Phが解説-腸活を1年続けても変わらない人がやっている3つの致命的な間違いと、今日から変わる正しいアプローチを薬剤師が徹底解説(腸活)
「続けているのに、変わらない」
ヨーグルトを毎朝食べている。食物繊維も意識している。プロバイオティクスのサプリも飲んでいる。
それなのに、お通じは変わらない。お腹の張りも取れない。肌も良くならない。疲れやすさも続いている。
「腸活って、本当に意味があるのか?」
そう思い始めている人は少なくない。
薬剤師として多くの人の食習慣と体の変化を見てきた立場から言うと、腸活の効果が出ていないのだ。効かないのではなく、ほとんどの場合「やり方に改善の余地がある」からだ。 正しく取り組めば、腸は必ず応える。腸内環境は変えられる。ただし、間違ったまま1年続けても、残念ながら変化を実感しにくい。 今日はその「間違い」の正体を明かしていく。 そもそも「腸活」とは何を目指すものか? 間違いを語る前に、腸活の目的を正確に定義しておく必要がある。 腸活(腸内フローラを整えることで、全身の健康を底上げする取り組み)のことだ。
腸内フローラが健全に機能すると何が起きるか。消化・吸収の改善、免疫機能の強化(免疫細胞の約70%が腸に集中する)、セロトニン・GABAなど神経伝達物質の産生、短鎖脂肪酸の産生による腸粘膜バリアの強化、体重・代謝の調整。これらが連動して改善する。
逆に腸内フローラが乱れると、便秘・下痢・ガス・腹部膨満から始まり、肌荒れ・免疫低下・慢性疲労・メンタルの不安定さまで連鎖して起きる。
見直したいポイント①:まずは「善玉菌を増やす」ことから一歩進む
【コラム:理想的な便の指標「ブリストルスケール」】 腸の状態を客観的に測る世界共通の指標が「ブリストルスケール」だ。便の形状を7段階で分類したもので、「3(表面にひび割れがあるバナナ状)」〜「4(表面がなめらかで軟らかいバナナ状)」が理想的な状態とされる。1〜2は水分不足や便秘、5〜7は下痢傾向を示す。自分の便が今どこに位置するかを知ることが、腸活の第一歩になる。
腸活と聞いて多くの人がやることは「乳酸菌・ビフィズス菌を摂ること」だ。
これは間違いではない。しかし、これだけが腸活だと思っていると壁にぶつかる。
腸内フローラには3つの視点がある。
1つ目は菌の「種類の多様性」だ。腸内には1000種類以上、100兆個以上の菌が存在している。特定の善玉菌が多ければいいのではなく、多様な菌が共存していることが健全な腸内フローラの条件だ。多様性が失われた腸内フローラは、外部からの菌(病原菌・悪玉菌)に乗っ取られやすく、免疫機能も低下する。
2つ目は菌の「エサ(プレバイオティクス)」だ。せっかく善玉菌を外から補充しても、そのエサが腸内になければ菌は定着できずに排泄される。善玉菌のエサとなるプレバイオティクス(水溶性食物繊維・オリゴ糖)が腸内に存在して初めて、外から補充した菌が生きて腸に定着できる。
3つ目は「腸内環境そのもの」だ。腸粘膜が炎症を起こしていたり、リーキーガット(腸漏れ)の状態にあったりすると、どれだけ良い菌を入れても腸が正常に機能しない。炎症を起こしている腸は、まず炎症を鎮めることが先決だ。
多くの人が「プロバイオティクス(善玉菌を含む食品・サプリ)」の摂取だけに集中し、プレバイオティクスや腸内環境の修復を後回しにしている。これが1つ目の致命的な間違いだ。
見直したいポイント②:「腸を冷やさない工夫」を徹底する
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