医師に「諦めてください」と言われた私が、ホノルルマラソンを完走するまで
63歳のとき、私はホノルルマラソンにはじめて挑戦しました。
しかし、出発の約1週間前に38.3℃の熱を出してしまいました。
診察した医師からは、「今回は諦めてください」と言われました。私自身も、このままでは無理だろうと思いました。
それでも、予定どおりハワイへ向かいました。
これは「63歳でマラソン完走しました」という話ではなく、
恋愛、旅、別れ、体調不良。
そのすべてを抱えながら前に進んだ記録です。
現地ではほとんど寝て過ごし、当日になっても微熱が残っていました。
万全とは程遠い体調でしたが、スタートラインに立つことを決めました。
体を冷やさないように途中まではブルゾンを着て走りました。
途中では、「もうやめようか」と思ったこともあります。
道路の走りにくさや、住宅街の長い区間も予想以上にきつく感じました。
それでも、一歩ずつ前へ進みました。
40kmを過ぎた頃、不思議なことが起きました。
もう力は残っていないと思っていたのに、自分で自分に「もう少し、もう少し」と声をかけながら、脚を少し高く上げて走ることができたのです。
今振り返っても、あれは火事場の馬鹿力だったと思います。
ゴールした瞬間の気持ちは、感動というより「やっと終わった」でした。
医師に止められ、微熱を抱え、それでも42.195kmを最後まで自分の足で進み続けたこと。
後日、友人が私の完走の経緯を読み、ゴール写真を見て
「涙が出た」と話してくれました。
私は「へえ、そうなんだ」と思いました。
本人は必死だったので、自分では特別なことをしたという
感覚はありません。
でも今思うのは、人生には「もう少し」と自分に言い聞かせながら進むしかない時がある、ということです。
あの日のホノルルマラソンは、そのことを私に教えてくれました。
最後に、あの日のゴールの写真を載せています。
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63歳でホノルルマラソン完走。
68歳で腹筋を割る。
70歳で47都道府県、海外100カ国踏破をきっかけに
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