『オルガン』翻訳チャレンジ 第一節
お久しぶり!冬野つばきよ!
今回から、いよいよ翻訳がスタートするわ!
文法に不安がありすぎるけど、大まかには合っているはずよ。詩の美しさを楽しむより、内容を拾う方を優先したから読みにくさはご容赦願いたいわ。
全20回、よろしくね!
読んでいて思ったの、注釈を入れないときっとこの詩の面白さが伝わらないわって。でも、おnoteには注釈を入れる機能がないのよ!なんてこと!だから翻訳本編と注釈編を別記事として投稿するわね。ちょっと面倒かもしれないけれど、行ったり来たりしながら読んでみてちょうだい!
それと一つだけ、この章って現代オタク用語で言うところの「NTR」「快楽堕ち」「獣化」が出てくるわ。
それらが苦手なお嬢様方は、回れ右するか薄目で楽しんでちょうだいね!
序言
私は20歳である。私はうまいことやれなかった。もっとうまくやれるだろう。
第一節
筋書き
ソルニがいかにしてロバになったか。いかにしてその女友達のアデリンドがエルミットに辱められたか。いかにして愛の神がソルニを自由にしたか。いかにしてフォリーが世界の女王になったか。
ある日シャルルマーニュ を
不信心のサクソン人 に洗礼を授けたいという欲望が襲った。
そこで彼は武装し、
パリの兵士ととフランク族 の騎士を引き連れて遠征した。
シャルルマーニュ殿は
人々を救うことよりも自分を地獄に落としたほうがよかったと私は思う。
彼の家の真ん中で酩酊するよりも、
若い頃に美女たちを愛撫するよりも、
未開の海岸を駆け回り、
天のために青春を使い果たしたほうがよかったと思う。
10年の間、サント の地方では、
人間と神々が手を取り合って生きていた。
少なくともそれは一対の美しい目のためであった。
そしてこの原因はとても興味深いものであぅた。
しかし私が詩で歌う英雄をとても哀れに思っている。
狂人のように、あてどもなく、情熱も居場所もなく、
15年もの間、尊敬すべき殿方たちは、
戦い続け、それは地獄に向かいながら、
そして神の大義を守るために交戦しながらであった。
すべてが順調で、良きフランス王は
勝利への希望を温めていた。
それにも関わらず、彼も、軍隊も、フランク族の人々も、
みんな狂ってしまったが、それがどうしてかをあなたは知ることになるだろう。
ピカルディ 侯である、ブロンドの髪のソルニ は
馬の後ろに彼女のアデリンド を乗せ、
所有地である鬱蒼とした森をうろついていた。
そこでは、陰気な魔法の力が
旅行者たちを馬鹿にして遊んでいた。
旅人は、あちらへこちらへ、
右に左に、逃げ道を見つけられずに、
多くの道を長い間ゆっくりと歩いていた。
というのは、森は魔法を使って、
人が前進しようとすると、あらゆる方向から
追ってきて、一緒に進んでいたからだった。
その間に勇敢なソルニはうんざりしてしまっていた。
というのはこの人気のない場所で、過信しているその勇敢さを
長い間発揮していなかったからだ。
ソルニは広い心と気高い勇気を
さらに示したいと燃えていて、
それはアデリンドと愛とフランスへ向けられているものだった。
時折彼は角笛を吹いた。
森の奥から返ってくるのは沈黙だけだった。
しかし、美しき夕暮れについに
ひとりの騎士がやってくるのをを発見した。
彼はブロンズの鎧に身を包み、兜をかぶり、槍を携え、
ほとんど草に触れることなく軽い足取りの
美しいパレード用の馬に乗っていた。
彼は慌ただしく走ってきた。
ソルニは進み出て叫んだ。
「勇敢な騎士よ、もしフランスのためにでないなら止まりなさい」
「私は私のためにある」高慢な態度でもう一人は答えた。
「すぐにその見事な馬と若き美人を
私の支配下に渡しなさい。
もし彼女たちを守って死にたくなかったら」
「間抜けな騎士だ。もしそうする必要があるなら彼女たちを失うよりも命を落とそう」
ピカルディ侯は言った。
そして突然彼の青い目は見開き、
互いに襲いかかった。
雷鳴の中で兜がぶつかり合う音が響き、
森は震え、馬はいなないた。
激しい怒りに満ちて、二人の戦士たちは
幾度もぶつかりあい、
刃先や槍先での飛ぶような攻撃が繰り返された。
双方で力と技が一体となっていた。
時には、敵の剣の動きを追いかけて
ゆったりと剣が伸ばされた。
それから突然彼らの情熱は激化し、
不意に一方の腕を伸ばしては縮めて、
敵の中に通り道を探した。
そしてこの闘いは揺れる森を身震いさせた。
アデリンドは涙に暮れて、片腕を空に差し伸べたが、
彼女の恋人は交戦していた。
彼女のつんざくような叫び声と剣のぶつかる音は
暗い夜の恐ろしさを増幅させた。
彼女は激しい恐怖に襲われて泣き叫んでいた。
ああ、卑怯者よ! どうせなら私の心臓を突き刺しなさい!
