤棚の香り……
日々新しい景色に出会えるシーズン

木々や草の緑が
1年前より鮮やかに見えることに
気づきました
確実に色が私を変えてくれています
さぁ、何から始めましょうか

-清明から穀雨-
あらためまして
静岡県浜松市でアートセラピスト
として活動している
むらたまゆみ です

色をえらび、言葉をあわせる
一般社団法人日本こども色彩協会の
kashiko®︎メソッドファシリテーターとして
ライセンスを活かし
ココロのセルフメディケーションを
目的に活動しています

4月5日、清明から
4月20日、穀雨へ

清明から穀雨イメージイラスト

🎨色えらび🍀言葉あわせ
⚫️黒:ツバメ(はじまりのシーズン)
🟣藤色:藤棚に咲き香る藤
🟢緑:お茶の新芽(濃いめのお茶)
🟣紫:ムラサキ(万葉植物)

この春、半世紀に渡るドライバー歴の母がハンドルから離れ
代わりに私が日常を支える役割を担う新しい生活スタイルがはじまりました
元々自由気ままにドライブでストレスを発散してきた母のココロのケアも
長女である私が担当します
今回は週1回の気晴らしドライブで
訪れた「万葉の森公園」での
出来事を綴っていきます


1. たった5mmの開花宣言

■予期せぬおもてなしと、小さな生命との出会い

新緑の中を散策していると
一人の職員の方からご提案を
いただきました
「今日、ちょうど咲いた花があるんですよ。ご案内しましょうか?」
その温かなご厚意に甘えて連れて行っていただいた先……
大切に日除けのカバーをかけられた囲いの中に
その花はありました

Lithospermum erythrorhizon Siebold et Zuccarini ( ムラサキ科 )

小指の先ほどの
たった5mmの小さな白い花
古来より高貴な色の象徴とされてきた
染料となる植物”ムラサキ”の開花です

■瞳に宿る情熱が繋ぐもの

案内してくださった職員の方は
以前、初めてその根を抜いたときの
エピソードを話してくださいました

「白い花なのに何故ムラサキと言うかご存知ですか?染め物に使われるのはこの根っこです。土から掘り出し、根を初めて見たとき、あまりにも鮮烈なムラサキ色をしていたんです!あぁ、なるほど!!と」
そう語る瞳は
新しいものに出会ったときの
子供のように
無垢なきらめきを放っていました
その色の持つ説得力に衝撃を受けた
お気持ちがダイレクトに伝わりました

「時期が来ればその様子も見られますから、またおいでくださいね」
「他にもご案内できる植物があります。興味はありますか?」
「では。お時間の許す限り、ごゆっくりお過ごしください」

そんな温かなおもてなしの想いの数々
毎日植物に触れ、向き合い
心を込めて
お世話をされていらっしゃる……
まさに今日、開花した5mmの生命は
私と母の心に
深く、静かに刻まれました

■「最初の一人」への畏敬

可憐な白い花を見つめながら
私は遠い昔、この土の中に眠る根から色を抽出する方法を発見した最初の人に思いを馳せました
誰もやったことがないことを見つけ
形にした人が必ずいます

目の前の職員の方の輝く瞳は
きっと1400年前、試行錯誤の末に
その鮮やかな色を導き出した
飛鳥時代の職人たちと同じ輝き
なのではないかと……

ありのままの自然を深く観察し
そこから価値を見出す
その探究心と情熱が
時を超えて今
私の目の前にある事実を繋いでいる
その圧倒的なパワーに
深い畏敬の念を
感じずにはいられませんでした

イメージイラスト(再掲)

2. 聖徳太子がカラフルにした飛鳥時代

■土の中に眠る気高さ

改めて紫という色は
古代より最も位の高い
高貴な色とされてきたことを
ご存知の方も多いかと思います

その気高い冠を彩る色---それが
まさかの?!
泥にまみれた土の中で育った根から
抽出されているという事実
最も尊いものを
土の下にあるものから創り出す

この発想はなんて大胆不敵で創造性に
満ちたものだったのでしょう!!

地上の可憐な花を愛でるとだけでなく
目に見えない地下に眠る
エネルギーを信じ
最高位の証へと昇華させた
先人たちの感性たるや……
改めて衝撃を覚えずにはいられません

■一代で終わらせない「壮絶な国家プロジェクト」

紫をはじめとする色を国家的に定める
という行為は
単なるデザインの決定
ではありませんでした
それは
既存の色に一定のクオリティを持たせ
未来へ手渡していくための
技術とシステムの構築という
壮大な物語の始まりでもありました
担い手は
自分の代で終わる作業ではなく
いつ、誰がやっても
同じクオリティを
再現できなければならない
色ごとに異なる高度な技法
材料の調達
そして熟練した技術者たちの発掘
そこには間違いなく
緻密な分業制が敷かれていたはずです

“色”というキーワードの向こう側に
国を挙げて挑んだ
凄まじい熱量の国家プロジェクトが
浮かび上がりました

■1400年前の「多様性」と「持続可能性」

多様性、実力主義、
持続可能、適材適所---
現代社会で叫ばれている
これらのキーワード
実は今はじまったことではなく
遡れば飛鳥時代
聖徳太子の時代に成し遂げようと
していたことではないでしょうか……

