8月5日の米国市場動向と日本市場の見通し

米国市場レポート:2025年8月5日(火)

■ 総括

ISM非製造業指数は7月50.1と予想を下回り、雇用・新規受注が収縮、価格指数は69.9と高水準で、景気鈍化+企業コスト上昇への警戒が市場心理を支配。8月1日発表の7月雇用統計の下方修正も影響し、リスクオフで株式売り、債券買い、ドル安・金高の流れとなりました。

■ 経済指標(発表日/内容)
• **ISM非製造業(サービス業)指数 7月/発表:8月5日**
‐ 結果:50.1(前月50.8/予想51.2)
‐ 雇用サブ指数:46.4(50割れ=縮小局面)
‐ 価格指数:69.9と急上昇(前月56.8)
• 非農業部門雇用統計 7月/発表:8月1日
‐ 新規雇用者数:+73,000人(予想約180,000人)
‐ 5月・6月合計の下方修正:約−258,000人
‐ 失業率:3.9%、平均時給前年比+3.8%

■ 株式市場(指数と個別株)
• S&P 500:−0.5%(6,299.19)
• Nasdaq:−0.7%(20,916.55)
• Dow Jones:−0.1%(44,111.74)
週間ではS&P +1.0%、Nasdaq +1.3%、Russell2000 小型株は+2.7%と上昇(小型が相対的に強い)  

個別の動き
• Palantir Technologies:+約8%。2Q売上前年比+48%、通期見通し上方修正  
• Axon Enterprise:約+16%。好決算とガイダンス強化で急騰  
• Pfizer:+5%前後。利益見通しの上方修正が評価される  
• Vertex Pharmaceuticals, BellRing Brands, Kyndryl, Shift4 Payments:▲14%〜▲30%規模の調整。ガイダンス不透明や売上不振が要因  

トレンドの観測
構造的テーマ(AI・ソフトウェアなど)に沿った銘柄には強い物色。業績面で期待を下回った銘柄には厳しい反応。セクター間のリスクオン/オフ感が鮮明に。小型株のRussell2000は物色対象に留まる傾向あり  。

■ 債券・為替・金
• 米10年債利回りは約4.19%で金利低下傾向(安全資産買いが優勢)   
• ドル指数(DXY):98.7台で軟調
• ドル/円:147.47円(+0.46%)、日米金利差と日銀政策継続観測で円安継続
• 金(ゴールド):約3,375ドル/オンス。利下げ期待と景気不安から買われる展開   

🇯🇵 日本市場の見通し:2025年8月6日(水)

■ 概況

米国の景気鈍化・ISM指数の弱さが市場心理に影響。日経平均は軟調スタートの可能性あるものの、ドル円147円台の円安固定により輸出株などの下支えが期待されます。決算発表企業の個別物色も活発化が見込まれる局面。

■ 金利・債券(日本)
• 10年国債利回り:約1.48%(前日比−0.03pp)
• 5年債:約1.02%/30年債:約3.08%
米国金利低下の連動やBOJの据え置きスタンスから安定的推移   

■ 株式市場(業種と見通し)
• 日経平均は下値限定ながらもリスクオフ傾向
• 主力視点のセクター:
• 自動車・電機・半導体などの輸出関連株
• 鉄道・電力・商社など高配当安定株
• インバウンド関連・ディフェンシブ銘柄(医薬・生活必需品)

■ 為替展望
• ドル円は147.0〜147.8円のレンジを維持しやすい
• BOJの政策維持見通しと米金利変動の綱引きで大幅変動は限定的だが、円安トレンドは持続傾向

■ マクロ政策・地政学・貿易
• BOJは緩和継続を維持。ただし一部メンバーは貿易摩擦の緩和時には利上げ検討もあり得るとの見解(6月議事録)   
• 米日貿易関連では半導体・医薬品への新関税示唆が報じられた点に市場が敏感反応中

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