機敏な馬を利用して、
見知らぬ方の男はいきなり飛び出し、
動けずにいるアデリンドの腕を掴んで、
馬に鞭を打って、風のように逃げ出した。
恥辱に凍りつき、勇気に燃え上がり、
後悔と愛と憤怒に満たされて
ソルニは憤り、その後を飛ぶように走った。
アデリンドは泣き喚き、両腕を伸ばしていた。
すぐに彼らの目の前に
半透明な波に囲まれた大きな城が現れた。
城は松明やランタンを持った
悪魔によって守られ、
波のうねりの中でそよ風が
煌びやかな姿を泡立てていた。
ソルニは馬をギャロップさせて急いだ。
角笛の音と共に跳ね橋が降りた。
見知らぬ男は橋を渡り、ソルニも続いた。
突如として橋は急いで上げられた。
全てが消滅し、ランタンは消えてしまった。
ソルニは空に両手を突き上げた。
燃えるような眼差しであちこちを見回し、
大きな声でアデリンドを呼んだ。
返事は全くなかった。
アデリンドの代わりにこだまだけが恋する心に返事をした。
苦しみの後に怒りが湧き上がった。
槍を握りしめ、彼は馬から飛び降りた。
「私は我が姫を手に入れる。さもなくば命を失うだろう」
鋼でできた地獄の扉が出現した。
焼け付くような彼の槍は扉に立ち向かい、粉々になった。
武装を解かれたのを目の当たりにしてますます怒り狂い、
混乱して叫びながら、その激情をあらわにし、
そしていきなり彼は閉じ込められたのだと自覚した。
人間としての心は弱さのために生まれ、
偉大さは息苦しくさせる枷である。
騎士は全てを呪い、
立ち向かうことろから始め、最後には泣いていた。
城の中にアデリンドは入らされ、
誘拐犯は彼女の手を捕まえたまま、
唖然とし悲嘆に暮れる彼女を
不気味な地下室に連れて行った。
それから彼は立ち去ってしまった。その代わりに
神の恵みによって情熱に燃える、太ったエルミット が
水晶でできたシャンデリアの煌めきの中に現れた。
その目は、ものすごい輝きで光っていた。
盛りのついたその修道士は、臆面のない熱狂のうちに
好色な手をアデリンドの胸に運んだ。
力強い腕によって彼女は床に押さえつけられた。
アデリンドは泣きながら叫んだ。「神父様!」
しかし無駄であった。ごわごわした口髭が
逃げようとする唇に押しつけられ、
興奮がほとばしる固い手は
美しき胸という宝物にあざをつけた。
アデリンドは快楽と憤怒で死んでしまいそうになり、
身をくねらせながら憎悪し、
そして幾度か貞節を忘れそうになっていた。
ああ、なんと甘美なことだろうか! 年老いた男に熱中し
自分の欲望に身を委ねた若いこの娘にとって
焼けるように熱い唇の下で
愛する情人のたくさんの口づけを受け入れることは!
優しさのこもった手を彼に押し付けることは!
体を許してされるがままになって楽しむことは!
しかしなんと悲しいことだろう!
愛しているのかわからない誰かと取り違えることは!
心ならずもそそられて
意に反して燃え上がり、応えてしまうことは!