家柄というモノクロの世界に
個人の徳を色で表す
カラフルな評価を取り入れた
まつりごと
そこには
人の真理を追求する普遍的な視点が
あったように思えます

植物が芽吹き、開花し、結実し
やがて土に還って根を張る
その絶え間ない自然のサイクルを
つぶさに観察し、探究し続ける……
自然の恵みにフォーカスしたからこそ
このシステムは生まれたのではないか
そう関連づけたくなりました

時を超えて未来へと続く
“あるがまま”の”人”をとらえた
カラフルな道筋

今を生きる私たちにとっても
進むべき方向を照らす
確かな光のように感じられて
なりません

3. 【深掘りしたい方へ】色彩の歴史と五行思想

この物語の背景にある
歴史的・哲学的な知識を
さらに詳しく知りたい方のための
リファレンスです

■冠位十二階と『日本書紀』

603年に制定されたこの制度は、日本最古の正史『日本書紀』に記されています。家柄ではなく「個人の徳」を色で示したこの制度は、日本における「色の階級化」の原点です。

■「黒」の真意:五行思想における「智」と「水」

古代中国の自然哲学「陰陽五行説」において、黒は「水」を象徴します。水は万物の源であり、静かに深く湛えられた水面のように、物事の奥底を見通す「智(知恵)」を表します。つまり、黒は何かを始めるための深い洞察、すなわち「学びのスタートライン」を意味する高貴な色でした。

■「紫」への昇華と神社仏閣の五色幕

お寺や神社で見かける青(緑)・赤・黄・白・紫(黒)の「五色」は、宇宙を構成する要素を表しています。本来は黒が使われるべき場所に「紫」が用いられるのは、冠位十二階以来、紫が「徳」を司る最高位の色として確立され、黒の持つ深い意味を包括する色として尊ばれた歴史があるためです。

【詳しく知りたい方のための参考リンク】

• 冠位十二階

制度の成り立ちや、それぞれの色の名称・階級について網羅的に解説されています。

• 日本の伝統色 和色大辞典

「紫」や「黒(智の色)」など、伝統色の具体的な色味や歴史的背景を確認できるデジタル色彩辞典です。

• 五色幕(ごしきまく)の意味

仏教(お寺)における五色の意味と、黒が紫に置き換えられている理由についてわかりやすく解説されています。

• 万葉の森公園(浜松市)

今回、ムラサキの花と出会った場所。万葉集に詠まれた植物が大切に育てられています。職員の方の手が空いていれば、予約なしでイベント時以外でも園内のガイドが受けられるそうです。

4. 色で思いをタグづけした歴史

■1400年を繋ぐ、5mmの生命

今、私には言葉では尽くしがたいほど
尊いものに触れた感動が溢れています
人の想いは1400年という
果てしない時間を超えて
なお未来へと受け継がれていく
その揺るぎないパワーが
あの5mmの白い花の中に静かに
しかし確かに宿っているのです
温かく語ってくださった職員の方の
おもてなしの心づかい
あの輝く瞳

それは
かつて土を掘り起こし
色を紡ぎ出した
飛鳥時代の担い手たちと
同じ輝きだったに違いありません
「どうぞ、ご覧ください!」
差し出された
ほんの5mmの開いたばかりの生命
それが
1400年という時を繋いできたという
目の前の事実に
私は震えるような感動を覚えています

■「ココロの見える化」のその先へ

ありのままを見つめ
感情・視覚・行動にフォーカスして
言葉に託す
kashiko®︎メソッドによって
ココロに浮かんだことを
プレゼン(表現)していくことは
単なる自己分析を超えて
人間が太古から持ち続けている
“真理”に近づく行為なのだという
新感覚を得ました

これまで私は
「ココロの見える化」を掲げて
活動してきました
しかし、たった5mmの白い花と
出会い
それを見つめる人の眼差しを受け
そして歴史のうねりに触れたことで
そのさらに先にある景色が
浮かんでくるような感覚があります


私のココロにあるのは
シンプルにただ一つ
『感謝』という、二つの文字です

5. あなたが、あなたらしく居るための「カラーセラピー」

私がご案内しているワークショップは
kashiko®︎メソッド
ベースにしています

目に見えない不可解なものを
拠り所とせず
あるいは
統計学といった他人の指標を
あてにするのではない
脳科学に基づいたメソッドです

なんとなく、そんな気がする……
では終わらない
明確に目標設定できるツールとして
色の力を借りて、自ら導き出します
純度の高い
あなたがあなたらしく居るための
カラーセラピーです
あなたがあなたに向き合うとき……
安心してください
私がファシリテートしてまいります

1400年前の人々が色を道標に
社会を歩み出したように
あなたも
色という確かなツールを使って
自分だけの未来へ続く
カラフルな道筋を描きはじめましょう

清明から穀雨へ
地の下に本質を控え
いずれは開花させる
あなたがえらぶのは
どんな色ですか?
どんな言葉をあわせましょう?
そっと、ココロに浮かべて
みませんか?

-------wins.labむらたまゆみ

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