シンガポールとわたし -中華系の結婚式-
国際結婚した夫婦の結婚式参列、そして国際夫婦の不動産事情🇹🇼🇸🇬🇲🇾
シンガポールに移住して一年半ほど経った時。
在住期間中にお呼ばれしないかなー?と半分願望があった儀式がある。
それが結婚式である。
日本での結婚式は参列したことがあったが、海外の結婚式はその当時参列経験がなかった。
ここまで人種や文化が豊かなシンガポール。
ぜひ結婚式に行きたい〜!と思っていた。
そしてそんな私のことを呼んでくれた同僚がいた。
彼は台湾とマレーシアのハーフの青年で、奥様は生粋の台湾人だった。
奥様は台湾からシンガポールに移民して、シンガポールの市民権を得ていた。
これがシンガポールでの国際結婚の面白いところで、夫婦の国籍は不動産事情にも関わってくる。
ちょっとここで不動産の話に脱線しようと思う。
シンガポールの不動産について、以前の話でも少し触れたが、HDBと呼ばれる公団に国民の8割以上が税金を国に払って「借りて」いる。(買っているように見えて、実際は税金と引き換えに借りている。でも買っているということにしておこう。)
シンガポール国民は新築を買うことができるが、永住権保持者は中古を買うことしかできない。シンガポールを訪れた方には伝わると思うが、シンガポールには多くの高層階の公団が並ぶ。そして今私がこうしてブログを書いている間にもどこかでトントンカチカチHDBが新たに建築されている。
にも関わらず、だ。
HDB購入は困難、という言葉では表せないほど激ムズなのだ。
特に新築、である。
一概に「絶対こう!」という方式までは私も把握していないが、周りの友人達の例を挙げるならばこうである。
・抽選で1000組待ち。(そんなに人口いるんか?)
・ランダムに住むエリアを指定されるのでギャンブル。
・新築ゲット!は良かったけど、建築終了まで数年かかるので、完了するまで義家族と同居か賃貸(これが一番多い)
・実家近くのエリアに住むと購入費が安くなる
そして購入にかかるお金もまあーーーー高いのだ。
シンガポール人同士の夫婦でも、新築は選ばず中古を選ぶ夫婦も多くいる。
憧れのマイホームまで数年待つカップルもいれば、すぐに入居してしまうカップルもいる。
大切なことを言い忘れていた。
シンガポールではプロポーズの言葉が
「一緒に家を買わないか?」
と聞いたことがある。なぜかというと、HDB購入には以下の制限がある。
・夫婦であること
・独身の場合、35歳以上であること
競争率の高い新築を狙うときは、早めに行動を起こせば早くに家が手に入るので、先にプロポーズのしつつ家の契約をするカップルもいる。
シンガポールならではのことだろう。
さて話を戻そう。
この夫婦の場合奥様が台湾人だけど、シンガポールに国籍を変えていた。そして友人がシンガポール永住権保持者なので新築も中古もどちらも選ぶことができる。
私は友人に尋ねたことがある。
「シンガポールの市民権を得ることは考えていないの?」
友人はこう即答した。
「これから何があるか分からないから、マレーシアに住む選択肢も、台湾に住む選択肢も家族のために残しておこうと思う」
国際結婚は複雑なものかもしれないが、家族にとっての選択肢が広がるのは強みだと思った。
シンガポールは、国民を最優先に考える国家だ。でもそこに目をくらまさず、冷静に将来のことを考えている友人がカッコよく見えた。
そして結婚式の時。
夫婦のルーツである、台湾で挙げるとのことで私と日本人の同僚がお呼ばれした。
人生で初めての、海外の結婚式。
かつ中華系の結婚式だ。
海外の結婚式のいいところは、日本の結婚式ほど形式ばっていないところだ。日本のマナーが多い、礼儀を大切にする式も私は好きなのだがたまには肩の力も抜きたい。
事前に調査をしたところ、
・ご祝儀は平均で5000円くらい。
・ご祝儀袋は、紅包(セブンにも売っている)
・ドレスコードは自由
私と友人は小綺麗なワンピースを着ていった。
その結果だ。
私と友人が逆に浮いた。
みんなあまりにもカジュアルなのだ。
しかも途中参加してくる人も大勢いる。
男性陣はデニムを履いている人が多くいた。
中国語で結婚式が進行されたことと、周りがカジュアルすぎたことがなんか衝撃、そして私語が多すぎたことが原因で、式の内容を私は全く覚えていない。
同じテーブルに座った青年が、私と友人の会話にどうしても入りたかったのか独り言か、私たちに言っているのかギリギリのボリュームでずっと喋っていてそっちの方が気になった。
無事に式が終わり、友人夫婦に挨拶を最後した。
新郎新婦が見送ってくれるスタイルは日本と同じだった。
私と友人は東京ディズニーランドのペアチケットをご祝儀と別に渡して、夫婦を驚かせた。新婚旅行は東京に行くと聞いていたからだ。
何より招待してくれたことが嬉しかった。
夫婦に別れを告げ、私と友人は台湾での滞在を満喫した。
後日談だが、この夫婦は子をもうけ、家族が増えた。
新居にも招待してくれたり、シンガポールにいる間はちょこちょこ連絡も取っていた。
そして夫婦は私の恋愛事情にも興味を持ってくれていたが、ファンのことは伏せておいた。
私が恋愛で傷ついた時、
「ももこはもっと自分のことを大事にしなさい」
そう言ってくれたのもこの友人である。
結婚式の内容は覚えていなくても、彼のかけてくれた優しい言葉を私はいつも覚えているであろう。
きっと今もシンガポールで元気に、そして子を持つ親として頑張っているに違いない。
いつかまたどこかで会えたらいいな、と思う。