アデリンドは淫らな人の腕の中で泣いていた。
淫行に満足すると、
彼はブロンズの塔の上に彼女を連れて行った。
それは草原全体を見下ろす位置にあった。
かつて夢想家の聖ヨハネは
荒地でヨハネの黙示録の夢を見ながら、
皆既日食を予言したランスベルゲ のように
空の丸天井の上へと運ばれた。
そこにはめいっぱいの動物たち、
折れた木々、風、虫、
白馬、そして幾人かの若い娘たちがいるのが見えた。
しかしアデリンドにはこの素晴らしい物ではなく
卑劣なエルミットしか見えなかった。
悪魔に引かれた
突然走ってきた様子の荷車の上に
彼は邪険に彼女を乗せた。
「さようなら、美しい人よ」さようなら、と修道服の男は言った。
「荒地でこの冒険にじっと耐えなさい。
聖ロクス に誓って、
あなたの生涯でフランスを再び見ることはないだろう。
魔法使いの目的地を知ってしまったのだから」
しかし、アデリンドを追うとしよう。彼女は私の心に訴えかけるから。
その素早い道のりのうちに、
空虚な場所を一日中かき分けて進んだ。
広大な海、山、湖、都市、荒原を
乗り越えていき、
彼女の馬車は崩れ落ちた。
激怒したネプチューンがその激しい波で
砕いた岩礁の上に。
とてつもない苦痛のほとばしりの中で、
途方に暮れた泣き声で彼女は空を叩き、
目からはいくつもの涙がつたった。
「なんということでしょう、ああ! なんという私の運命!」
それからしばらくして彼女は叫んだ。
「世界で彷徨い、見捨てられ、
悲しくも残酷な呪文にもてあそばれ、
恋人から遠く離れ、助かる見込みのなく生きている私の運命よ!
ほれっぽい私の人生を厳格な天が
永久に縛り付けたのはここなのだわ。
この未開の荒野で私はどうなってしまうの?
海岸に海が吹きつけられるのが聞こえるわ
全てが今日の猛烈な火によって燃えている…
だから私の心も愛によってもえているのね!
ああ、私の愛しい人。私から引き離されて
どんなにか恐ろしい場所に今いるのでしょう!
何を言っているのかしら? ああ! 私の心はあなたの近くにあるわ。
あなたの心も、もしかしたら私の後を追っているのかもしれないわね」
それからアデリンドは長い嗚咽を搾り出し、
涙を流し、仰向けに倒れた。
この愛と不幸の瞬間に
親愛なるソルニ、あなたはなぜいなかったのだろう!
茶色の瞼の下で彷徨う目、
柔らかく広げられた象牙のような腕、
ため息が揺らす乳白色の胸、
その表面に浮かぶ二つの苺、
そして珊瑚と真珠が輝く
朱色の小さな唇。
口づけは愛の神を呼んでいた。
しばらく、アデリンドは憂いに満ちた口調で
愛の後悔について話し続けた。
海岸に打ちつける波の音のせいか、
それとも秘密の問題の衝突から生まれる
馬鹿げた安らぎのせいであったか。
彼女は眠った。雷の支配者は
悲しみのためにあえて眠りを創ったのだ。
塔の中では、閉じ込められた我らが恋人が
その口づけに悦ぶアデリンドを見ていた。
「アモル よ」彼は言った。「私を喜ばせるアモルよ
ああ! 我が姫の後を追って、彼女の命を守ってくれ。
喜びと誓いを思い出させてくれ。
呪文から、彼女自身から、
そして魔法から彼女を守ってくれ。
そして時折、この恐ろしい場所で彼女にもたらされた
私の全ての苦しみを彼女に描写してくれ。
彼女が寝ている時、あなたの言葉で思い出させてくれ。
彼女のために私が眠らずにこの独房にいることを」
ちょうど彼が語っている時、思いやりのある騎士は
その背中が炎天情景にたわむのを感じた。
すべすべした肌は硬い毛に変わり、
象牙のような手と曇った足は
突然干からびて蹄に変わった。
尻尾が生え、長く伸びた頭には
すぐにロバの耳が枝分かれした。
優しきソルニ、彼の不幸において、少なくとも
呪文はその心を全く変えなかったのだ!
