聖徳中学国語2025年度第2回(大問一)とってもわかりやすい中学入試過去問の解説
※この解説は、私立中学校からの公認を受けたものではありません。
単なる一個人の見解であることをご承知おきください。
より正確な解説は、過去問題集などでご確認ください。
記事は全て無料で公開しておりますが、世界の困難な状況にある子どもたちを支援するため、ユニセフ(UNICEF)への寄付をお願いしております。
この記事が少しでも皆様のお役に立てたなら、世界の子どもたちを支援する活動にも関心を持っていただけるとうれしいです。皆さまがこの記事で学ぶことが、世界のどこかで困っている子どもたちを助けることにつながります。また、そのあたたかい気持ちは、きっと皆さまにも幸運となって戻ってくるはずです。
ご支援は、こちらから行うことができます。
精神科医・作家、なだいなだ先生の『三言でいえば』より出題です。
とても考えさせられる文章ですので、すべての保護者の方々にぜひ読んでいただきたいと思います。
私自身も、塾の先生として大いに反省させられました。
問一A後ろの『子供にいいといわれることは、すぐ流行する。』理由が前に書かれています。
B『他人の子供にいいことは、自分の 子供にもいいことに決まっているのだろうか。』の具体例が続きます。
C前後の『医者のぼくのところに患者が来る。その時、ぼくが代表一人だけを診察し「この人にいいくすりはこれ。みなも同じ人間だから、この人にいいものは、みないいはず。同じくすりをみなものめ」といって残りの人を 追い返したら、ひどすぎると非難しないだろうか。』と『子供に関しては、親はそれと 同じようなことを平気でやってしまう。』が逆接の関係になっています。
D「さらに」「その上」という意味で、『いい親(でありたいと思うもの)ほど、 この傾向は強い。』の部分が、前の内容に付け加えてさらに程度が重いことを示しています。
問二「それ」は指示語なので前の部分に書いてある場合が多いです。この場合も直前の文に『自分の子供を見ずに、ほかの親が子供にやってやっていることを見て、 自分のしてやりたい気持をそれに結びつける。』と書いてあります。
問三「それと同じようなこと」とは、『栄養不足の子供に栄養の高い食物はいいが、肥満児には好ましいものではない』の部分です。線②に『教育といった、より抽象的な面でも』とあるので「勉強の得意な子にも勉強の苦手な子にも同じことをやらせる」という内容を答えるとよいでしょう。
問四線③『親もこ のあたりで、子供に過重にやってやってきたことを、反省してみたらどうなのだろう。』は、これまでの行いを見直すように促しています。本文の最後(3ページ)でも『今、親はなにもせずに、子供をはらはらしながら見まもることを、学びなおすべきではないかと思う。』と、子供に干渉しすぎる態度を改めるように促しています。
問五「それ」は指示語なので前の部分に注目すると『なにもやってやらなかったが、子供はうまく育ってしまった。特別なことはなにもしな かった』と書いてあります。
問六「消防」は、火事が起きたときに人を助け被害を最小にするために働きます。2ページに『親が本当に子供の役に立てるのは、子供が危機に立つ時だ。』と書いてあります。ですから「子供が危機に立つとき(困った時)に助けてあげたいという気持ち」が正解になります。
消防は火事がなくて休業していることが幸せなことであるように、子供が危険でなければ、それが幸せだと思えることが大切です。
問七F「子供のために良いことをしてあげたい」と一生懸命な親のことなので「積極性」が入ります。
Gなんでも親が先回りしてやってしまい、子供が自分から考えて行動することができなくなるという意味なので「自主性」が入ります。
問八2ページの後ろの方の『それに、いい言葉をいえる人間は、そんなに多くはない。誰でもやれることではない。』と『しかし、いい聞き手なら、誰でも訓練次第でなることができる。』が逆接のつながりになります。
問九2段落:よその子供にとっていいことが自分の子どもにとってもいいことなのかを病気の人の治療に例えられています。
3段落:『栄養不足の子供に栄養の高い食物はいいが、肥満児には好ましいものではない。』と、子供にしてやりたいことが、子供にとって必要なものかどうかを例えています。
4段落:学校教育のカリキュラムの多さの弊害を、病気の人を薬漬けにすることで例えられています。
5段落:子供になにかしてやるのではなく、困って助けを求められた場合に役に立てばよいということを、消防に例えています。
問十3段落に『なにかしてやりたい、なにかしてやりたいという気持が強いのが、かえってあだになっているのである。自分の子供を見ずに、ほかの親が子供にやってやっていることを見て、 自分のしてやりたい気持をそれに結びつける。そう、あれをしてやろうと思う。子供がそれを欲しているか、必要としているか、を考えようともしない。』と書かれています。
他人の真似をしてあれこれ強制するよりも、子供一人ひとりの個性や能力に応じて必要なことだけを見極めることが大切だということです。
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
これからも頑張ってわかりやすい解説を書いていきます。
受験生の皆さんも問題の文章を繰り返し読んで読解力を身につけてください。
合格をお祈りします!
オンラインで個別指導もやっています。小学生、中学受験生、中学生、高校受験生、大人の方のやり直し英語が対象となっております。指導科目は算数・数学、英語、国語、理科です。
是非、お問い合わせください。
英検1級に合格するまでの、体験記を書いています。
