Photo by
dai5599
エッセイ わくわくは、自分の足で見つけにいく
「人生は一度きり」という言葉を胸に私は毎年ある場所を目指す。
鎌倉駅で江ノ電を待つ。緑色の車両がホームに入ってきた瞬間、私の心は一気に日常を脱ぎ捨てる。
車窓に流れる景色は、心を解き放つ魔法だ。
稲村ヶ崎で降り立ち、サザンのメロディを口ずさみたくなるような海風を浴びる。目の前には雄大な富士山。
七里ヶ浜では、踏切を抜ける江ノ電を夢中で追いかける。スマホのシャッターを切る指先が軽い。1時間、ただただ景色と向き合う「かわやん流」の休息が明日への活力をくれる。
江ノ島駅に到着すれば、お洒落をしたスズメのモニュメントが迎えてくれる。
お土産を悩み、最後に向かうのはお決まりの「富士見亭」だ。
窓の外に広がる海と富士山を眺めながら、新鮮な「しらす丼」を頬張る。生と釜揚げ、その両方を味わえるハーフ&ハーフは、まさに命の洗濯。
時折かかる虹は、この旅へのご褒美だろうか。
特別なことはいらない。ワクワクは、自分の足で見つけにいける。
さあ、次はどこへ行こう。江ノ島が教えてくれた、人生を楽しむコツを胸に。