彼は話そうとした。その力強く物悲しい鳴き声は
城の柱廊に反響した。
それを聞いた愛の神はその弓がなくしてしまった矢について涙を流した。
「なんということか!」彼は言った。「この世の王である私は
何人もの英雄たちを私の虜にしてしまい、
光の天使を
ユダヤ人の二つの乳房と肉体関係を持つために
雷の場所を離れさせてしまったのだ。
そして私の怒りは
こんな思い上がりに復讐する力さえ持たないのか!
ああ! 私の矢筒は永遠になくなってしまえ!
もし地獄が我が声に反抗的であるならば!
もし悪魔も、風も、雷も、
同時に我が怒りに従わないのならば!」
アモルは、そうして風の上にまたがった。
風に拍車を入れ、天空へと飛び立った。
それは波の洞窟からアポロン が
世界の境界に起きてくる頃だった。
黄金の寝室にいるケルビム たちは
まだ天国で羽毛の掛け布団の下に眠っていた。
アモルが到着すると、広大なアンピレ は
その到来にあらゆる方向から震えた。
そしてその存在は、全ての空を
優しくて官能的な休息に沈めた。
神は王杖も王冠もなく
その玉座の階段の一番下で眠り、
その首は美酒で満たされた洗面器の上にあった。
その間地球の手綱は
導きなしに彷徨い、でたらめに漂っていた。
アモルは手綱を掴み、
雷の道具一式を備え付けた馬車に乗り込み、
雷霆を手に持って空を縦横に走った。
脅し、嘲笑、地獄を呼び出した。
日は逃げ出し、稲妻が消え、空が轟いた。
何匹もの悪魔、何体ものひどく醜い亡霊が
その鼻から、尻から、目から
闇に不浄の光を吹き出した。
太ったエルミットは、彼の櫓の主塔で
その杖を無駄に振り回して円を描いていた。
呪文、魔法署、呪符。
全てが反抗であり、全てが愛の神に屈した。
エルミットはついに窓から出てきた。
悪戯好きな大きな妖精の上で空に座り、
右手で角を、
もう一方の手で尻尾を掴み、怪物は滑翔した。
ふいに森が消えた。
そして水平線にあった反宗教的な魔法使いの城は
もやの中に姿を隠した。
平原には、一頭のロバだけが残された。
そこにロバは楽々と見つけることができた。
アモルはその勝利とその手による成果に
ずる賢い笑みを浮かべた。
ロバの脇腹に翼をつけ、
軽い跳躍でその背中に飛び乗り、
木霊を愛撫するその声で
ソルニは永遠の平原へと達した。
もしかすると大胆だったかもしれない。
天の雷を盗む計画以外は。
エルミットの色欲を罰した
その幸運な冒険に誰もが拍手喝采した。
しかしこの移り気な子供である愛の神は
神々の中で最も卑小で最も偉大であり、
小さな復讐のために
正義の騎士を鉄の鎖から救い出し、
人類に別の鎖を用意したのだった。
フランスを脅かす災禍が増加しようとしていた。
愛の神は立ち去り、天空に
雷鳴と不幸をもたらす手綱を残していった。
それらは風のままに曖昧に漂っていた。
しかし稲妻に打たれた馬たちは
彼らを抑圧すつ手をもはや感じず、
奥行きある空の頂を駆け上がった。
轡は火の泡で赤く染まり、
たてがみは逆立っていた。彼らは忙しなく駆け回り、いななき、
空中を興奮した足取りで跳ねていった。
戦車はぐらつき、雷は激しさを増した。
その轟音は遠くの虚空までもいっぱいにした。
天を打ち、馬たちを連れ去った。
彼らは激怒し、荒れ狂い、軽快であった。
その速い道行で空気を燃え上がらせながら。
野営地に戻ろうとしていたシュヴァリエたちは
この驚くべき光景を遠くから見ていた。
各々が優しき恋人を馬の尻に誠実に乗せ、
惚れっぽい一行は
山越え谷越え彷徨っていた。
夜には間抜けで、昼間は英雄であった。
三人は、ナルボンヌ 侯、
ギー・ド・ブルトン 、エティエンヌ・ド・ペロンヌ であった。
皆とても頑健で誠実な騎士であり、
あちこちで高貴な冒険を探していた。
栄光と汚辱と傷で覆われていた。
というのは、先祖たちは私たちのように軽薄であり、
勇敢であり、浮気者であり、名声を求めたからだ。
一人の欲深い鼻が煙に食いついた。
ガリア 人は最後までこのようであるだろう。
騎士、エティエンヌ・ド・ペロンヌは
その美しい姫君を連れていて
彼女は人々を楽しませることを義務付けており、
感じが良く落ち着いた人物のようだった。
彼女はまた、人間たちから称賛を受けるに値していた。
この夫人はフォリー と呼ばれていた。
というのは、その目は彷徨い、しかし悪戯っぽかったからだ。
理性もそのように現れるべきであった。
そのごまかしによって愛されるだろう。
そしてソクラテスやイエス、プラトンと共にある時よりも
その乳首によって多くを成すだろう。
フォリーは愚か者だった。確かにそうだったが、彼女は可愛らしかった。
彼女は英雄の後ろで馬の尻に乗り、
たくさんの鈴を鳴らしながらついていった。
そのやかましく騒々しい音楽は
ストア哲学 の知性ある人さえも調子を狂わせただろう。
彼女のドレスは全てが象形文字のようだった。
グレゴリオ聖歌 の楽譜の形で
過去と現在の最も偉大な狂人たちの
行い、名前、滑稽な装飾が見てとれた。
そして更には、未来の人々のそれらもあった。
こちらに高貴な生まれの悪党であるカエサル。
そしてあそこには地獄のような憤怒で
軋む世界を地で汚したペテン師、
私の目にはより偉大に見える者がいた。
もし彼がブケファロス しか打ち負かしたことがなかったとしたら
そこには情け容赦のない北方の国が
ヨーロッパに向かって胸の内から吐き出した災いのたねがある。
あそこにはルイ9世 、この風変わりな狂人がいる。
彼は聖人のように冒涜的で残忍であり、
天の大義の下で
苦々しい気持ちでいっぱいのその心の大志を偽っていた。
そして愚かなるキリスト教の時代に
人殺しの手を讃えさせた。
十字架の印によって
その不躾な心の背徳的な性癖を美しく見せることで。
あそこにはシャルル5世 が独房の奥にいる。
彼は天に騙された間抜けな似非信者で
カエサルの王杖と月桂樹の冠を
滑稽な修道士の頭巾と取り替えたのだ。
最も偉大で最も非力で、戦場で恐れられ
小姓に服従させられたフランソワ1世 がそこにいる。
あそこには逸楽に溺れたアンリ2世 が
その人生の終わりにディアーヌ にキスし
気難しい女の乳房を愛撫している。
あなたたちはあそこにいた。かわいそうな裏切られた愚か者たちよ。
トリエント公会議 の老いた預言者たちよ。
ずんぐりとした枢機卿たち、修道士たち、頬の丸い高位聖職者たちよ。
聖霊はあなたがたが期待し、
愚かにもあなたがたがあなたがた自身を絶対的と見なして
天を与えイエスを再構築するのを嘲笑していた。
あそこにはシクストゥス5世 の横顔がある。
ごてごてした飾りのあたりには
18世紀の美しき精神を数多く見出すことができた。
ピイス は偶然にも下の方にいた。
しかし、たやすくは見つけられなかった。
というのは、その重いドレスのそのあたりは
太い道を掃いていたからである。
こんな大層な身なりをしたご婦人フォリーは
長い間殿と旅をしていた。
彼女は遠い国々を駆け回り、
世界に彼女への信仰が広がった。
とりわけ我が祖国は、
その信仰を決して捨てることはなかった。
彼女が戦車と馬を目にした時、
彼女は我が当惑した騎士たちを見捨て、
その精霊をマントのように彼らに残し、
エリヤ のように戦車と共に飛び立った。
彼女は飛び去り、新たなるパエトン は
宇宙の舵の調子を狂わせた。
彼女の好みが指揮する全ての国は
分別を失い、
人間性の王杖である金の王杖は彼女の手の中で変容し、
いたるところに幻惑の精神をばら撒いた。
彼女はガリアの岸辺を、
恵まれて彼女の掟に服従させられた土地を駆けた。
そこでは常に彼女は褒め称えられてきた。
かつてデルフォイ のアポロンのように。
そして太陽は霊気に満ちた円天井から
彼女の愛情にとって最も大事な国である
この異常な世界を全く照らさなかった。
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励みになると思うわ!
